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エジソンの「99%の努力と1%のひらめき」から凡人の僕らが学ぶべきこと

ビジネスで成功している人を見ると、やっぱり「天才的ひらめき」ってすごいよなって思いませんか?

ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、エジソン、ダリ、アインシュタイン、、、これまで「ひらめき」の力で世の中に大きなインパクトを与えてきた天才達。彼らの成し遂げてきた業績を目の当たりにすると、エジソンが言ったとされるこの言葉…

「天才は1%のひらめきと99%の努力である」
“Genius is 1 percent inspiration and 99 percent perspiration.”

この言葉は、僕らにちょっとした絶望感を与えます。

いや、教育の世界であれば「努力がとても重要なのだ」という話として使われていることも知っています。凡人たる僕らに希望を与えてくれる言葉として…。

でも、僕らは知っています。── どれだけ努力をしたとしても、やっぱり天才のひらめきにはかなわないことを。

99%の努力があっても、1%のひらめきがなければ徒労に過ぎないのではないか? ── そんな残念で自虐的な気分におそわれます。選ばれし天才と僕ら凡人との間には「1%という名の超えがたい断絶」があるのではないか、と。

そんな天才たちとの落差に打ちのめされそうになる僕らに、一筋の光明を見せてくれる本がありました。
その本には、99%の努力がどのようなもので、そのあとの1%のひらめきをどう作ればいいのかが明確な原理と方法とをもって示されています。

この本を背景に置いてエジソンの言葉を読み直した時、それが凡人たる僕らに何を教えようとしているのか── その真意を再発見できるのではないかと思うのです。

その本とは、『アイデアのつくり方』(J.W.ヤング著)。いわずと知れた、広告業界の誰もが知る名著です。

この本には「ひらめき」を生み出すための具体的方法が、細かなステップと事例を添えて書かれています。しかも、最先端の脳科学と心理学で、その方法論が非常に的を射たものであることが分かっているのです。

そのことについてはこちらの記事に書いたので、ここではさらっと流すことにします。ブログの最後でもう1度ご紹介しますので、ぜひあとで読んでみてください。

著者ヤングは、ひらめきを得るための準備として、徹底的な情報収集と、徹底的な情報の咀嚼を勧めています。そう、徹底的に! ── 例えば、石けん1個のマーケティング資料を作るのに、分厚い本1冊分のメモができあがったと語ります。
この本を読むと、「Project X」で紹介されたような、人生やビジネスの限界を突破した人達もやっぱり同じプロセスをたどることでそれを成し遂げたのだと分かります。

エジソンが語った「1%のひらめきと99%の努力」という言葉を、僕らは謙虚に受け止め、その価値を再発見しなければならないようです。

この言葉は、努力を褒め称えるものなんかでは全然ないし、1%のひらめきを賞賛するものでもない。

── 選ばれし天才かに見えた人達は、実はひらめきが脳内にスパークするレベルまで努力を続けることを選んだ人達であり、もし、ひらめきが訪れないとしたら、僕らは単に努力不足──情報の入力が甘かっただけだということ。ただそれだけの話なのです。

もちろん、“最後の1%”のひらめきをスパークさせるための条件を整える方法すら、かの天才達は知っていたようですが…。(それについては、先ほどの記事をどうぞ。)

くだんの言葉を、彼が残した他の名言とともに、1つの文脈をもったメッセージとして読むことで、それが一層明らかになります。

“I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.”
私は失敗したことがない。ただ、10000通りのうまくいかないパターンを発見しただけだ。

恐らく凡人の僕らは1万回試す前に「いやー、がんばった。でもダメだったわ」と放りだしてしまっていることでしょう。

“Our greatest weakness lies in giving up. The most certain way to succeed is always to try just one more time.”
我々の最悪の弱点は諦めることにある。成功するための、ほぼ間違いないやり方があるとしたら、それはたいてい、あと一回試すところにある。

まさに、この箴言の通り。ぐうの音も出ません。
そしてさらに、エジソンはこんな言葉を私たち凡人に突きつけます。

“Nearly every person who develops an idea works at it up to the point where it looks impossible and then gets discouraged. That’s not the place to become discouraged.”
もう無理だろって思えるところまでアイディアをひねりだそうとした人はほぼ全員、そこで断念してしまうのだ。本当はそこは断念すべきところではないのだが。

だとすると、人生で、あるいはビジネスで何か大きなことを成し遂げたい、世の中を1mmでも動かすようなことを成し遂げたいと願うなら、やるべきことははっきりしています。

脳内で言葉と概念の密度が高まり、勝手につながり始めるような言葉の濃い本をたくさん読みましょう。
ビル・ゲイツが自宅に図書館と呼べるレベルの蔵書室を持っており、常に分厚くて濃い本、しかも様々なジャンルの本を毎日時間を確保して読んでいることは、恐らくあなたも耳にしたことがあるでしょう。

☆参考記事

そして、このことは天才と呼ばれた人達に共通する習慣でもあります。

僕ら凡人は「ひらめき」をマネすることができないとしても、そのプロセスを、そのあきらめないことを選ぶ習慣をマネすることは可能です。
まずはヤングの教えに従って、自分の専門とする領域にまつわる本その周辺部にある本を、徹底的に反復しつつ大量に読みましょう。それらが十分に頭の中に確固たる位置を占めるまで何度も読みましょう。
それらを1つ1つ吟味しながら整理していきましょう。まとめながら、カードに書きだしていきましょう。

目次

ひらめきを生む科学的速読技術+読書法

そして、もしあなたが本の読み方、とりわけ本の全体像(マクロ)と詳細(ミクロ)をつなぐ読み方、著者の論点の整理の仕方などについて学んだことがなければ、読書の方法から学んでみてください。分析的に読むための科学的な読書スキル・ストラテジーと、量をこなすための実用的な速読技術、そしてそれらを断片のままに終わらせず結晶化させていくためのノート法を学ぶことは、僕ら凡人が、彼ら天才に続くための前提条件です。正しい方法を知らず、闇雲に我流を通すことは、えてして挫折を生む遠回りになりがちですから。

そう──

速読技術+読書ストラテジー+ノート法

この3つは、あなたの読書をクリエイティブな出力につなぐ必須の条件でもあるのです。

本を断片的に読み、その場の満足感だけで終わるのか。
レベルは違っても、新たなひらめきを得ながら、人生とビジネスに変革と飛躍を生みながら人生を謳歌していくのか。

さて、あなたはどちらを選びますか?

この本は、ぜひ読もう!

『アイデアのつくり方』(J.W.ヤング著)

ひらめきを手に入れる条件の整え方

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