Lesson 01では、フォーカス・リーディングの考える「読書」と「速読」について理解していただきたいと考えています。ここを踏み外すと、トレーニングの意味が理解できなかったり(そして筋違いなトレーニングをしてしまったり)、速読に夢と妄想を抱いたりしてしまいかねません。
“速読”の考え方と“読書”のとらえ方
フォーカス・リーディングでは、単に「速く読めばいい」とか「速くたくさん読めば知性が高まる」とは考えていません。重要なポイントは「状況・書籍・フォーカスに相応しい読み方を実現する」ことです。
読書のメカニズムと速読の原理
「速読はトレーニングによっては実現できない」というのが、現代科学の一応の結論になっています。
では、フォーカス・リーディングではどのようにして「速さ」を実現しようとしているのか、読書のメカニズムから解説しています。
速読に取り組む前の大前提
映像で解説しているとおり、速読の大きな要素として「スキーマ」があります。スキーマというのは長期記憶であり、読書経験であり、前提となる知識です。
例えば、日本語の本を速読するには、堪能な日本語読解力や日本社会・文化に関するある程度の知識が必要です。マーケティングの本を速読するには、マーケティングに関する前提知識や経験が必要です。
もっと平たくいえば「一読して理解できるものは速読の対象」だし、「一読しても理解できず、じっくり熟読しないと分からないものは速読できないか、速読戦略という発想が必要になる」のです。
そもそも読書が苦手…という場合はどうするか?
小中学生の読書が苦手な子、社会人でも読書に強い苦手意識をお持ちの方であれば、まずはこちらのトレーニングで読書のベース作り(強化)をおこなうことをお勧めします。
初めて学ぶものは速読できない?
前提となる知識が必要ってことになると、初めて学ぶジャンルや資格試験などでは速読は使えないの?って不安になりそうです。
確かに、資格試験の学習や新規ジャンルに関する学習では、闇雲に速く読むとまったく理解できない…という残念な結果が待ち受けています。そこでは「速読技術をどう使うか」という速読戦略と呼ばれる発想が必要になります。
速読の真実
こちらはYouTubeの動画ですが、速読を科学的に考えると1つの結論に行き着くのです。
まだ、速読トレーニングを始めないで!
本格的に速読トレーニングに取り組む前に、ぜひ科学的な観点から読書や速読の真実について理解してください。
そうすることで、詐欺的な夢と妄想だけをばら撒く速読教室に騙されずに済むはずです。