目次
今月の課題映像
課題図書
今月の課題
今月の課題図書は、皆がよく分からないまま「感覚」で議論してしまいそうなネタである「ベーシックインカム」がテーマです。
自分なりの意見を持つためにも、制度を正しく知り、曖昧さのない、データを根拠にした論理的な思考を展開できるようにしておきましょう!
提出〆切:3月20日(月)正午
- この本の内容を簡単に「コーネル・ノート」にまとめてください。まとめ方は動画で解説しています。(章・節ごとにまとめる)
- 本書に示された事実や、それ以外に知っている事実を元にした、「明確な根拠を持った意見」として、ベーシックインカムについての賛否を表明してください。(800-1200文字)
コーネルノートここをクリックしてダウンロードしてください。
ワークについての補足
ワーク提出が可能なのは、インテリジェンス・ジムの「しっかりサポートコース(アクティブ鍛錬コース)」をご利用の皆さんと集中講座受講後3ヶ月以内の皆さんです。
課題提出について
課題を提出したら、他の提出者の方々に対して最低3人以上にコメントして意見交換・交流してください。コメントが着いたら、必ず24時間以内にコメントをお返しください。
なお、読書会参加の条件は、読書会コースまたは集中講座受講後3ヶ月以内の方です。(ワーク提出は条件ではありません。)
読書会について
実施日:2023年3月25日(土) 20:00-
参加出来るのはインテリジェンス・ジムの「読書会コース」の皆さんと、3日間集中講座受講前後の無料サポート期間の皆さんです。
ぜひ、積極的に課題に取り組み、本の内容と課題について語り合いましょう!
\ 参加可能な日を教えてください! /
今月のフィードバック
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横田です。25日参加します。
ベーシックインカム導入に賛成である。基本的人権の保持を具現したような制度ではないか。ひとり親家庭の貧困率は日本はOECD諸国中もっとも高い。子供の貧困率も高い。日本のセーフティネットである生活保護は捕捉率が20%以下で諸外国の50%以上と比べて極端にひくい。つまり機能不全に陥っている。なのに増やそうとせずなるべく受給しないようにさせている。規制も多くこれでは生活保護だからと劣等感を植え付けてしまう。
働かなくとも生活できるなら働くなるのではないかという議論がある。いわゆる「貧困の罠」である。これに対しベーシックインカム/定率所得税(BI/FT)または累進的定率税にすればこれ以上働くと手元に残るお金が却って減る、もしくは税金で多く持って行かれることがないので人が働かなくなるとは一概に言えない。
ベーシックインカムが実際に採用されないのは人々の社会保険に対する高い支持と働かない人にも無条件で給付する嫌悪感が主な理由らしい。高所得者がもっと税金を支払うことになるから反対しているのではないと私は思う。
もともと賃金労働とみなされない子育てや家事にいそしむ女性の運動から提案された経緯があるベーシックインカムだがその採用によりジェンダーや個人の生活と社会の関係、仕事の質など様様な問題を考え直す糸口になりそうだ。
私からは簡単に文章表現上の指摘のみさせていただきますね。
>>規制も多くこれでは生活保護だからと劣等感を植え付けてしまう。
この部分が前の部分とうまくつながっていません。直前は「受給率が低い」という話をしていますが、突然、何の断りもなく「劣等感を植え付ける」という話になってしまっています。
いっそ削除してしまうか、言葉を尽くして、「劣等感」と「受給率」の関係を明らかにするといいでしょうね。
>>高所得者がもっと税金を支払うことになるから反対しているのではないと私は思う。
文字数の関係で書けなかったのだと思いますが、なぜ高所得者がもっと税金を支払うことになるのか、それに対してどういう策があり得るのかなども指摘できるといいですね。
>>働かなくとも生活できるなら働くなるのではないかという議論がある。
これも唐突に始まりますが、「制度導入の反対論の一つとして」くらいの枕詞を置きましょう。
>>これ以上働くと手元に残るお金が却って減る、もしくは税金で多く持って行かれることがないので人が働かなくなるとは一概に言えない。
この文が何を言っているのか分かりづらくなっています。もう少し句読点の接続部分を、丁寧に記述してみてください。
そして「一概に言えない」というならば、具体的にどのような人は働くだろうし、どのような人は働かなくなる可能性があるのか、日本の経済状況や世界の実践例を参考にして記述しないと説得力が生まれませんね。
ちなみに、私はかなりの人が働かなくなると思っています。少なくとも、土木関係など肉体労働系の人たち、農業従事者の何割かは働かない方が儲かると考えるのではないかと思います。そして、面倒くさい、大変な仕事を避けて、おしゃれ感があったり、何か小さな喜びを得られる職種に若者が偏る可能性もないでしょうか。それをよしとするかどうか、ですね。
>>ジェンダーや個人の生活と社会の関係、仕事の質など様様な問題を考え直す糸口になりそうだ。
社会保障という国家財政・国家政策に関わる大きな議論を「問題を考え直す糸口になりそう」という小さなところで結論づけると、何か本末転倒というか「考え直す糸口は他で作った方がいい」という反論だけを招きそうです。この一文は消して、それまでの全体の論の流れに沿った結論を書くことをお勧めします。
菊地です。参加したいです!!後ほど、コーネルノート貼り付けます。
急いで感想貼り付けました。
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ベーシック・インカム入門(無条件給付の基本所得を考える)
著者:山森亮
私はこの本を読むまで漠然とした考えでベーシック・インカムをとらえていたため、今回それを知れる機会に感謝です。
私は、ベーシック・インカムを導入することに対して「賛成」です。
そもそも、この制度によって社会が決めるルールによって分類がされない貧困も救済される手段ではないかと思います。
同じ人間が同じ社会のルールの下で生きているのに、性別によって人間として生きるのではなく、労働のもとで何とか生きていることが本当に「生きている」ということなのか問いたいです。また、障害がある、子供がいるのにルールに当てはまっていないのであれば、生活保護、児童扶養手当はもらえない。扶養控除のせいで最低収入額を超えない生活を強制的に受け入れることで最低賃金の中でも税金はひかれていく。大体、この類の職業というのは、パートかアルバイトの範囲になり、結果こうしたもの保険や国民健康保険は自己負担になる。ただでさえ、最低賃金という中からなんとか生活をやりくりしているのに、最低賃金以下ではないだろうか?その中で本当に人間としての生きるうえで余裕を持ち、人間としての人権を大切な生き方になっているのだろうか。
そもそも労働をしなくては生きられるような制度に問題があり、またベーシックインカムを取り入れることで、怠けるものが出てくるという意見を度々耳にしたが、この本でも言ってる通り、労働を本当にしなくなるだろうか?またスティグマというものがいかに私達に植え付けられてきた感覚なのか・・(これは国がこうした制度を導入させないために仕組まれた陰謀なのかとも思ってしまいます・・)
アメリカ初のベーシックインカム24か月間毎月500ドルを2019年2月から開始した例だが、給者におけるフルタイム労働者の割合が2019年2月時点の28%から1年後には40%まで大幅に増加した一方、非受給者でのフルタイム労働者の割合は2019年2月時点の32%から1年後には5%増の37%にとどまった。という結果がでた
この理由として、精神的・経済的理由から少しでも解放される事で人間は前向きに生産的に生きていこうとするのではないかと思う。(もちろん割合として怠ける人もでてくるのはあるだろうが)
人間の生きる意味、幸福などを改めてこうした社会のルールや制度によって制限されているように私は感じた。そのため、ベーシック・インカムを取り入れることで生きる意味をもっと別の意味で考え、幸福になるために人間は努力していくのではないかと思う。
添付できるかやってみます
もう一度やってみます
次は画像サイズを大きめにしてみてください。このサイズだと何が書かれているのか判読できませんので!
菊地さん、横田です。
こんな素晴らしいと思える制度なのになぜ採用されないと思いますか?
横田さん、コメントを頂いていたのに返信ができておらず申し訳ございませんでした。次回はきちんとこちらからご質問、コメント等させていただきます。横田さんのまとめ方など参考にさせて頂きながら、次回もよろしくお願いします。
私からは簡単に文章表現上の指摘のみさせていただきますね。
>>同じ人間が同じ社会のルールの下で生きているのに、性別によって人間として生きるのではなく、労働のもとで何とか生きていることが本当に「生きている」ということなのか問いたいです。
この一文が意味するところが、イマイチ伝わってきません。「人間として生きる」ことと「労働のもとで何とか生きている」ことにつながりが見えないので、かなり唐突感があります。
「人間として生きる」とは何を意味するのか、「労働のもとで何とか生きている」とはどういう状況を意味するのか、もう少し言葉の定義を明瞭にした上で、論を工夫してみてください。
>>また、障害がある、子供がいるのにルールに当てはまっていないのであれば、生活保護、児童扶養手当はもらえない。
これも文の意味が分かりづらいのですが「障害がある」「子どもがいる」のに「生活保護、児童扶養手当はもらえない」というのは、どのような状況でしょうか。
何を言いたいのか、意図を整理した上で書き方を工夫してみてください。
>>大体、この類の職業というのは、
「この類いの職業」が具体的に示されていないので、何を指しているのかが分かりません。
>>その中で本当に人間としての生きるうえで余裕を持ち、人間としての人権を大切な生き方になっているのだろうか。
「余裕を持ち」とは「何について余裕を持つこと」なのでしょうか? その後の「人間として」の部分も、もう少し言葉を丁寧に尽くして書いてみてください。意図が伝わらないものになっています。
>>そもそも労働をしなくては生きられるような制度に問題があり
>>(中略)労働を本当にしなくなるだろうか?
菊地さんの論だと「労働をしなくても生きられる制度こそが正義」と読めます。そうであれば「労働を本当にしなくなる」ことは問題がないし、むしろ正義に適うという主張のように読めます。
いかがでしょうか?
>>この理由として、精神的・経済的理由から少しでも解放される事で人間は前向きに生産的に生きていこうとするのではないかと思う。(もちろん割合として怠ける人もでてくるのはあるだろうが)
この文は何を主張するために書いたものでしょう? 「だからインセンティブがなくても働くはずだ」という主張でしょうか。前の段落に書かれているアメリカの例の話も含めて「だから、何を主張するのか」に上手につなぐように工夫してみてください。
>>ベーシック・インカムを取り入れることで生きる意味をもっと別の意味で考え、幸福になるために人間は努力していくのではないかと思う。
ベーシックインカムの議論は「財源」や「労働のあり方」など、かなり具体的な論点で展開されています。それを無視して、唐突に「幸福になるために人間は努力していくのではないか」というような、これまでの議論と無関係な心情論で締めくくるのは避けましょう。
寺田先生、添削して頂きましてありがとうございます。次回は、ひとつひとつの言葉と意味、また何をしめしているのかなどを明確にしながら、まとめてみます。今回の添削で指摘してくださったことを参考にさせて頂きます。ありがとうございます。