なぜ速読スキルだけでなく読書ストラテジーが必要なのか?

なぜ、フォーカス・リーディング講座では、速読スキルの指導だけでなく、読書ストラテジーの指導をおこなうのか? ── そんなご質問をいただきました。
 
いや、そもそも、「読書ストラテジーってなんね?」って質問されたこともあります。
 
まず言葉の定義の問題から入ろうと思うのですが、「スキル」とは訓練や実践を通して形成された能力(とりわけ技能)を指します。何かを実践しようとした際に、自然と発揮されるものです。
 
これに対して「ストラテジー」とは、自分のスキルで対応できるレベルを超えた目標に向かう際に、意図的に活用される計画、手順、スキルの総体を指します。
 
 
フォーカス・リーディングで「速読スキル」をいう場合、それは現在のスキーマ(認知の枠組み)を前提として、心身のコントロール技術(禅的な集中力の発揮の仕方や、観の目付を基本とする眼・視野のコントロール技術)を掛け合わせたものを指します。
 
スキルというからには、その時の読書力を前提として、理解度とスピードのバランスを無理なく活用して読み進める能力ということになります。「速読は能力」と語る人(代表的な人として勝間和代氏)がいますが、この考え方はあながち間違っておらず、その人が一読して読み解けるもののみ速読可能だという発想があります。
 
フォーカス・リーディングで語る速読スキルも同じです。「速読技術」という言葉を使うこともありますが、これは「心身のコントロール技術によって身につく」という発想を表現しています。いずれにせよ、今の読書力が大前提。
 
・・・ということは、自分が楽に読める書籍しか速読できないの? ── ごもっともな疑問です。
 
そして、だからこそ読書ストラテジーが必要だと考えているのです。
 
つまり、身体的なトレーニングによって速読は可能になるが、それで読めるものには限界があるぞ、と。
それを読みこなすためのストラテジーがあってこそ、自分の読書スキルのレベルを超えた書籍を読むことができ、その経験を通じて読書スキルが高まっていくのです。
 
手に入れたいのは、高いレベルの読書スキルです。
高いレベルの読書スキルがあると、読書がすいすい自動的に進みます。認知リソースを消費しないので、深く、的確に読むことが可能になります。これが重要。
 
フォーカス・リーディングで考える読書力というのは、この社会を自分らしく生き抜くためのサバイバルスキルです。自分の現場で起こる問題のたいていのことは、読書を通じて学ぶことでクリアできますから。
 
でも、今のスキル(能力)で読める本をたくさん読んでも能力は高まりません。スキルを超えた本を読まなければ。
 
 
ということで、「なぜ読書ストラテジーが必要か?」という疑問。
 
それは「あなたの読書スキルを高め、情報を的確かつ迅速に処理できるようになるため。そして、学習効果を高めるため」なのです。
 
速読スキルにせよ、読書ストラテジーにせよ、一生モノの財産です。
ぜひ、思い立った時に身につけてしまいましょう!

関連するエントリー

  1. とっちらかった思考を整理し、「伝わる」コミュニケーション力を…

  2. 『カモメのジョナサン』に学ぶ”一流の世界観”

  3. ○○を制するものは集中力を制する

  4. どうしたら人生の重大事を置き去りにせずにすむのか?

  5. 「よし速読だ!」の前に、基礎力は大丈夫?

  6. まだまだサバイバルする「紙の本」のこと

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

Optionally add an image (JPEG only)