「資格試験は過去問中心に!」は本当か?

私は資格試験の学習指導なんてものもやるわけなんですが、
よく質問されるんですよ。
 
「やっぱ過去問に絞った方がいいですか?」
 
とかね。
 
やっぱって、なんで「やっぱ」なんでしょうかね。(^^;
 
昔ベストセラーになった宇都出氏の『速読勉強術』を
初めとして、資格試験学習の指南書に、
 
「効率よく勉強するために、過去問からやりましょう」
 
なんて書いているものが結構あるみたいなんです。
 
そういうのを読んだ人は、
「そっか、効率よく学習しようと思うなら、
 過去問をテキストにするのが常識なんだ!」

みたいに思ってしまうわけです。
 
ひょっとすると、学習塾で学んだ人達が、
「そういえば、学生時代も教科書を読まずに、
 ひたすら塾のプリントで勉強したよな!」

なんて思っているのかも知れません…。
 
 
ヽ(`(`(`(`ヽ(`Д´)ノ ちゃーう!
 
 
違います。完全に間違いです。
 
何が違うか?

そう主張している人は何者だ?!

そういう指南書を書いた人の学歴とか、経歴とかを
ちゃんと見てくださいね。
 
宇都出さんは東大。
背景知識が全然違うんですよ。
 
 
考えてみましょうよ。
英語をまったく知らない人が、
英語の勉強をするのに、
いきなりTOEICの問題集からやりますか?

何を学ぶにも「手順」がある!

資格試験だけでなく、中高生の勉強でも、
スポーツでも、音楽でも、何を学ぶにせよ、
「手順」というものがあってですね・・・
 
最初に、ちゃんと全体を把握し、
「それなりに分かっている」状態を作る必要があるんです。
 
その完成度を上げるために、過去問があるんですよ。
 
これは宅建のような、超簡単で択一式テストのものでもそう。
 
いきなり過去問をやっていいのは、
法学部出身者か、過去に法律系の試験を受けたか、
そういう業界で働いていた人だけです。

薄くてもいいから「理解用テキスト」を準備しよう!

そうでなければ、薄いやつでいいので
ちゃんと全体が把握できて、
学習内容をちゃんと理解できるテキストを
用意しましょうね。
 
 
「えーっ、でも、テキストを読んでいたら
 時間かかるし、大変じゃないっすか!」

 
 
そう思うなら、発想を変えましょう!
 
1回で分かろうとすると、ストレスがかかるし、
時間がかかります。
 
お薦めは、テキストを5回繰り返して、
5回を通して理解度を上げていくという方法。

寺田お薦め!テキスト5回繰り返し読み

1回目:概観(ざっと眺める)

1ページ6から10秒くらいのつもりで、ざっと読み流していきます。
速読できれば「だいたい分かる」くらい。
そうでなければ「気楽に眺める」でOK。

2回目:分かる程度に読む

2回目はそれなりに読みます。
ただし、「分からないところを確認する」という気持ちで。
分かろうとするとストレスがかかりますので、
一読して難しい!分からない!と感じたら付箋を貼ってスルー。
 
この段階を「腑分け」と呼びます。
分かるところと分からないところを切り分けるってイメージですね。

3回目:分からないところを、それなりに分かろうとして読む

次は付箋を貼ったところを中心に読みます。
分からなかった部分を分かるために読むのですが、
それでも時間がかかりそうな部分は「後で処理」の付箋を貼り、
「なるほど、分かった!」となった部分の付箋は剥がしていきます。

4回目:残った付箋部分を徹底解決

残った付箋部分は、基本的に「分からない」部分なので、
先生に聞くとか、詳しい参考書を読むとか、
ネットで検索するとか、何か手を打ちましょう。

5-7回目:ひたすら通読

だいたいすべてが分かったところで、すべてを通読します。
3回繰り返し読んで、
「スムーズに理解できる」「一応、すべて理解している」
状態を作れたらテキストの入力は完成です。

でも、ここからが試験勉強の本番!

とはいえ、入力が終わってからが
本当の意味での試験勉強なんですね。実は!
 
そこから基礎レベルの問題集、もしくは問題集の「基本問題」部分を
さくさくっとこなしていくことになります。
 
ま、この話はまた別の機会に。(^^)
 
 
ということで、資格試験勉強への正しい取り組み方のお話でした。
 
参考にしていただければ幸いです!

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