私たち日本人が「ロジック」をわざわざ学ばなければならない理由

こんにちは。読書と学習法のナビゲーター、寺田です。
 
突然ですが、あなたは「論理的文章」を書くの、得意ですか?
 
あるいは、論理的文章を書くトレーニングを、
今までにしたことがありますか?
 
私は、もともと小論文というやつが苦手だったのですが、
23歳の時に、突然、恩師から

恩師T先生
来年度から予備校で小論文講師をやれ!

 
と仰せつかりまして、あたふたと
文章のトレーニングをいたしました。
 
それが論理的文章を本格的に学ぶことになった
スタートラインでした。
 
その後、8年にわたる教師生活では、
ほぼ一貫して小論文指導に携わってきました。
途中、高校の小論文指導責任者になって
オリジナルのテキストも作りました。
 
それ以外にも公民科の授業で、
ディベート指導やプレゼンテーションコンテスト指導も
してきました。
 
そこで得た結論。

論理的な文章展開は、
徹底的なトレーニングをしないと
絶対に身につかない

文章トレーニング論理的文章のトレーニングは、
似て非なるもの
なんです。
 
例えば、私は昭和63年以前の、
名文と呼ばれた時代の天声人語
筆写して文章トレーニングをしました。
 
が、これですら論理的文章のトレーニングには
ならないんです。
 
 
そもそも私たち日本人(と韓国人)は、
頭で生み出されるストーリー展開が、
英語を代表とするインドヨーロッパ語族の皆さんとは
違うらしい、と。
 
これについて、私が激推ししている論理トレーニングの教科書、
『高校生のための論理思考トレーニング』には、
次のような記述があります。

そもそも「論理的(ロジカル)」は「英語的」と同義の言葉だからである。

日本人のコミュニケーションは非論理的なのではない、前論理的なのだ

著者の横山氏曰く、日本人の心の習慣がまったく論理構造を為していないのだそうです。
 
そして、これを裏付けるような面白い事実が
スタンフォード大学の心理学部附属幼稚園・小学校の
幼児と児童を対象とした研究で判明したそうです。

第二言語としての英語の習得過程に
母語の談話構造がどのように影響するかを
明らかにする研究を行った。
(中略)
日本語・韓国語母国語話者は
時系列談話」;順向方略であり、
英語・仏語・独語など印欧語を母国語とする
子ども達は「因果律談話」;逆順方略で
物語を展開させた。」
── 論文「考える力を育むことばの教育」(内田伸子、「読書科学」より)

ちょっとよく分からないかも知れませんが、
ざっくり言いますと、幼少の頃から「思考の手順が違ったよ」と。
もう少し具体的に引用してみます。

たとえば、メイヤーの字のない絵本『かえるくんどこにいるの?』の絵本を子どもに見せて語ってもらったところ、カエルが逃げ出すという「事件」が起こった場面を日本語・韓国語の母国語話者は「男の子と犬が眠っています。そして、カエルはこっそり逃げ出しました。」と語り、印欧語の母国語話者は「カエルが夜中に逃げ出しちゃった。だって、男の子と犬がぐっすり眠りこけていたため、カエルが逃げ出す物音に気づかなかったからです」と語るのである。
※出典同上、斜体・下線は著者による。カラー処理は寺田による。

長くなりましたが、これほどまでに思考・心の文化が違うわけです。
ただ時系列で述べるのか、因果関係を語ろうとするのか・・・。
 
日本人が、わざわざロジックを学ばなければならないのは、
こういう思考・心の文化として根強く持っている前論理的な
思考回路を根本から変え、新しい思考の習慣として
手に入れなければならないからなのです。
 
 
今、セールスコピーライティングを学んでいますが、
コピーライティングというのは、このロジックを完璧に
使いこなす必要があります。
 
もちろん、ストーリーとして時系列的に語る部分もあっていい。
 
それを何となく混ぜてしまわず、意図的、戦略的に
使いこなすことで、説得力のある文章が出来上がるのです。
 
ということで、あなたが日本人なら(日本人でしょうから!)
ロジックは時間をかけて学んでおきましょう!

参考となる記事

関連するエントリー

  1. 効果的な読書ノートって、どんなノート?

  2. 速読講座で「失敗暗示」をかける人、超高い成果を上げる人

  3. 「価値ある読み方」って?

  4. たくさん読んでどうなりたいの?

  5. 本を読んだ…んで、BLOGに書いてどーすんの?

  6. あなたはハマってない? 効果的な学び方に関する「神話」の世界…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Optionally add an image (JPEG only)