「範囲が広すぎて、最初の方の内容をどんどん忘れていく」
「難しい専門用語や数値などが、なかなか憶えられない」
資格試験とか専門領域に関する学習をしていると、そんな悩みってありますよね。(^^;
あなたも、ひょっとすると
「記憶術とか効果あるんじゃない?」
なんて思ったかも知れません。
しかし、実は記憶術なんかに頼らなくても、
頭(記憶)に残るように学習を進めていくことは、全然難しくないんですよ。
というか、ほとんどの記憶術はほぼ資格試験などで無力です…
実際、有名な記憶術講座の先生から
「受講生の方から、
講座の中で300個の英単語とか憶えられたけど、
資格試験で、それをどう使って良いか分からないって
相談を受けているんですよ。
どう指導したらいいんですかね?」
という相談を受けたことがあります。(汗)
そんなわけで、「記憶術より効果的!な記憶法」についてお届けします。(^^*♪
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記憶への道は「憶えよう!」を手放すところから
まず、分かっているはずなのに、ついついこだわって手放せないこと・・・
それはがんばったところで憶えられないのに、
どうしてもがんばってしまうってこと。
がんばって憶えられるなら、
学生時代、そんなに苦労しませんでしたよね?
手放すために、3つの原理を理解しよう
憶えなきゃ!を手放すためには、
「大丈夫だから、安心して!」って要素が
必要ですよね。
それが分からないから必死になっちゃうわけで…
原理を知った上で、その原理にみあった工夫をしてみましょう!
まず1つめ。
【1】何度も「思い出す」作業をしないと、記憶は残らないよ!
よく相談を受けるんですね。
「何度もテキストを音読してるんですが、
憶えられないんですよ…」
とか。(汗)
何度も読んだり書いたりしたとしても、憶えるべき言葉が
目の前にある限り、脳は「憶えなくていいよね♪」って
判断しちゃいます。
読むんじゃないんです。書いてもダメなんです。
思い出すんです。
これを「Retrieval Practice(検索演習)」って呼びます。
とっても重要ですよ。はい。
☆工夫その1☆
テキストを読むのは「理解」のため。
難しい漢字とか言葉を書いてみるのは「言葉・文字の確認」のため。
テキストを音読するのは「音として印象に残す」ため。
それ以上の意味も効果もありません。
なので、テキストにせよ問題集にせよ、思い出すために使うことを考えてみましょう!
じゃ、次いってみましょう!
【2】復習を時間をおいてからやろう!
問題を解いてみたら、間違えた、憶えていなかった…
問題を、やり直しますよね?
それはOKなんです。正しい答えを確認するっていう意味で。
ただ、その後、1から3日くらい間を置いて
やり直してみてください。
それでもダメなら、また数日後に…
そうやって、「忘れかけた頃に、思い出す作業をする」ことが
記憶を強くするんです。
☆工夫その2☆
問題集に取り組んで、間違えたら、
いや、間違えなくても、頭をひねらなければならないようなら、
日付を書いた付箋を貼っておきましょう!
その日から3から5日程度おいてから再チャレンジ!
さすがに何回も間違えるようなら、ノートに書き出して、
特別待遇にした方がいいでしょうね・・・
それではラストの原理と工夫です。
【3】多チャンネルの入力ツール、出力チャンネルを用意しよう!
同じテキストを繰り返すことは重要です。
でも、たとえば音声教材、イラスト&マインドマップのように、
使う回路(耳、手、イメージetc)をマルチにすることで、
学習の機会も増えますし、印象・記憶への残りやすさもアップします。
☆工夫その3☆
くどいようですが、それを「入力」にばかり
使っていては効果薄ですよ。
音声教材をチェックシートアプリと併用するとか、
マインドマップを作ったら、それを虫食いにするとか・・・
いろいろなタイミングで、いろいろな記憶チャンネルを使って
思い出す作業をできるように教材を一工夫しましょう!
ということで、「どうやったら憶えられるんだろう!」という
悩みをお持ちのあなた!
ぜひ参考にしてみてくださいませ。(^^*♪
参考記事
こちらの記事もどうぞ。
本記事中にある「Retrieval Practice」について紹介しています。
[blogcard url=”http://www.kotonoba.jp/learning-tech/not-mindmap-but-writing-essay/”]