入試から見えてくる「社会に求められている力」とは?

こんにちは。読書と学習法のナビゲーター、寺田です。
 
私立中学校、私立高校、私立大学に続いて、
国公立大学の前期日程が終わりました。
 
私立中学校の入試問題は、昔からユニークなものが
非常に多かったわけですが、昨年からさらに個性的な試験が
増えているようです。
 
高校・大学入試については、これまでもたびたび書いてきたとおり、
2020年度の高大接続改革に向けて、少しずつ「読み書き能力」の
ウエイトが高くなってきています。
 
 
私立中学の入試は、20年ほど前の大学入試・小論文試験を
彷彿とさせます。
 
それは「採点基準がよく分からない」ということ。
(あくまで寺田個人の感想ですが!)
 
1990年代、予備校で小論文指導をしていた頃、
学生さん達にこんな話をしていました。

「採点基準がよく分からないし、準備のしようがないから、
 とりあえず基本的な書く能力、論理力を鍛え、さらにいろいろ
 本を読んで、自分なりの意見を書けるようにしておこう…と。

当時の大学の先生の話ということで、
正解はないし、教授によって微妙に採点基準が違うんだけど、
「これはいい!」という学生は、だいたい意見が一致するんだよね、

そんな話を聞いたことがありました。
 
今の私立中学の入試は、どうもそういう方向に向かっているように
思えます。
 
試験のためのパターン学習が無力になるような試験。
でも、基本的な読解力や計算力、思考力が測れる試験。
どれでいて、その子の発想力といった個性が見える試験。
 
 
私は別に入試指導のプロでもなんでもありませんので、
実際にどうなのかは分かりません。
 
でも、全体の傾向としては試験のための勉強ではなく、
本質に根ざした学習をきっちりとしてきた子ども、
しかもハイレベルに磨き上げられた子どもが
求められているのかなという印象です。
 
 
大学入試については、さんざん世間で語られていることですし、
私自身、ブログ記事として書いてきたことでもありますので割愛。
 
ただ例示的に語るなら、今年の九州大学の文系学部(法・経・教)の
国語の試験では、原稿用紙9枚を越える分量の問題文を読み、
的確に読み取り、それについて整理しつつ記述で答えることが
求められています。
 
大学によってレベルの差はあれ、これから「長文を読み、それなりの
文字数で整理して記述する」問題が主流になっていきます。
 
高校入試も、この動きに追随していくことは間違いありません。
 
 
入試の傾向を見ていて、結局一番役に立つ力、
社会で求められている力ってのは、

  • 小難しい文章でも的確に読みこなし、処理できる力
  • 自分の持っている情報と、読み取った情報を元に判断し、その結果を文章として表現できる力
  • 固定的な枠にとらわれず、自由・柔軟に発想する力

そういうメタで、かつ基本的な力なんだよなーという感想です。 
 
 
さて、それで、なんです。
 
大学入試、高校入試、中学入試がそういう方向で動いているとうことは、
それは間違いなく産業界、経済界ひいては社会からの要請が
そういうふうになっているということなんですね。
 
その社会で、現役世代として活躍中の私たちには、
それは求められていないのでしょうか?
 
そんなわけはありませんよね。(^^;
 
これからの時代、自分の価値を最大限に活かして、
自分らしく活躍していくためにも、読む力・書く力・発想する力を、
社会人たる私たちも磨いていかなければならないんです。
 
何かのスキルを磨くのと違って、地道で地味な学習に
思えるかも知れません。
 
でも、そういう、具体的なスキルの根幹を作るベースの力こそ、
すべてに効いてくる、価値ある力なんです。
 
きっと。
 
ぜひ、読みましょう。
ぜひ、考えましょう。
ぜひ、書きましょう。

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