「やるぞ!」と思った瞬間、いや2~3日は目の前に「未来に続く道」があったような気がしたんですが。
どうも大人の学びというやつは、3日坊主が基本のようです。
「身銭を切らなければ身につかない」と言いますが、残念ながら身銭を切っても続きません。
私の周りにも100万円の「聞くだけ」の学習システムを持っている人、50万円の速読教材を持っている人・・・結構、いますよね~。(--; みなさん、単なるオーナーでいらっしゃいます。。。
そういう溶けて流れるモチベーション。3日坊主問題。
何がモンダイなのか、何をどうすれば自分の前に道が出来るのか。考えてみましょう。
学びの成果を決めるもの 心×仕組み
最初のモチベーションは、簡単に冷める
学びを成就するカギは、ずばり「モチベーション」にあります。
うちの速読講座でも、一番よく質問されるのが、このモチベーション問題です。
3日間まるまる費やし、高額な受講料を払って受講する講座ですから、当然皆さん意識が高い方ばかりです。
「よし、速読を身につけて、たくさん読むぞ!」なんて思うわけです。
そして、半年後ぐらいにフォローアップに参加した時には
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”受講生さん”]速読を身につけたものの、結局、あまり本を読む習慣ができませんでした・・・[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”やっぱり受講生さん”]速読を身につければ、もっとたくさん読むようになるかと思ってました・・・[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”さらに別の…”]3ヶ月間は毎日読んでいたんですが、読まなくなった途端に完全フリーズ・・・[/speech_bubble]
そんな話が多くなります。
実際、最初のモチベーションなんてものは、簡単に冷めてしまうものなんです。それを前提にして考えなければなりません。
成果は「心」と「仕組み」のかけ算で手に入れる
学びを成就するカギは「モチベーション」です。言ってしまえば「心」の問題。
しかし、それを維持できるかどうかは、実は仕組みを持っているかどうかにかかっています。
ですから、本当は学びのカギは【心】と【仕組み】の整備にあり!なんですね。
学生さんは学ぶ心は冷め切っていることが多いのですが、強制する仕組みがあるから、そこそこに成長していきます。そして、心に火が付く高校3年生の秋以降、劇的に成長します。
社会人は心はあるのですが、仕組みが整っていないために、ちょっとしたことで頓挫してしまったり、がんばってもゴールにたどり着けないなんてことが起こります。
ですから、何かやるぞ!と心に火が付いた時は、しっかり仕組みの整備にも気を遣いたいところです。
仕組みを整えよう!
デザインを描こう
そもそもモチベーションの火が消える一番大きな原因は、何となく「よし、本を読もう」なんて思うところにあります。
もし、誰かが「何をやりたいか分からないけど、とりあえず学校に行ってみよう」なんて言ったら「おい、ちょっと待て!」って引き留めたくなりますよね。
本を読む、学校に行く、どちらにしても「何のために行くの?」という目的意識がなければ、絶対に続きっこありません。
まず自分が進みたい道のデザインを描くことがスタートラインになります。
- 将来、どうなりたいの?(Why?)
- 何のために本を読むの?(Why?)
- 本を読んで、どうなりたいの?(Why?)
- どんな力、スキルを手に入れたいの?(Why?)
- そのために何を読むの?(What?)
- どのくらい読むの?(What?)
- いつまでに読むの?(How?)
- どういう読み方をするの?(How?)
- どう実践に結びつけるの?(How?)
こういうWhy-What-Howを明確にしておくこと。デザインを描くってのは、それをできるだけリアルに、具体的に、達成プロセス(スケジュール)も含めて描いておくってことです。
デザインを描いておく、あるいは描き直すというのが、実は冷めた心を温める時に絶対に必要になります。
あなたが「学ぼう!」と思った「原点」になる部分ですからね!
初心忘るべからずとか原点に帰れとか言いますが、初心・原点がぼんやりしてると戻りようがないでしょ?(笑)
デザインを描いておくことが、原点たる心の熱さを未来の自分に明確に伝えるための基本です。
仕組みを用意しよう!
それでも心は冷めます。スゴイ会議の記事でも書いたように、それをリカバーする仕組みが必要なんです。チームなら「自然と巻き込まれていく勢い」、「チームへの責任感」がありますから、「流れ、動きを止める要素」を確認して、それを排除するだけでうまくいきます。
しかし、個人だとそれがありません。
だから、心が冷めかかったタイミングで自動的に再加熱できるような仕組みが必要なんです。
仕組みは、スケジュール管理とか、タスクの再分割といった小手先系テクニックではなく、あくまで心にフォーカスしたものを用意する必要があります。
原点回帰を仕組み化しよう!
1つには、自分の原点を常に見つめ続けられるような仕組みを作ること。
マイクレドを持ち歩くのは、非常に有効です。仕事の机、携帯の待ち受けに掲示・表示させておくのは、もっと有効です。
とは言いながら、心が冷めてきたら、マイクレドや携帯待ち受けですらスルーするようになりますから、実際のところ、これは「補助的仕組み」でしかありませんが。
ですから、本当に心が冷めて停滞してしまった時、あるいはそういう状況がこないようにするためには、もっと違う強制力が必要です。
その最強の強制力は人と会うことです。
定期的にモチベーションを上げてくれる仲間と自分の目指す世界を見せてくれるステージの高いメンターと会うように仕組んでみましょう。
1~3ヶ月ごとぐらいを目安にして、高額なセミナーに行くってのも1つですね。意識の高い仲間、尊敬できるメンターに一度に会うことができます。
そこでは、何かを学んで帰ろうなんて思わないこと。
お持ち帰りすべきは「明日からやるぞー!」というモチベーションだけで十分です。メモをするとしたら、それを行動に移すためのTo Doぐらいでしょうか。
実際、そういうセミナーに参加したら、「よし、あれをやろう」「これをやってなかったな」なんて、やりたいことがどんどん浮かんでくるはずです。
そこで作ったTo Doにしたがって行動していけば、だんだん心の熱が戻ってきます。「動き出したらモチベーションが上がる」── 茂木健一郎先生もおっしゃってましたよね!
消費も食欲も落ち込む夏。
ぜひ、人と会う仕組みを作って、心のエンジンを再起動させましょう!