やってる?「7つの習慣」的読書

『7つの習慣』 ── 言わずと知れた世界的名著。
 
人の生き方、コミュニケーションのあり方などについて、非常に深い示唆を与えてくれます。影響を受けたって人も多いはず。
 
では、と思うわけです。
 
「成功には原則があった」ということに同意できるのであれば、そのあり方に沿った「学び方」も、もっと大事にしてしかるべきでは?と。
 
そういうわけで、自省の意味で「7つの習慣」的に考える「よい読書習慣」について考えてみました。

読書にパラダイムシフトを起こそう!

ある有名なビジネス書の著者さんが、ブログでこんなことを書いていました。今となっては随分と昔のことですがね。(^^;

フォーカス・リーディングとか流行ってるらしいが、著者は誰も自分の本を速読して欲しいなんて思って書いていないんです。

この人は、とっても深いワナにはまってしまっています。
そのワナ、なんだか分かりますか?

【第1の習慣】主体性を発揮しよう

あえて「ワナ」と表現しました。
それは読書の主体が誰かを見失っているってこと。その本をどう読むかを決める主体は、もちろん読み手たる「あなた」。著者が押しつけるものではありません。
  
読書のあり方は、あなたの内側から出てくる問題意識、課題に従ったものでなければなりません。
発展・成長はすべて内発的であるべし、これは大原則です。
 
この「内発的に」という話については、こちらの記事もどうぞ。

地方経済も、地域の特性を忘れて外部の大手企業を迎え入れたところで、元気になるのは一時期だけ。結局、企業の論理に振り回され、独自性を失い、最終的に疲弊していく場合が多いもの。そんなふうになるのは残念なことですよね。
 
大切なことは「あなたが心から望む”結果”にフォーカスする」こと。手に入れたい結果は人それぞれ。だから、その人が手に入れたい結果にふさわしい読み方をすべきだってこと。
 
ある人は「熟読玩味こそ力になる」といい、ある人は「速読!多読!」と語ります。
そういう意見を、あくまで参考意見として受け止めつつ、主体的に本とのつきあい方を考えましょう!

【第2の習慣】目的を持って始めよう

価値ある本とか正しい読み方なんてものは存在しません。
 
でも、その本を価値あるものにするふさわしいフォーカスはあるし、
そのフォーカスにふさわしい読み方は存在します。

 
前に「読書のデザイン」の話を書きましたが、それはつまり「今のあなたにふさわしい、主体的な読書をしましょう」ということなんですね。人のお薦め、流行などにまどわされず、あなたが目指すゴールに結びつく読書を積み上げて行きましょう、と。

ということは、「目指すゴール」が見えてなければならないわけです。その人の生き方の軸、目指す生き方が明確になると、そこに向かうために克服すべき課題も見えてきます。
本をたくさん読めば成長できる?
本を丁寧に読めば得るものが大きい?
メンターが推薦している本だから読んだ方がいい?
 
── 大切なのは、その読み方が自分の目指す目的に適ったものかどうか。
 
だからこそ、まず目的ありき

【第3の習慣】大事なことを優先しよう

読書には農耕型と狩猟採取型の両方が必要です。
しかし、そのバランスをどう採るか、何を耕し、何を外から採ってくるかは、あなたが主体的に決めなければなりません。
 
本当にあなたの頭で考え、主体的に判断しなければならないことは何ですか?
── その力を磨く上では効率という考え方は通用しません。あるのは効果性だけです。
 
他者の知恵を借りて解決していいことはなんですか?
── その知恵を得るのに、どれぐらいの時間と労力を投じていいか判断しましょう。投資対効果の計算を忘れると、無駄にたくさん、無駄に丁寧に読んでしまいます。
 
いや、そもそも読書の位置づけが低すぎる人も多いのでは…などと感じる今日この頃。
 
未来の頼れる自分を作る投資は、計画的におこなっていますか?

【第4の習慣】相互依存を生み出せる、頼れる私を作ろう!

流行りの本は基本的に「ノウハウ書」です。つまり、テクニック、スキル中心。
 
でも、本当に「あなたの存在価値」を高めてくれるのは、スキル、テクニックを使いこなす力であり、よりよい問題解決に導く思考力です。つまり「Know what」であり「Know why」を学ばなければならないんです。
 
確かにノウハウは目の前の「緊急」な課題をクリアする力があります。でも、あなたの人生を豊かにしてくれるのは、頼れるあなたを育ててくれるのは「非緊急かつ超重要」な要素。それは農耕型の読書であり、現場での実戦経験です。間違いありません。
読書って「入力(狭義の読書)」⇒「処理(ノート、思索)」⇒「実践(行動、発信)」⇒「反省(フィードバック)」からなっています。「読んだ後」を充実させないと、単なる時間の浪費になっちゃいますよね。

【第5の習慣】まずは「王様は本当に裸でないのかもしれない」と考えてみよう

私たちは、ともすると自分の信念や常識、あるいは判断と違う事に対して否定的な態度を取ってしまいがちです。
 
それが書籍となると、まさに一方通行のコミュニケーションであるがゆえに「この本、本当に的外れだよね」と吐き捨てて終わってしまうことになります。
 
しかし、自分の思考のパラダイム、視点・視野を変え、高い次元に導いてくれるのは、間違いなく自分にとっての異論のはず。その異論をどれだけ注意深く読み、咀嚼できるかで、あなたの成長の限界が決まってしまいます。
 
違和感のある刺激に対して、反応レベルで「王様は裸だ!」と言ってしまわず、そこに間を作り「王様が裸ではないとはどういうことか?」と考えてから答えを出すようにしたいものです。

本のレビューは図らずも書き手(読者)の知的レベルを映し出してしまいます。
あー怖い怖い。書評を書こうっていう人の気が知れません!

【第6の習慣】本×あなた > 本 または あなた

学んだことをストレートに出力するカーボンコピーのような出力をやめにしましょう。
 
コロンブスがゆで卵の立て方を教えてくれた結果、あなたも簡単に卵を立てることができるでしょう。でも、それに何の価値もありません。偉いのはあなたではなくコロンブス。
 
「王様は裸かも知れない」というスタンスで、著者を尊敬し、謙虚に学ぶ姿勢で本を読む。
しかし、そこには明確なフォーカスを持って対峙する。さらに、それを受け止めた後は主体性を発揮して実行に移す。── そういう姿勢があってこそ、読書から、あなたならではの新たな価値が生まれます。
 
だからこそ、あなたの学びは「あなたの現場」にしっかりと根ざしたものでなければなりません。そこで生まれた試行錯誤とフィードバックこそが、本当の意味でのあなたの学びなのですから!

本から学んだことを、実感とか実戦経験をからめずに語る人っていますよね?
そういう人を昔から「耳年増(みみどしま)」と呼びます。受験勉強の悪しき弊害かしら?

【第7の習慣】本当に磨くべきものを磨こう

非緊急で超重要な要素。すぐに成果が得られそうにない根本的な力。
 
それこそが、あなたの真の価値を高めてくれます。
 
そしてそれは決して農耕型の読書がすべてだというような小さな話ではありません。

  • 小説を楽しむことで心が癒される。
  • 小説を味わうことで心のひだを感じる心が養われる。
  • ゆっくり休むことで明日への活力が生まれる。
  • 毎週金曜日に「次の週のデザイン」を考える時間を持つことで、次の週が充実する。

そんなことをしっかりと理解し、スケジュールに盛り込んでおきたいものです。

ぜひ、読んでみてください!

ここに書いたことは、実は『フォーカス・リーディング』の第1~2章(~P.82)に書いたことだったりします。よかったら、もう1度、そういう視点で読み直してみてください。(^^*♪

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