読書で重要なのは量か質か…それが問題だ(?)

こんにちは。読書と学習法のナビゲーター、寺田です。
 
知性のレベルを上げてくれるのは、
果たして「質を重視した熟読」なのか、
「量を重視した速読」なのか?
 
あなたは、どっちだと思いますか?
 
 
速読を学びにいらっしゃる方は、
何を求めているのかというと、
 
「人それぞれ」としか言いようがないものの、
基本的に「量」あるいは、単純に「処理時間の短縮」を
期待していらっしゃる方がほとんどです。
 
実際、

名無しさん
本を読まなければならないのに、
時間がかかりすぎて、なかなか読めないので、
速読をマスターしたいと思いました。

 
そうおっしゃる方が非常に多いんです。
 
 
この考え方は一理あると思うんですよ。
 
私が速読講座をお勧めしている1つの大きな理由に
「読書のストレスが取れる」
というものがあります。
 
読書が苦手な人にとっては、
 
「疲れずに、1冊を30-40分で読み終えられる」
 
というのは、とても大きなメリットです。
 
ただ、だからといって、40分程度で読み終えられる本を
大量に読んだからとといって、そこに価値があるとは
あまり考えていません。
 
書籍『フォーカス・リーディング』でも書きましたが、
多読というのは、しばしば「1冊を深める」とか、
「熟読玩味せざるを得ない本を遠ざける」ことにも
つながります。
 
その一方で、
「まずは負荷の低いトレーニングで量をこなす」ことが
読書力を上げていく上で、とても理に適ったことであることも
確かなのです。
 
つまり「質を取るためにも、まずは量(あるいは効率)から入る」というわけ。
 
 
知的プロフェッショナルの皆さんであれば、
また、別の角度から考えることもできます。
 
それは何かというと、
「最初から丁寧に熟読するよりも、
 フォーカスを変えながら何度も読んだ方が、
 理解も吸収力も上がる」

という事実です。
 
最終的には熟読し、丁寧に処理しなければならない本でも、
最初からじっくり読んでいては、なかなか読み終わりませんし、
じっくり丁寧に読んだところで、それほど理解度は上がりません。
 
読書の理解というのは「流れ」とか「構造」の構築も必要ですから!
それに時間をかけていたら、最初の部分を忘れてしまいますよね?(^^;
 
そして何より、
理解も記憶も、一度の体験では深まらない
ものだからです。
(理解も記憶も「全体から詳細へ」がセオリーです。)
 
だから、まずは分厚い専門書でも、30分とか1時間で、
ざっと読み終え、全体像を構築した上で、その後に少しずつ
じっくりと読みこなしていこうじゃないか、と。
 
あくまで読書の敷居を下げたり、
本ちゃんの熟読の前の下調べだったり。
そんな感じで速読を活用すると、知性のレベルアップに
つながる可能性がありますよ、と。
 
 
つまり、速読を使うというのは、
単純に1冊10分で、ばんばん読み飛ばしていくというよりも、

  • 1.本に親しむ第一歩として速読で多読する。
  • 2.何らか出力処理をするという意図を持って、情報の摂取(新陳代謝)として多読する。
  • 3.本を読みこなす戦略として、速読で下読みをする。

そんなふうに戦略的な読書を実現する
1つのツールとして活用するのが基本だってことなんです。
 
1は上に書いた通り。
 
2は、『フォーカス・リーディング』の中で「狩猟採取型読書」と呼んでいます。
地頭は別に鍛えるとして、とりあえず手っ取り早く、
手に入る情報を摂取してしまおう、と。
 
 
3は、上記のような専門家の例に限らず、
多くの人にとって重要な意味を持ちます。
いたずらに速く読むのではなく、一冊の価値を
最大限に高めるために速さと深さのバランスを
コントロールしながら読む
のです。
 
このあたり、こちらの記事に詳しく解説していますので、
興味がある方はどうぞ。


 
自分を高めていく、成長志向の読書ということで考えると、
まぁ、1冊20分とか40分とかで読み通したとしても、
あまり意味はありません。
 
特にそれが読みやすいビジネス書であればなおさらです。
 
それは、そのような読みやすい本を読んだとしても、
語彙が増えず、思考回路も鍛えられないからです。
 
 
なので、「量か、質か」という問いに対する答えは
それほど単純なものではなくって、
 
何のための読書か?
 
というフォーカスがあって初めて決まるものだと
考えてみてください。
 
もし、あなたが知性を豊かにしたいと思うのであれば、
読みやすい本を大量に読んで終わらせるのではなく、
それは情報の新陳代謝としてとらえ、
必ず「処理・出力」を通じて、自分の知性の中に
組み込む努力をしていきましょう。
 
知的な対話の中に飛び込むとか、何らか発信するとか。
 
 
あるいは、少しずつ本のレベルを上げていき、
歯を食いしばって、じっくりと読まざるを得ない本を
丁寧に、そして何度も読んでいくようにしましょう。
 
そういう本を噛みしめ、吸収していくことこそが、
本当に読書力を高めることにつながり、
知性を高めてくれるものだと考えましょう。
 
同じ本を何度も繰り返し読むことで、
読書力が高まることは、科学的な研究でも
明らかになっているんですよ。v(^^*
 
そういう読み方を「重ね読み」と私は読んでいますが、
詳しいやり方はこちらをどうぞ。

 
・・・とまぁ、いろいろ書いていきましたが、
いずれにせよ、読書の価値を高める読書戦略の
幅を広げるためにも速読技術の修得は必須
だと
思う次第です。
 
もちろん、速読技術以上に、もっと有意義な読書戦略も
セットで学んでいただきたいところですが!
 
そのあたり、もっと学んで見たいという方は、
こちらの3つの記事をどうぞ。



 
あなたの読書が実り多いものとなりますように!

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