熟読・精読のための速読トレーニングのポイント

速読&読解関連コラム


 
こんにちは。速読高速学習法のナビゲーター、寺田です。
 
もし、あなたが、「根本的な読書力を高めたい」とお考えなら、
今日の記事は、大いに役に立つかと思います。(^^)
 
速読技術や速読トレーニングというのは、
基本的には「効率を上げる」ためのものと
とらえられがち。
 
でも実は、熟読力、読書力をのものを高める上でも、
有効なんですよ。

熟読力Upのリクエスト

10月初めにオーダーメイド日程で、
マンツーマンの3日間集中講座をおこないました。
 
今回のオーダーはちょっと珍しいパターンでして、

とある経営者さん
いわゆる名著や古典作品を十分に読みこなせる読書力を手に入れたい。

 
というものでした。

とある経営者さん
ビジネス書や自己啓発書のレベルなら、十分に速読できます。
しかし、そういった本になると苦手意識が出て来て、読める気がしないんです。

 
速読トレーニングのリクエストとしては、
なかなか珍しいパターンですが、
そもそもの速読受講者のニーズを考えると、
特殊ってことでもありません。

速読を学びたい人の、真のニーズとは?

フォーカス・リーディングの集中講座を受講する人のニーズは、
ざっくり言うと、3つの方向性があるんです。
 
もちろん、3つがバラバラってことではなく、
すべてが重なり合いながら、「速読だ!」となるわけですが。

A.短い時間で、効率よく読書や文書処理を済ませたい

時間がかかるし、ストレスが大きくってつらいから、
速読技術で効率を上げ、仕事と生活にゆとりを作りたい。
そんなニーズです。

・限られた時間の中で、大好きな読書をこなせるようになりたい。
・仕事の書類処理、必読書籍が多いので、それをこなしたい。
などなど

B.読書量を増やして、専門性を高めたい

何か専門的な知識や情報を必要とする仕事に
携わっていらっしゃる方に多いニーズです。

・MBAや大学院の専門書を十分に読みこなしたい。
・クライアントを理解するために、特定領域の本を多読したい。
・仕事のレベルを上げるために、幅非理教養を身に付けたい。
などなど

C.読書力、本を読む技術レベルを高めたい

元々読書が苦手だった…という場合もあれば、
今より高いレベルで、難しい本を読みこなせる力を
手に入れたいという場合もあります。
 
今回のお客様は「今まで苦手意識があり、遠ざけてきた類いの本」を
軽やかに読めるようになりたい!というリクエストです。

・根本的な「本を読みこなす力」を高めたい。
・専門書や教養書を、軽やかに読みこなす力をつけたい。
・難しい本をストレスなく読みこなせるよう、読書力を高めたい。
などなど

自分の読書力を超えた本を読みこなすには…?

読書力を高めるためには、
自分の読書力を越えた作品を読む必要があります。
 
これは当然ですね。(^^)
 
ただ、真っ向勝負では疲れとストレスが
大きすぎて「読み始めた途端に寝落ち」になりがち。
 
そういう本を読む場合、
これまでとは違う作戦が必要です。
 
いってみれば、未熟な外国語で本を読む場合や、
難しい資格試験のテキストを読む時と同じタイプの
作戦を必要とするのです。

これまでと違う読書戦略を採用しよう!

難しい本を、じっくりじっくりと根を詰めて、
言葉と格闘するような読み方で攻めるのは
ナンセンスです。
 
がんばればがんばるほど、意識の中から
「全体の流れ(文脈)」の理解が薄れ、
意味が分からなくなっていきます。
 
何度か、フォーカスを変えながら重ね読みして、
2-3回かけてしっかりと理解することを目指すのです。
 
その1つのスタイルを、こちらの記事に紹介しています。
後ほどご確認ください。

そもそも、「よく理解する」ということは…

そもそも熟読というと、「細部を丁寧に読み込むこと」ばかり
気にしがちですが、

文章をよく味わいながら読むこと。十分に内容を読み取ること。
── 大辞林より

と定義されるもの。
 
読書におけるコンテンツの理解を考えると、
下の図のような発想が必要になります。
 

 
自分の頭で一読して分からない部分を、
じっくりと読み込んでクリアにすることはとても重要ですが、
視野を狭めてうんうん唸りながら読むのは、
あまりに非効率です。
 
まずは全体像をつかむことを優先する。
場合によっては、付箋を貼った上でしばらく寝かせ、
他の本を読んだり、様々なことを体験したりして、
新たな発想、視点からの理解が降りてくることを
期待してもいいわけです。
 
ここでいう「寝かせる」は別として、
フォーカスを変えながら、全体を何度も読むという作業は、
まさに速読=フォーカス・リーディングの目指す読書。
 
熟読のために速読技術が生きるという大きな理由です。

心静かに淡々と読もう!

もう1つ、熟読の敵となる要素をなんとかしないと。
その敵とは力んで読むために疲れるということ。
 
じっくり考えることは必要ですが、
りきんで「がんばっている自分」を演出するのは無駄

 
熟読には集中力が必要ですが、
それは「りきみ」とは無縁
なんです。
 
姿勢を整え、呼吸を整え、常に意識を後ろに引いて
自分の読んでいる姿も、理解の状態も
モニタリングしながら読んでいくのが理想。
 
別に立ち止まったって、前に戻ったっていいんです。
 
ただ、我を忘れ、視野を狭めて読んでしまわないこと。
 
それだけで、無駄なストレスが減る分、
理解の流れも良くなりますし、
長い時間、読み続けられるので、
読書の価値がぐんと上がります。
 
このあたりの「りきみのない集中状態」については、
こちらの記事を参考にしてください。

というわけで、ここまでの話をまとめますと、

  • 自分の知性を越えた本を読むための、新しい読書戦略の採用
    =フォーカスを明確にした戦略的な重ね読みスタイルの採用
  • 力みのない、長時間でも読み続けられる鎮まりの修得

この2つの要素こそ、熟読力を高める「第一歩」を作る
重要な要素なのです。
 

熟読力を高めるための速読トレーニングの実際

で、具体的にどのようなトレーニングをしたかと申しますと…

  • 1.揺るぎない鎮まりを長時間キープするトレーニング
  • 2.岩波新書、講談社現代新書を、フォーカスを変えて読むトレーニング
  • 3.基礎的知識を増やすための、1ページ6~9秒程度の速読トレーニング
  • 4.難しめの本を1ページ15~20秒ほどかけてじっくりと読む精読トレーニング

というメニューで、みっちり3日間を過ごしていただきました。
 
ただし、これはあくまで「第一歩」であって、
さらに読書技術の部分は年明けからの熟読講座に
参加してレベルアップを図っていただこうと
考えています。(お誘いしております。)

読書力を高める熟読講座とは?

基本は、私が大学の読書教育授業(通年)でおこなってきた内容です。
それを月に1回ペースでおこない、読書力を底上げしていただこうと
考えています。



てなところで。(^^)
 
ちなみに、今回、マンツーマンで学んでいただいた
速読講座はこちらです。

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