詐欺速読教室にだまされないための、たった1つのポイント

速読教室の語る夢は嘘(詐欺)か真実か?

速読」で検索すると、本当に多くの速読講座速読教室が出てきます。
 
そして、速読がいかに簡単で、すごい未来を約束してくれるかを超魅力的に語っています。 
あれを見て、あなたはどう感じますか?

  • 速読って、うさんくさい!
  • 速読は詐欺だろ。絶対。
  • でも、これが本当ならすごいよな…

頭で考えると「そんなの嘘だろ?」と思うけど、いろんな教室が異口同音に語り… 
しかも、どこか科学的な根拠があるっぽい…
 
さて、あなたが心惹かれた話は、嘘/詐欺か真実(まこと)か…?

速読業界が普通の業界と大きく違うところ

私は速読業界に身を置いて、約20年。
現在は、九州大学大学院・博士課程(教授ストラテジー論研究室所属)に所属して読書教育(速読含む)と学習ストラテジーの研究をしています。
 
これまで相談を持ちかけられたライバル教室(流派)の数は合計7つ。大手の速読流派は、ほとんど私のところに相談に来ています。
 
彼らの主張する「速読を可能にする原理(理屈)」とか「速読修得のメソッド」とかいうものは、本当に様々。
これは、かなり特殊だと思うんですよ。業界的に考えると。
スポーツ、勉強、楽器、コーチングなどであれば、その指導の方法や、使うツールなどが違ったとしても、本質的なことは共通しているものです。しかし、速読の場合は根本からバラバラです。(^^;
 
「何を選んだら自分に合っているか」とか、「どこが一番スムーズに身につくか」というようなバリエーション以前の問題として、どんなにがんばっても身につかないものがあるのです。
あなたの「成績を上げたい」、「ビジネスを発展させるために、幅広く学びたい」という想いを成就するために、どこが「いい」とか「悪い」とか、そういう問題ではなく、「そもそも、どこが本物なのか」ということから、きちんと見極めないといけません。
偽物をつかんでしまうと、どれだけがんばってもゴールに行き着きません。これはお金と時間を無駄にするだけでなく、自分に対する自信を失う原因にもなってしまいます。

速読業界の驚くべき真実

一応、なんで突然こんな記事をアップしたか、釈明しておこうと思います。
 
私のところには、上に書いたとおり合計7つの流派から技術相談、指導の依頼がありました。FCのトップがいらっしゃったこともありますし、九州地区の統括部長さんが来たこともあります。FC加盟店のオーナーさんや雇われのインストラクターさんがいらっしゃったこともあります。
 
すべて共通していることが1つあって・・・

「指導ノウハウがないので、速読を修得させられない」

と悩んでいらっしゃったということ・・・。
 
そういう相談を持ちかけておいて、お客さんからはちゃんとお金をいただき続けるってのはどうなの? と思うわけですよ。
 
あるFCの本部からは、12年ほど前からたびたび相談を受けてきていたのですが、ある時期から急激に教室数(FC加盟教室)が増えていました。その理由が強烈です。
曰く

  • 個人のお客様を相手にしていたが、口コミがないため、広告費にお金がかかる。
  • しかも、徐々に広告を出してもお客さんが来てくれなくなってきた。
  • もう、BtoC(対顧客)ビジネスは限界だと悟った。
  • そこで、BtoB(対法人)ビジネスに切り替え、FC加盟教室を増やしてきた。
  • 企業や塾であれば集客の看板用に速読を使ってもらえるので、契約が取りやすい。
  • 法人は、あくまで自主的なトレーニング教材を社内に設置し、個人がそれぞれにおこなうものなので、成果にシビアではない。
  • しかも、一人の代金は大きくないので負担感が少なく、利用しやすい。
  • 企業としても、FC本部としては安定した収益が見込める。

ヒトコトでまとめると、

商品が詐欺過ぎて売れ行きが鈍ってきたから、FC加盟店を増やす方向にビジネスモデルを変更した。

というわけです…。まぁ、こういうフランチャイズビジネスって、どこにでもありそうですが・・・。(ため息)
 
他にも、こういう相談がありました。

  • パソコンでトレーニングさせる某FCのインストラクターさんは「インストラクター研修の時、本部の会長(メソッド開発者)から”速読は難しいからマスターしようなどと思わず、指導法だけ学んでください。実は私も速読できません。”と言われました。でも、何とか速読をマスターしたい。」と相談されました。
  • また別のパソコンで指導する某FCのインストラクターさんは、「そもそもパソコンソフトの操作法しか指導を受けていない。」と言っていました。生徒さんが悩んでいる時は?と質問すると「応援する」のだとか。「うちはPCの画面を眺めていれば、誰でもマスターできることになっているから。」とのこと。
  • 文章を高速に目で追ったり、ページをぱらぱらめくったりするトレーニングをさせるFCのインストラクターさんからは「うちのFCのインストラクターは、おそらく誰も速読できませんし、理論立てて説明できるようなメソッドもありません。」と。
  • 右脳を前面に出す流派のインストラクターさんは「うちは詐欺ですから」と、あっけらかんとおっしゃってました。(汗)

速読研究の見地から見る速読業界

ひょっとすると、検索で見つけてすでに読んだことがあるかも知れませんが、2019年現在、科学(学術研究)的には「速読は詐欺」というのが結論です。
 
具体的なことは、最後に紹介している記事を読んでもらいたいのですが、「右脳」「左脳」「潜在意識」「欧米式(アメリカ大統領の…)」「パソコン(スマホ)画面を眺めるだけ」「高速道路の効果」「写真を写し取るように」「複数行を同時に読む」といったキーワードで語られているものは、科学的に何の根拠もありません。
 
ただ、「それで速読を身につけられる人も一定数いる」ことも確かなのです(読書経験が豊富な人は、意外とどこに言っても身につく可能性があります)。そういうごく限られた修得者の声がセンセーショナルに取り上げられてしまうため、「やっぱり速読って本物なのか?」と勘違いしてしまいがちです。
 
具体的に「ここは詐欺!」とか名指しをするつもりはありません。あくまで一般論として指摘するに留めます。先生がたまたま本当に速読できる人で個人的な指導力のお陰で身につくことがあるかも知れませんし、教室に通うことをきっかけに読書が変わったりってこともありますので、全否定する必要もないのかも知れません。
 
ただ、そういう「特殊な業界」であることを承知の上で、自己責任で教室を選んで欲しいと思うわけです。
 
「自分の抱えている問題を解決して、目指すゴールまでナビゲートしてくれる教室かどうか」を見極めてくださいね、と。

「本を出している」は正しさを証明しない

まず、豆知識として、知っておいて欲しいことがあります。
とても驚くべきことなのですが、それは、、、

速読の本、あるいは速読のゲームやらソフトやらを出しているからといって、その人、本人が速読ができるとは限らない!

ということです。_(@o@
いやー、びっくりしますよね。
 
ま、出版社やテレビ局、ゲーム会社は、その人が速読できるかとかテストしませんしね。まして、その教室に通った人が、本当に読書が変わり、目的を達成できているかなんて興味がないでしょうから。
 
私の知る限り、速読ができず、速読の指導をしたこともないのに速読の本を書いている人が数人いらっしゃいます。(要するにビジネスとして本を出しているってことですね。)

インチキ速読メソッドの本の特徴

メソッドが偽物の本を読むと、いくつかの共通点があります。

  • 1.「速読で人生が変わるよ!」的な自己啓発系の煽り文句がある。
  • 2.「脳科学的っぽい速読の可能性」に関する説明が中心。だいたいシナプスがどーのこーの、右脳の処理スピードがどーのこーの、と。
  • 3.受講者の体験談がやたらと多い。
  • 4.「信頼できるっぽい速読トレーニングメニュー」はあるが、細かな具体的方法や感覚など「現場」でしか得られないノウハウが書かれていない。
  • 5.〆の部分には、「修得したければ、教室へどうぞ」という教室への案内がある。

 
要するに、教室を広告するために作られた書籍なんですよ。(^^;

その速読は本物か?── 体験して、ちゃんとチェックしよう!

ともあれ、本だけでトレーニングをするのは大変ですから、教室に通った方がいい。それは確かです。本の文字情報だけで伝えられることには限界がありますからね。
 
その時、「その教室に通う価値があるか?」を確かめることが極めて重要です。
 
確かめる?
 
そう、確かめてください。方法はとても簡単です。
 
誰でも読める本を2冊用意して持参するだけ。
 
そして「この2冊で速読の実演をしてください」とお願いしましょう。

本を2冊用意しよう♪

用意すべき2冊というのは、
 

  • 読みやすい新書あるいはビジネス書(あなたが普段読んでいるようなものでOK)
  • 楽に読める赤川次郎などの小説

 
です。
 
基本的に、この2種類は読み方が違いますので、その違いをきちんと言葉で説明してもらえるかチェックするのと、どちらか一方は読んでくれるだろうという期待も込めて。

なぜ「実演」が重要なのか?── そのシンプルな理由

実演が重要な理由。それは、指導者としての力量を計るのに最適だからです。
教室としては、体験に来た生徒さんの目の前で速読の実演ができれば、「申し込みたい!」というテンションを上げる絶好のチャンス。バイオリンの先生ならバイオリンを弾いてくれるはずです。「こんなに楽々ひけるようになったら楽しいよ♪(^^*」って、「できたイメージ」をふくらませてもらいますよ。間違いなく。
 
断言しますが、断る理由はどこにもありません。

実演を頼む時のポイント

では、その時のチェックポイントを確認しましょう。

【CHECK POINT 1】目の動きを意識的に見せられるか?

目のトレーニングをさせている教室であればという前提がありますが、人に指導するぐらいですから実演は全然難しくないはずですよね。
※その教室の出している本をチェックして、目のトレーニングがあるかどうか確認しておきましょう。

【CHECK POINT 2】眼の動きについて言葉で説明できるか?

単なる熟達者と指導者の違いは、自分の体の感覚や動作を言葉で説明できるかどうかにあります。
言語化されていないメソッドというのは、ありえません。

【CHECK POINT 3】本の違い、スピードの違いでどう変わるか説明できるか。

見せてもらうのは、その教室で「初級レベル」としているスピードでOKです。
初級レベルでも、たいていの教室では1ページ6秒以上です。

【CHECK POINT 4】読んだ内容について語ってもらうのもお忘れなく!

本来、読むことと、それを語れることは、ちょっと次元が違うのですが、たいていのところは「記憶」をうたっていますからね!

もし、実演が拒否されたら?

もし、実演拒否となったら、それは要注意です。
実演というのは指導者として当然持っていなければならないスキルです。プロとして、技術をコントロールできていなければなりませんし、その技術を言葉で説明できなければ指導できません。

実演できないということは「速読できない」と断定して間違いありません。

速読できない人から学んで身につくはずがありません。「私はできませんが、うちのメソッドは本物です。あなたは大丈夫」なんて言われても困りますよね。(^^; 汗汗
※大阪の某教室では「私たちは速読できませんが、あなたはできるようになりますよ」という説明が…

いろいろ理由を付けて拒否されるんだけど…?

ちなみに、拒否する時の言い訳としてよく聞くのが次の4つ。

【言い訳 1】「人によって目の動きは違いますから。」

バットのスイングだって人によって違います。しかし、基本原理は同じですもんね。
人によって違うから見せられない、説明できないということは、生徒さんの指導ができないと白状しているに等しいわけです。
そんな理由で、スイングを見せてくれない野球のコーチはいませんし、楽器の演奏を拒否する音楽家はいません。

【言い訳 2】「実演はメニューに入っていません。」

ものの3分程度で済む話ですよ!
メニューに入っていないというだけで、教室にとってメリットのあることをやらない理由がありそうですよね。(^^;

【言い訳 3】「あなただけに見せるのは不公平です。」

「では、ぜひ他の皆さんと一緒に見せてください」と切り返しましょう。
全員に見せたらいいんですよね!d(^^*

【言い訳 4】「私ができても、あなたができる保障にはなりません。」

でも、先生ができなければ受講者ができないことは火を見るより明らかです。

その他にも注意すべきは…

長嶋茂雄元巨人軍監督のように、「できるけど、言葉で指導ができない」ということもありえます。(それは言い過ぎでしょうか。単にボキャブラリの問題?)
 
テレビに出てくるすごい速読の実演者を見てワクワクするのはあっていいことですが、「一人の成功者が、あなたの成功を保障してくれるわけではない」ことは理解しておきましょう。理性的に考えて「それは誰でもできそうか?」と心の底から納得できるかどうかは重要です。
 
「脳の可能性は無限大です!」という殺し文句に煽られないようにしたいところですね~。私はこの台詞に17歳の時、コロッとやられました。(^^;
 
それから、十分に本を読み、インストラクターさんにも質問をして、その教室で目指す速読像と、自分が期待する読書象が一致するかを確認するようにしたいところです。
 

  • そのスピードで、仕事の書類はこなせるのか?
  • どういう本が速読に適しているのか?
  • 速読で、どんな本を、どんなふうに読めるのか?

 
などなど。
 
それから、これも重要なことだと思うのですが、「その先生は、その技術を活用して、どんな成果を上げているか?」を確認してください。
 
その上で
 

  • その先生から学んだ人達が、その技術を活用して成果を上げているか?
  • どういう人達(職種など)の成功例が多いか?

を確認、と。
ネット時代ですから、いくらでも情報は手に入ります。特に後者(どういう人がマスターしたと言っているか)は重要ですよ。
  
例えば、東大生にできたからといって、普通の人にできるかどうかは不明です。読書が苦手な人、専門書を読みたい人、ライトノベルを読みたい人など、どんなふうに成果を上げているか、ネットで十分に調査したいところですね。
  
それらを確認した上で、指導者の力量を見極めるための実演です。言葉に落とし込まれた技術であれば伝承が可能ですからね!
速読を修得し、高いステージを目指したいと願うあなたが、一日も早く目指すゴールにたどりつけるよう、お祈りしています!(^^*

(おまけ)体験会でチェックしたいこと

実演以外にもチェックをしたい部分がありますので、それを説明します。

読書測定の時間が3分以上確保されているか?

トレーニングをおこなうことで、あるいはワクワク感が作用して、一時的に読書スピードが上がるのも確かです。「理解」とか「記憶」とか言わなければ、3倍くらいノリで上がります。問題は、それが長く続かないし、1時間後には消えている効果だということ。
そして、測定時間が長くなれば長くなるほど、読んでいる最中にクールダウンしてしまい、素に戻ります。なので、体験者を騙す目的のところは、測定時間を1分以内に設定するのが常なのです。
(私を含めて、学術的な研究では、5分、10分といった時間で測定します。)

最初と最後の測定は同じレベルの読み物か?

最初に難しめの本を読ませ、最後に簡単な本や、講座の中で説明した内容のものを読ませることがあります。
あるいは、「読書の記憶テストをしますよ」と宣言すると、ストレスで読書スピードは一気に下がります。そして、最後は気楽に読んでくださいねと説明するわけです。
 

「理解する」ことの定義、「読書」の定義はされているか?

「読めた」といっても人それぞれ。もちろん、人それぞれだから、自分が納得できればいいのですが、能力の指導をする以上は、何をもって読めたと判定するのか、そもそも読書とはどういうものかという定義が必要ですよね。
それがないようなら、測定の時の読書を冷静にとらえて「今のは、自分が読みたい場面で使える理解か?」と考えてみましょう。

やたらと科学的くさい説明が多い

脳とかシナプスとか、そういったよく分からない説明が多いのは疑ってかかりましょう。キーワードとしてこれらが出てきたらサッしましょう…。

右脳」「左脳」「潜在意識」「欧米式(アメリカ大統領の…)」「パソコン(スマホ)画面を眺めるだけ」「高速道路の効果」「写真を写し取るように」「複数行を同時に読む

これらはすべて、科学的に否定されているものばかりです…
 
 
ということで、あなたが夢と妄想を膨らませた速読がまともなものであることを、心からお祈りしております!
 
もし、何かこの記事に対して疑問や質問、あるいは「私はこういう体験しました」というものがあれば、コメント欄(もしくはツイッターの寺田宛メンション)に気軽に書き込んでください。(^^)

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