【速読活用】あなたが読書で「下読み」をすべき3つの理由

速読&読解関連コラム

読書で「速さ」を手にするメリット

読書で、速さを手にするメリットは計り知れません。

  • 細切れ時間が充実した読書タイムに変わり、読書の敷居が下がる。
  • 良い本を何度も読み返すことが出来、記憶に深くインストールできる。
  • 全体像を把握することができるため、理解の質が高まる。

etc…
 
とはいえ、フォーカス・リーディングでは、
速く読めても、「ゆっくり読む」ことを否定しません。
 
それどころか、良い本を必要以上に速く読まない!とまで主張します。

速読を活用できるからこそ、ゆっくり読むことの価値が、より明確になります。
さらに、「ゆっくり読む」際のコツが理解できるものなのです。
 
そして、速く読めない本を丁寧に読むことで、本当の読書力が高まるし、それが速読力をさらに磨いてくれることも知っています。
 
だから、フォーカス・リーディングでは【速読術】をただ「速く読む技術」ではなく、「スピードと理解の質のバランスをコントロールする技術」と定義しています。
 
また、「価値あり!と思ったら最低3回読む」── これもフォーカス・リーディングの基本原則です。

日常の読書での「速さ」の一番の使い道… それは?

分厚い本だろうが、古典だろうが、教養書だろうが、ノウハウ書だろうが、「読書」において、間違いなく「速さ」を活用する場面があります。
 
それは「下読み」です。
 
この「下読み」は非常に重要です。
 
速読ができるかどうか別として、学び・投資としての読書を願う人は必ず実施しなければならないと言って過言ではありません。

下読みをしなければならない、その3つの理由

■1.今、手に取った本の自分にとっての価値は読んでみるまで分からない。

人から薦められた本であれ、たまたま書店で手に取った本であれ、その本が「時間をかけるに値するかどうか」は自分の目で確かめるまで分かりません。
 
であれば、下調べをするのは当然のこと。いわゆるスクリーニングってやつですか。
 
逆に「読書会の課題図書だから」というような理由で読む本であれば、このスクリーニングの意味は薄れますね。
 
 
いや、それでもやっぱり「下読みすべし!」と言える理由があります。

■2.重ね読み段階(本ちゃん読み段階)の読書でどこを読むべきか、下見をしておかないと分からない

本田直之氏や齋藤孝先生の本には「大事な2割を読めば、その本の8割の価値が手に入る」と書かれていますが、「その大事な2割ってどこだよ?」というのが、普通の人の正直なとまどいです。
 
だから、「読む価値があるかどうか」を確認すると同時に、ざっくり目を通して「2回目にどこを読むべきか」を確認しておくのです。
 
TPOのうち「P(読む目的)」と「O(学びの中でのその本の位置づけ)」に照らして「本当に時間をかけるべき箇所」を確認するわけです。
 
もちろん、「この本は丸ごと手に入れる」という「その本を学ぶ」というスタンスで読むのであれば(農耕型ですね)、この下読み(下調べ)は不要とも言えそうです。
しかし、この下読みをするか否かで、その後の成果がまったく変わる可能性もあるのです。

■3.記憶に残すには全体像(フレーム)を作っておかなければならない

学びとしての読書を考えたとき、絶対に踏み外せない原則があります。
それは「全体から細部へ」(Whole to Detail)という考え方です。
 
記憶というのは、すべて関係性に従って残りますので(mindmapを思い浮かべてください!)、全体像を構築しておかないと、すべてが「記憶の断片」になってしまいます。そして、断片化された記憶は取り出すのが困難です。
 
ですから、この原理からいうと「丁寧に読めば読むほど、その本の内容は記憶として残りにくい」ものなんですね。
 
実際のところ、丁寧に読んだ本は、読んだ満足感は高いのですが、読み終わった後に人の語れるほど筋が明確に残っていないということが多いものです。
 
逆に、概要(フレーム)にフォーカスし、1冊10分で読んだ本は長く記憶に残ります。
 
ここで大事なことは「トップダウンで概要にフォーカスして読む」ことです。細部は流していいから、全体の構成を把握すること。(文庫版『フォーカス・リーディング』P.165参照)
 
これだと記憶とスピードを両立させられます、というか速いほど記憶に残りやすくなります。
 
ま、これも「何度も何度も読むぞ」という前提があれば「全体像もぼちぼち作る」ことができますので、あまり気にしなくていいのかも知れません。

まとめ

以上、3点が「下読みすべし!」という根拠。
そして、この3つを同時に満たすような「下読み」をしましょうっていう話でもあります。
 
さらに、意識の入力レベルをコントロールできるようになると、流すところでも意識のフィルターをくぐらせることが可能になります。(文庫版『フォーカス・リーディング』P.141参照)
 
これができると、2度目に読むときに非常に楽になります。「1度目を通した安心感」が生まれるんですね。そうなるとストレスが緩和されますので、視野も自然と広がり、読むスピードも上がります。(これで下読みの時間の元が取れます。)
 
普通の人(つまり齋藤孝先生や本田直之氏のように直感勝負で2割がつかめる人以外)が読書の投資対効果を高めるには、「まず下読み」。これが必須です。
 
最初は「下読み10分」「本ちゃん読み60分(線・付箋込み、メリハリを付けて読む)」「振り返り15分」ぐらいのつもりで読むようにするといいですよ。形から入って、徐々に中身を充実させていきましょう。(速読をマスターした人の標準も「下読み10分」「本ちゃん読み20〜40分(線・付箋込み、メリハリを付けて読む)」「振り返り10分」ぐらいの話です。)
 
もちろん、下読みをした後に、自分のPとOを明確にして「どこをどう読むか?」と自問してくださいね!

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