効果抜群!面倒な速読トレーニング不要で読書力と速読力がセットで身につくワーク

  • 本を読むのが苦手…
  • 仕事上、読まないといけない本にもなかなか手が出ない…
  • 読んでも頭に残らないし…
  • 年のせいか、記憶力落ち気味だよね…

あなたが「速読やってみようかな」と思ったきっかけには、こういう読書に対する苦手意識があったのではないでしょうか。
 
そんなあなたの目に、いかにも魅力的な速読教室の宣伝が目に飛び込んできます。
 
「1冊3分で読めて、99%が記憶に残りますよ!」── おー、何かトレーニングするだけで、そんな天才的な能力が身につくのか…。いや、嘘だろ? でも、これだけ宣伝しているってことは…。
 
世の中には、そんな超能力としか思えないような速読を、手軽でマジカルなトレーニングをやるだけで修得できると言い切る人達がいるのも確かです。

寺田

そんなわけないじゃん!

読書と学習法の研究者として断言しておきます。それは完全に嘘・詐欺です。

そういう教室に大金を払って、もし習得できなかったという体験があるなら、それは消費者相談センターに訴えれば全額戻ってきます。

 
ということで、今日は「効果的な、というか、トレーニングそのものが“ためになる”ような速読トレーニング」をご紹介したいと思います。

速読のための速読トレーニングって…

お手軽なトレーニングで「1冊3分で読めて99%忘れない読書が身につく!」とかうたっている商品は、一種の宝くじ的なエンタメとして消費するべきコンテンツです。本気でやるものではありません。
 
そんな夢見心地なものは別として、あなたが本気で速読技術をマスターしたいと考えているなら、当然、速読トレーニングは必須です。
 
ですが、「速読のための速読トレーニング」というのは、どこか非生産的にも思えます。教室に通って短期決戦で!というのなら話は別ですが、書店で売られている速読の指南書を読みながらトレーニングするのは、なかなかハードです。
 
スポーツの練習なら、練習そのものが楽しいかも知れませんが、速読トレーニングというのはある部分「ダイエットのための食事制限」みたいな感じですので、トレーニングそのものは楽しくありません。
ダイエットと速読って似てるかも?

そこで、読書を楽しみながら…というトレーニング!

せっかくだから「読書そのものを楽しみつつ、速読力が勝手に身についちゃった!」みたいなものがいいよね、と思うわけです。もちろん「お手軽に楽しい」とは違いますが、プロセスそのものに価値と効果を感じられれれば、それを喜びに変えられますし、続けられます。
 
ついでに「本を読む力(読書力・読解力)そのもの」が上がるようなものだったら、なおいいよね、と。それならたとえ、期待するレベルの速読力が身につかなかったとしても、きっとあなたの抱える読書の悩みに応えるものにもなるはずです。

読書力アップと速読力アップを同時に実現?!

読書力と速読力が同時に手に入るなんて、それこそ夢見心地じゃないの・・・? 賢明なあなたなら、そう思ってしまうかも知れません。ですが、実は、ある人たちから

読書挑戦中さん

読書力も上がったと思うのですが、気がついたら速読のレベルが上がっていました!

という報告が相次いでいるんですよ。そのトレーニングがどのようなものか、さっそくご紹介しましょう!

読書力と速読力を高めるために何が必要か?

そもそも「読書力読書スキル)」とは何かということから理解してください。
読書力というのは、次のような要素からなっています。

  • 1.語彙力
  • 2.コンテンツを理解するために必要な前提知識
  • 3.言葉のつながりを理解するための日本語文法運用能力
  • 4.接続詞、指示語等の言葉のつながりを処理する能力
  • 5.論理展開を処理する論理力
  • 6.前後の文脈の中での一貫性を把握する能力

じゃっかん簡略化しすぎているような気もしますが、ま、だいたいこんな感じのもの。
そして、その中のほとんど(5,6が例外ですか…)は読書を通じて手に入るものなのです。(当たり前と言えば当たり前!)
 
当然、その処理が速ければ速いほど速読力が上がります。読書力を上げることこそが、速読力アップに直結することなのです。

読書がんばってる君

普段、たくさん本を読んでますが、それほど速読力も読書力も上がっている実感がありませんが…汗

そんな方も多いでしょうね。はい。
その理由は簡単です。

1.あなたの読書力で処理できるレベルの本を読んでいるから

2.正しい本の読み方を知らないで、自己流で読んでいるから

だから、レベルアップしないのです。
能力(スキル)が高まるためには、今のスキルでは処理できないレベルのものに挑戦するしかありません。しかもそれは正しい方法である必要があります。「量が質を作る」なんて耳障りのいい話を聞くかも知れませんが、そこでいう「量」とは「負荷のかかる量」であり、「正しいやり方」である必要があるのです。お手軽なことを適当に、大量にこなしても何も得るものはないのです。

寺田

これも、当たり前と言えば当たり前ですか・・・。

納得いかない人は想像してみてください。筋力を高めたい人が、軽々持てるダンベルをぶんぶん振り回して「100回くらいカールやってます!」って誇らしげに語っている滑稽な姿を…。

なぜ、速読力まで上がってしまうのか?

読書力が高まってくると何が起こるか? ── そう。それまでがんばって読んでいた本が楽勝で読めるようになるわけなので、処理スピードが上がり、自然と速読力もアップしてくるのです。
 
あまり速読業界では語られませんが、フォーカス・リーディングでは速読を次のようにとらえています。

速読スキーマ×心身のコントロール×フォーカス

スキーマというのは、上記の要素を含む「認知の枠組み」を指します。スキーマが育つと、情報を瞬時に処理できるようになりますので、速読スキルのレベルが上がるのは当然です。(そこに心身のコントロールという要素を掛け算することで、劇的に速読力アップが実現するってわけです。)

読書を楽しみながら、読書力と速読力を上げるワークとは?

ようやく、そのやり方の説明に入りますが…それは、、、

難しめの本を、ひたすら、何度も丁寧に読む

というもの。
 
実は、ちょっと難しいと思うレベルの書籍をじっくり何度も読む(repeated reading)ことは、読書スキルを高める上で効果的であることが分かっています。

寺田

ま、そんなこと研究とか持ち出すまでもなく分かると思いますが・・・

実例(1):名著の重ね読みで速読スキルが高まったFさん

博多で開催した速読講座に参加してくださったFさんという女性は、速読講座でちょっと挫折気味でした。
 
「終了1時間くらい前に、突然感覚がつかめて、ぎりぎりマスターできましたが、本当に最後までめげそうで、帰りたくて仕方がありませんでした。」
とおっしゃるほど…(汗)
 
最終的に「読みやすいビジネス書を40分程度で読みこなせる」ようになりました。
1ページ12秒くらいのペースですが、もともと読書に苦手意識を持っていたFさんにとっては、非常に強力な武器を手に入れた実感だったそうです。
 
そのFさん、「せっかくだから、いい本を読みたい」ということで、博多で開催していた「名著を読む読書会」に参加するようになりました。
↓こんな本を読んでいる読書会です↓

とにかく、歯ごたえのある本なので、1ヶ月かけて1冊を何度もじっくり読み返します。
そして、読書会に参加したら、読んだ感想とか考えたことについて、仲間と2時間ほど、対話を重ねていきます。
 
それを1年ほど繰り返した頃、速読講座のフォローアップ講座に参加してくださいました。

「読書会の本しか読んでいないので、久しぶりに速読技術を磨き直したい」と。
 
そしたら、びっくり!
 
なんと、速読講座を終えた直後ですら40分ほどかかっていたビジネス書を読むのに10分しかかからなくなっていたんです。

この話には意外なオチがありまして…。
最後のアンケートに「こんなに簡単に読めて理解できる本を、今までがんばって読んでいたんですね。これからは、こういう本は読まなくていいと思いました。」と書かれていました…

実例(2):ソクラテスと格闘したら速くなっていた?!

最近ご報告くださった男性は、読書道場の課題図書『ソクラテスの弁明』を5回、苦しみながら読み、ワークをしていたら…!というお話でした。

ひさしぶりに普通の本(※)を読み始めると、なんて表現したらいいのか、心地よい感覚でスルスル読める。
また本業の方の資料作りも以前よりも早く大量に作れた。
※古典じゃないという意味です。

こちらの方は、速読講座を受けた方ではありませんし、本人も「速読できた」とはおっしゃってません。
ですが、快適に読めたというのは、非常に素晴らしいことです。

実例(3):私の大切な友人は・・・

一番ぶっとぶ例は、今でも本当によいおつきあいをさせてもらっている大切な友人ですが、中学卒業で土建業の営業をしていた青年(そろそろ40超えていると思いますが…)。
 
実例(1)のFさんも参加していた読書会に参加し始めた頃(2011年)は、本当に語彙も少なく、自分の意見を語ることも、まったく出来ませんでした。(Fさんとはかぶっていません)
しかし、2年ほどでしょうか、歯を食いしばって読書会に参加し続け、名著を何度も何度も読み、語り合う話に耳を傾け続けました。
 
その結果、驚くほど、本について雄弁に語れるようになり、速読講座を受けたら、ちょっと難しめの本でも20-30分で読めるようになり、、、結局、知的作業をメインにする仕事に転職して年収1000万を超えていらっしゃいます(!!)。

難しめの本の反復読書は人生を救う!


この「ちょっと難しめの本の繰り返し読み」の効果は、私の指導経験から申し上げますと、、、

  • たいていの本を読むのに苦労がなくなり、スムーズに、疲れずに読めるようになる。
  • 思考力が高まり、話す言葉、書く言葉が豊かになる。
  • 情報リテラシーが身につき、正しい情報処理・判断が可能になる。
  • 速読トレーニングの成果が大幅にアップする。

こんな効果が得られます。
 
別に「速読のために名著とか教養書を何度も読もう!」なんて考える必要はありません。あくまで速読は副産物です。読書を楽しむことが目的。
 
ただ、読書力・読解力を鍛えることは、あなたの人生に、確実に大きなメリットをもたらしてくれます。それは「学ぶ力」であり、「語る力」です。
 
あなたがどんな現場で活躍しているのであっても、この読む力をベースとした学ぶ力、語る力はジェネリック・スキル(どんな場面でも必要とされる普遍的なスキル、メタスキル)として効いてきます。
 
しかも、読解力って遺伝子がほとんど関与しない能力だってことが科学的な調査で分かっています(例えば芸術的なセンスは遺伝子の影響が60-80%であるのに対して、読解力は11%)。つまり誰でも、ちゃんとトレーニングすれば必ず向上するってこと!
 
だったら、いつもの読書をちょっとだけ「トレーニング!」と思って負荷をかける形にしてみませんか、と。紹介した3人以外にも本当にたくさんの方々が、その効果を手にしていらっしゃるわけで。

実際に「難しめの本の反復読み」をやってみよう!

1.岩波新書の赤を用意する。

ちょっと難しめでありながら、文章が整っており、内容も信頼性が高い本ということで、「岩波新書の赤」を推奨してます。ページ数もそこそこですし。もちろん、『ビジョナリーカンパニー』シリーズのようなビジネス名著や『君主論』などの古典でもOKです。
岩波新書(赤)の例
 
いずれにせよ、基本的に本屋に行って中身を確認して購入してください。興味の持てるジャンルから選ぶのが鉄則です。

2.そこそこ丁寧に一読する。

一読目は、細切れに読んで問題ありません。立ち止まって読み返しても意味が分からない部分は、その部分に緑で傍線を引き、付箋を横向きに貼った上で流しましょう。気軽に脳みそを使う感覚を体で味わってください!

なお、少なくとも1週間以内に読み終えましょう。

3.二回目の重ね読みに取り組む。

前に読み流した「難解な部分」をしっかりクリアすること。(クリアできた部分の付箋ははがしておきましょう。)
それ以外の部分は、前に読んだ内容を思い出すつもりで気楽に読み進めます。細部に必死にならず、全体の流れを意識しながら読んでください。やはり1週間以内に読みましょう。

4.三回目の重ね読みに取り組む。

前の2回よりもリラックスして読むことを心がけます。
また、章の変わり目で、そこまで読んだ内容を振り返ります。
お薦めは、章が変わったら、次の章のタイトルから「キーワード」とおぼしきものを1つ紙に書き出し、その章を読み終わったら、読みながら「これはこの章のキーワードだな」と思った言葉を1〜3つ書き出す、という方法です。
これによって、常に「現在地の確認」と「全体像の把握」をおこないます。

5.四回目の重ね読み。

リラックスして、受動的な気持ちで、3回かけて読んだ内容を確認するぐらいの気持ちで流していきます。見出しをとらえて「次を思い出し、想起した内容と照合する」ような感覚でいいでしょう。細部を読み込むことよりも、全体像、章と章のつながりなどをとらえる意識で読んでください。

6.五回目の重ね読み。

四回目以上に全体像を意識します。また、前とのつながりや、後に出てくる話を思い出しながら、そことのつながりを意識して、全体的な理解を完成させます。もし、内容の理解に心許なさを感じたら、あと2回、全体像をつかむことを重視した読書をおこなう。
「読む」というより「思い出す」状態になり、行頭を眺めただけで、続きがふわっと記憶からわき上がってきた…という状態になれば終了です。

できれば、他者からのフィードバックを得られる場に…!

何度も読むというだけでも価値はあるのですが、できれば正しい読み方(読書ストラテジー)を学びましょう。現在のスキル(能力)を超えたものを読むには方法論/戦略(ストラテジー)が必要です。
 
そういった難しめの名著などを課題図書とする読書会であれば、他の人の意見を聞いたり、自分の意見についてのコメントをもらったりすることで、自分の読み方を相対化することができます。しかも「出力(アウトプット)する」という意識で読むと「これはどういうことだろう?」という内面の問いかけが増えるはず。
 
それに興味もないような古典作品を読んでもつらいだけですが、仲間と語り合うという喜びがあれば、乗り越えられる可能性大です!

仕事に直結する名著を読むのもナイスな手!

読書会もないし、フィードバックを受ける機会もないという場合、私のお勧めは「仕事に直結する何かを学ぶために読む」こと。
 
例えば「人を動かす文章力」というのは、社会人であれば、誰にでも必要になるスキルです。これを、読書を通じて鍛えるわけです。
名著『影響力の武器』を越える破壊力抜群の本『プロパガンダ』なんていかがでしょう?
(上で紹介した読書会でも課題図書にしたことがあります。)
 
この本は非常に言葉が濃い本ですが、その内容は、「人を巧みに動かす」ために必要なあらゆる心理的なポイント、具体的な方法(実例)が書かれています。
 
悪徳なテレビコマーシャル、売りまくるセールスマンのトーク、ナチスの演説・・・
 
丁寧に丁寧に何度も何度も読むことで、その原理と、具体的な使い方がどんどん吸収できます。
 
起業している人、フリーランス的に働く人、コピーライティングを学ぶ人は必読の書と言ってもいいでしょう。
プロパガンダ
 
この本とセットで読んで欲しいのが、脳科学的に「人を動かす」原理を語る本。タイトルは超ストレートに『売れる脳科学』。
売れる脳科学
 
こちらは、『プロパガンダ』と比べると、やや平易に、しかも分かりやすく整理されています。しかし、脳科学的な見地からの解説と、抽象的な個別の説明、そして超具体的な事例…この3者を上手に整理しながら、自分が実行可能なような形に落とし込む必要があります。
書籍のボリュームはかなりのものですが、そこから得られる“あなたの商品が飛ぶように売れるメッセージの作り方が完全に理解できる”というメリットを考えれば、読むに値するってことが理解できるはずです。

実用的だけど難しい名著を読むのはメリット大!

こういう「何かの目的に直結する濃厚な良書」を徹底的に読む作業は、非常に大きなメリットがあります。

  • 【短期的な利益】売り上げアップに直結する、ストレートなノウハウが手に入る。
  • 【長期的な利益】頭を相当に使うため、基礎力も鍛えられる。
  • 【リアルなフィードバック】実践したら反応のアップ(またはアップしない)というフィードバックが得られるので、理解のレベルを上げるモチベーションが得やすい。

 
いかがでしょうか?
読書を楽しみながら、読書の成果を楽しみながら、ついでに読書力や速読力もアップしていけるような読書、やってみたいと思いませんか?
 
 
もし、あなたが「天才になれる、お手軽な速読トレーニングとか、ないもんかなー」、「速読のための速読トレーニングって、かったるいよねー」と思っているなら、ぜひ、ここでご紹介した「名著・古典の繰り返し読みトレーニング」に挑戦してみてください!

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