だから読書が無駄になる!── 目指すゴールで変えるメモのコツ

「さぁ、いい本を読んだ。実行だ!」
 
そう思う人は多いもの。思うだけなら…。
 
それで、どれだけ成長してスゴイ人になったのか、それだけが問題です。
 
いやー、毎年どんだけ本を読んで、毎年どんだけ成長してるのか?・・・考えると、ちょっとブルブルきちゃいませんか?

読んだ本の分、確実に血肉にできたら、1年もすれば相当成長しているはず。
そして、学びのための読書なんて、月に1冊で十分と感じるはず・・・。

 
では、どうしたら血肉、成長につながるのでしょう?
 
メモまで採れば万全! ・・・ですか?
メモが「残すだけ」のものになっていませんか?

本は読むことに価値がある・・・のではありません!

確かに読むだけで自分が高まる本もあります。パラダイムが変わる、脳が鍛えられる・・・。
 
でも、スキルアップ、ビジネス力アップのための読書は実践(能動的出力)その過程で生まれるフィードバックに、その価値があります。本当の意味での学びが生まれるのは、そこだからです。
 
※フィードバックの話はこちらの記事をどうぞ。

学んだことが完全に習慣=第2の自然になるまで、徹底的に実践&フィードバック・・・と考えていたら、月に1冊も読めないかも知れませんね。
 
『7つの習慣』とか『プロフェッショナルの条件」とかの名著から1~3個の実践テーマをピックアップして、毎日実践すると妄想してみてください。1年で1冊、終わりそうですか?
 
ノウハウ書でも同じはずなんですよね。本当は。
 
1冊の価値を十分手に入れる前に次の本を上書きインストール。。。そしてどんどん上書きされていき、何も残らない。。。これが、ありがちなパターンです。

ドラッカー著『プロフェッショナルの条件』に学ぼう!

◆何か重要な決定をする際に、その期待する結果を書き留めておかなければならない。(P.105)

◆仕事から学び続けるには、成果を期待にフィードバックさせなければならない。(P.231)

 
「よし、これを実行しよう」という決定をするのであれば、「○○までに、××できているようになろう」というゴールと具体的達成目標=「期待する成長した自分像」を描いておかなければならないってことです。
 
同時に期待と成果を照らし合わせ、フィードバックを手に入れられる仕組みを持っていなければならないってこと。
 
では、あなたのメモは?
 
単なる本の抜き書きになっていませんか?
1年経った時に、「この本のおかげですべてが変わった!」といえる感慨を手に入れてきたでしょうか?
 
 
もちろん、知識・情報を残すだけのメモも必要です。使う仕組みがあれば、ですが。
 
でも、本を読んで「これを実行しよう!」と思った時には、実は次のような2種類のメモを作り分けないといけないんです。

1.書かれていることを「単なる情報」として活用し、ある具体的な成果につなげたい場合

例えば、ブログのデザイン作りのポイントが書かれていて、それを参考にしながら自分のブログデザインを作り直そうと思う時があります。
 
そういう「タスク・作業」に活かせる情報を手に入れた時に必要なのは To Doリスト。

「○月○日 ブログデザイン手直し(参考:「○○」P.xxx)」

という具合。
本の内容をメモする必要はありません。だって参照すればいいんですから!
 
そして、この場合、実行してしまえば、そのTo Doは消してしまって問題ありません。

2.自分の思考・行動の「習慣」に落とし込みたい場合

「この発想を自分のものにしたい!」と思った時、上記のような「作業開始」の引き金を引くメモだけでは意味がありません。
 
大事なことは期待する成果を手に入れることであって、作業を開始することではありません。
 
だから、To Doとは別にメモを作っておかなければならないのです。
 
具体的には「定期テストメモ」です。
 
学校に、何で「定期テスト」があるか分かりますか?
 
それは「ゴールを決めて、成果を確認しないと、なーなーになって、うやむやにされてしまう」ことが分かりきっているからです。
 
一流の先生は、ちゃんと目の前の生徒達のレベルや個性を確認した上で年間指導計画、1年後の到達ゴール(期待する成果)を明確に言語化します。
 
その上で、その計画に沿って授業をおこない、その授業が本当に効果の上がるものだったか、生徒がきちんと受けとめられたかを判定するテストを作り、フィードバックを受けるようにします。
 
まぁ、こういう先生はほとんど見たことがありませんが!
普通の先生は、例年通りに計画をたて、何となく授業をしていって、進んだ範囲でテスト範囲を設定し、例年通りのテストを作ります。そして、テストの結果で生徒のことだけを評価します。(笑)

 
つまり、学校には、明確に「期限」と「期待する成果」を設定し、それを「確かな成果」につなぐ「仕組み」があるんです。
 
社会人には、この仕組みが決定的に欠けています。
 
では、どうしたらいいか?
 

 
そう!
 
だから、あなたが作るべきはTo Doメモではなく、「定期テスト」なんです。
 
ブログのデザイン変更なら「作業開始=作業完了」なので問題ないのですが、例えばドラッカーの『プロフェッショナルの条件』に出てくる、次のような言葉を、自分の行動に活かしていきたいと思ったとします。

「それは患者にとっていちばんよいことでしょうか」と必ず聞くことで有名だった。…「ブライアン看護婦の原則」…
── 同書 Part 2・3章・P.87

ここから「定期テストメモ」を作るなら、いつも持ち歩く手帳の中に「常に確認するべきページ」を設定しておき(厚紙に書いてはさんでおいてもGood)、こう書かなければなりません。

□ブログの記事は、読者にとって、最高の価値を届けられているか?

 
もちろん、最高の価値を届けるために考えるべき事は、同書Part 2からピックアップして、具体的なチェックリストにしなければなりませんね。
 

□リアルな読者像を「更新」したか?
□「読者」への貢献にフォーカスした書き方になっているか?
□「読者に向けた記事」ではなく「読者のための記事」になっているか?

という具合です。
 
これをブログを書くたびに見る。そして1ヶ月後に、上記「ブログの記事は、読者にとって、最高の価値を届けられているか?」を判定し、フィードバックを確認します。
 
もし到達できていないと感じたら(ブログであれば、アクセス数、滞在時間、リンククリック数などで数値評価可能ですよね)、何をどう改善すべきか、もう1度、ドラッカーに尋ねた上で、また1ヶ月後にテストします。
 
こういう定期テストの仕組みを作ると、最初のやる気が「成果」につながるようになります。
 
ただし、上に「厚紙に」と書いたように、「いつでも見直せる」ような工夫は必要。
 
「マイクレド」と一緒に持ち歩くといいかも知れません。
こんなふうにしてね。(^^)
※ちょっと古いサンプルで恐縮ですが…

あなたが作りたいのは、どちらのメモ?

さて、あなたが「よしやるぞ!」と思った、その具体的目標。

  • そのメモはどちらの形にして残すべきでしょう?
    ⇒「To Do」ですか? 「定期テスト」ですか?
  • ちゃんと見える化してディスプレイする工夫はしましたか?

読んだ本を、ぜひ確実に成果につないでいきましょう!

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