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未来は確実にやってくる。ある日「緊急」の顔をして。

「おい、なんだってこんな土砂降りの中で、屋根の修理なんかしてるんだい?」
「いやなぜって、雨漏りしてるからだよ。」
「おいおい、なんで晴れてる日に屋根の修理をしなかったんだよ!」
「だってそりゃ、晴れてる日は雨漏りしてなかったからさ。」

私たちの人生、一事が万事、こんな具合です。
 
私たちにはいつか確実にやってくる未来を、意外と他人事として悠長に眺めてしまう癖があります。
 
人生の重大事は、それが遠い未来であっても確実にやって来ます。
 
子どもの大学進学。
大切な誰かとの死別。
家の建て替え、あるいは引っ越し。
 
あるいは転職、ライバル会社の出現、時代の激変。
 
千載一遇のビジネスチャンス。
 
小さなことでいえば妻の誕生日が目の前!(汗)
(ついでにホワイトデーも…)
 
そして、屋根を修理するオヤジのように、ある日「緊急」の風情で攻め入られて、あたふたと対処することになるのです。
 
でも、そうなる予感はずっとあった。
いや、予感じゃない、確信。
 
見て見ぬふりをする自分がいただけ。
 
 
アメリカ合衆国、第34代大統領アイゼンハワー氏は、意志決定法として「緊急−非緊急」「重要−非重要」の2軸のマトリクスを活用していたといいます。
ビジネス名著『7つの習慣』第3の習慣「最優先事項を優先する」で有名になったマトリクスです。
ちょっと私流にアレンジして書いてみると、こんな感じ。

ちなみに、『7つの習慣』第3章の冒頭に、こんな問いかけの言葉があります。

現在はしていないが、もし日頃から行っていれば、あなたの私生活に大きくポジティブな結果をもたらすと思うことを一つ挙げるとしたら、それは何だろうか?
同様に、あなたの仕事や専門分野で、ポジティブな結果をもたらすと思うことを一つ挙げるとしたら、それは何だろうか?

私たちは、自分の未来が、自分の「今」という時間の積み立てた結果であることを忘れがちです。
 
読書?
英語?
運動?
ストレッチ?
 
もし、1日のたった1%に過ぎない「15分」という時間を、未来への積み立てに使っていれば、未来はどれくらい明るくなるだろう?── この意識だけが、「緊急」事態での焦り、慌てふためくドタバタ劇をなくしてくれます。
 
サントリーウイスキーのテレビCM流に言えば、

時は流れない。それは積み重なる。

のです。
 
上のマトリクスでは「重要かつ緊急」の部分を「治療・対処」としていますが、積み立てを怠った結果として現れたものであれば「自業自得・墓穴」という表現が正確かも知れません。
  
 
いよいよ2016年度も、残すところ3週間あまり。
 
ドタバタと忙しい時期だからこそ、私たちはいつもよりもっと落ち着いて、もっと未来のことを見失わずに過ごさなければなりません。
 
『7つの習慣』第7章「刃を研ぐ」には、こうあります。

 精神の再新再生には、時間を投資しなければならない。これは決して無駄にすることのできない第2領域の活動である。
 偉大な宗教改革者マルティン・ルターは、「今日はあまりにもすべきことが多いから、一時間ほど余分に祈りの時間をとらなければならない」と言ったという。

1時間というのは、一日のたった4%程度にすぎません。
それが無理なら、15分でも30分でもいい。1日のたった1%-2%です。
 
今晩、PCとスマホの電源を落とし、クラシック音楽でもかけながら、間違いなくやってくる未来をリアルに描き出しつつ、今──今日1日、この1年──の現状を振り返る。
 
そして確認してください。
 
── 明日から毎日15分、何をしたら3年後の自分が変わるだろう?
 
  
大好きな言葉、そして大切な言葉なので、もう1度。

時は流れない。それは積み重なる。
── from Suntry Whisky TV CM

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