【お薦め書籍】子どもへの躾は子どものため?自分のため?問題【読書】

こんにちは。フォーカス・リーディングの寺田です。 
 
今日は「子育て」とか「教育」についての、
すごくステキな本をご紹介したくてこの記事を書いています。
 
ただ、「この本を買って読んで欲しい」というよりは、
「紹介する言葉を、自分の問題として考えて欲しい」というところ。
 
というのは、今回の本、すごく難しくて難儀する本なんです。(^^;
 
 
私が『ケアの本質』という本をお勧めしていることを
ご存知の方も多いかも知れません。

この本も「人を育てる」ということ、
その延長として「プロとして、他者と関わる」ことについて
書かれた本です。
 
「ケア」というのは、カウンセリングやコーチングといった
テクニック的な関わり方を乗り越えて、
本当に相手の存在を認め、関わっていく姿勢を語る言葉です。
 
それは「心のあり方」を中心的なテーマとしています。
 
例えば、子どもの世話をする、誰かのために掃除をする、
メルマガを書く、商品を提供する・・・
 
そういう時、義務的にやっていないだろうか?
自分の利益のためにやっていないだろうか?
上から目線で「やってやってる」と思っていないだろうか?
 
そういう「心のあり方」です。
 
著者ノディングズはこう語ります。

もしそうした世話が、お座なりの、
あるいはしぶしぶのものであったとしたら、
ケアしているという資格はない。
── ネル・ノディングズ著『ケアリング』(P.14)

いや、心から喜んで、相手のためにやってますよ!
 
私もそう思って仕事をしています。
子育てだって、そう。
 
でも、ノディングズはこんな話を例に出して、
「心のあり方」を問いただします。
 
彼女は数学教師だったのですが、
数学が大嫌いという生徒に、

数学を好きになるのを覚えさえすれば、それでいいのよ。

と考えたとする…というたとえ話です。

わたしは数学の苦手な生徒に出会って、
かれと少し話をしようと決める。
かれは、わたしに数学が大嫌いだという。

あら、これは問題ね。
わたしはこの不得手な少年に、数学を好きになるよう、
手助けしてやらなくては。
そうすれば、もっと上手になるでしょう。

こういう考え方って、先生全般、とりわけ男性には
多いものかも知れません。
 
この時点で
 
「相手のことを、心から、真剣に考えていない」
 
という批判をしているわけです。
 
そして、

その生徒は、わたしにとって、
研究と操作の対象となる。

というんですね。
 
 
子育てでも、ひょっとすると
同じような「操作の対象」として見ることが
起こっているかも知れません。
 
今、子どもを叱りつけているのは、
本当に子どものことを心配してのこと
だろうか?
 
子どものことを心配しているのであれば、
叱りつける言葉よりも、ねぎらい、優しく導く言葉が
出てくるものではないだろうか?
 
単純に、自分が期待していること、
いつも言っていることにしたがって
行動できない子どもにイラついている
だけではないだろうか?
 
そんなことを考えさせるわけです。
 
 
同じようなことは、当然、
大人の仕事にも起こってきます。
 
本当に相手のためを思ってやっているのか?
 
本当は自分の(儲け)のために「対象に向けて」
やっているのか?
 
もう随分と昔のことですが、
ドラッカーの『プロフェッショナルの条件』に
書かれている、この一節を読んだ時、
非常に衝撃を受けたことを憶えています。
 
ある研究所の出版部長の退職にともない、
一流ジャーナリストが部長に起用された話なのですが、

そのおかげで、広報誌は洗練された。
ところが、主たる読者だった外部の科学者達は読まなくなった。
あるとき高名な科学者が、研究所長に
「前の出版部長はわれわれのために書いてくれたが、
 新しい部長はわれわれに向けて書いている」と言った。
── ドラッカー著『プロフェッショナルの条件』(P.85)

いかがでしょうか?
 
私は、自分の仕事が
 
「誰かに向けた、自分のための作業」
 
に陥っていないか、それ以来、
常に気にかけるようにしてきました。
 
それでも、自分の仕事、とりわけ指導法に
自負の念が生まれてくると、
 
「よし、まかせとけ。私の技術があれば大丈夫。」
 
という思い上がった姿勢になっていることに
気が付きます。
 
ドラッカー著『プロフェッショナルの条件』
 
 
今回、この『ケアリング』の一節も、
今現在おこなっている「ことのば」での
小中学生の指導のことを、根本から考え直す
いいきっかけになりました。
 
そして、我が息子たちへの関わり方についても。
 
 
ちなみに、このケアという姿勢は、
想像が付くと思いますが、
やはり時間的にも、精神的にも余裕がないと
難しい部分があるんですよ。
 
常に相手中心主義になれば、
ある部分、相手に振り回される可能性もあります。
 
どこまで寄り添うべきか、
どう毅然と振る舞うべきか…
 
実際、著者ノディングズも前書きでこう書いています。

女性が公の場に出て、職業に就く傾向が増しているために、
ケアを提供できるひとの数は減りつつあります。

ケアというのは、本質的に「母の愛」であり、
子どもに無条件に寄り添う姿勢を基本としています。
 
その母親も忙しくなってしまって、
ついつい「お母さんだって大変なのよ!なのに!」
そんな振る舞いに陥ってしまっている、と
いうことかも知れません。
 

これについては、フェミニズムの皆様から、多大な批判が出たようですが…(汗)

 
ここまで、『ケアリング』からいくつか引用しつつ
「相手をケアする」ことについて書いてみました。
 
何か少しでも、あなたの日常、あなたの他者との関わり、
あなたの子育てに変化が生まれるようでしたら幸いです。(^^)
 
ネル・ノディングズ著『ケアリング』

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ということで、いよいよ8月最終日。
明日からの2017年の残り4ヶ月を充実させましょう!

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