今日は大人向けの読書というか「読解力」に関する話題を。
現在、オンラインで「読書力養成講座」を開講しておりまして、若い頃に本の読み方を学んでこなかった方々に、本の読み方に関するちょっとしたレクチャーと、ワーク&添削を提供しています。
2016年4月以降、ずーっと新書を課題図書にしております。
その中でも岩波新書はちょっと難しめ。たとえば、岩波新書の『子どもの社会力』という本。
☆門脇厚司著『子どもの社会力』
もうこの講座を開講して4年目になるのですが、読解力を高めたいと思う人には、大前提として2つのことを学んでおいてもらうといいなぁと強く思っています。
というか、速読を学びたいと思う人は、まず(並行して、でもいいんですが)ここをしっかりやっておきましょう。(^^)
1.論理的思考力・論理的文章力
上に挙げた課題図書(「子どもの社会力」)もそうなのですが、ロジックの型を知っているか知らないかで分析の仕方も負荷もまったく変わります。
フレームワークにせよ、ロジックツリーにせよ、知ることで思考のレベルが上がることは、世の中多いものです。
そこを軽やかに処理できないと、細かなことに気が回りません。かといって、細かなことにばかり気を取られると、全体の構造を俯瞰することができませんし。
読書講座、文章講座の両方をやっている身としてしみじみ思うのは、社会人の基礎教養として「論理力」を身につけていない人は、仕事上で喩え実感がなかったとしても、絶対に目に見えない多大なる損失を被っているってこと。
論理思考に自信がない方は、ぜひこちらで学んでくださいませ。
2.「フォーカス」を変えて読む技術としての速読技術
速読をマスターすべき理由の第一は「読書の敷居が一気に低くなる」ということ。
ただし、「ちゃんと読んで理解できる速読」であることが条件ですが!
その上でスピードを、「フォーカス」を軸にしてコントロールできるようにしていくのです。
そうすることで、「単に速く何度も読む」のと違い、「重層的に、厚みのある読み重ね」ができるようになります。
3.読書力を高めたいと思うなら…
どれだけたくさん本を読んでも、それを処理するアタマがなければ、ざるで水をすくうような結果になりかねません。
また、小学生のデータにあるように「読めば読むほどにアタマが悪くなる」ということが起こっていないとも限りません。
ちゃんとアタマが鍛えられるような本を読みましょう。
そして「鍛えるための読書」であれば、その本を最低5回読みましょう。丹念に、書き込みをしながら、そして構造をノートに書き出しながら。
そのやり方(とりあえず「5回繰り返し読む」作業)については、こちらをどうぞ。
もし、構造をノートに書き出すトレーニングを中心におこなう、オンラインの読書力養成講座に参加してみたいなとお考えなら、ぜひ熟読講座を学んでみてくださいませ。