僕は「読書が好き」なんて絶対に言わないっ

速読&読解関連コラム

速読読書の指導者をしていながら、まさかの宣言ですが、私はそれほど読書が好きではありません
 
このことを、大人向けの速読講座で話すと「えぇえーっ!」とびっくりされます。
 
読書が好き、本が好きな人は、多分、速読技術なんて開発しないんじゃないかな…なんて思うんですよね。
 
私にとって読書というのは、自己教育の手段であって、未来への投資なんです。
読書が好きだったらもっと人生が変わっていたとも思いますが、少なくとも今の仕事はやってないだろうなって思うんですよ。
 
 
私のイメージする「読書が好きな人」ってのは、暇さえあれば本を読んでいる人。本を読むことが、まったく苦にならない人。
 
私は「暇をがんばって作って本を読んでいる人」であり、「本を読むことが苦にならないように速読を身につけた人」なんです。
そして、純粋に読書を楽しむという発想がないので、その方法論を研究の対象にして「技術論」として語っているんです。
 
 
子ども速読講座もそう。
 
基本は「本がそれほど好きではない子」とか「本をそれほど積極的に読んでいない子」が対象です。
 
本を読むきっかけとして読書講座を活用するとか、講座を通じて読書のストレスを取り除いてやることで、少しでも読書体質になれるように支援しているんです。
 
それで週に1冊読めるようになったら、まずは大成功!
それがさらに進んで週に2冊読めるようになったら、本当に大成功!
 
これが「普通の人」もしくは「読書が苦手な人」の変化です。
 
過去に、読書LOVEな小学生が受講したことがありました。
もともと大量に読む子だったんですが、講座に来てからそれがさらに加速して、夏休み中とか1日10冊くらい読んでました。
 
これが「読書が好き」という子なんだろうなって思います。
 
 
ちなみに、子ども速読講座にお子さんを受け容れる時、必ず聞くんですよ。
 
「本を読むのは好き?」って。
 
今年新たに入会した子の半数以上が「はい、好きです」って答えてくれました。
僕は、その子らの「本が好き」という言葉を信じていません。(笑)
 
実際、私から見たら、本当に本が好きなのは、そのうちたった1人。
その1人は、週に数冊の本を読みます。
速読講座の時も、30分くらい前に教室にやってきて、読書サロンのコーナーで楽しそうに本を読んでます。
 
他の子達は、月に2-3冊がやっと。
親御さんに「毎日30分の読書タイムを確保させてくださいね」って頼んで、やっと読んでいる状態。
 
これまで、どれだけ本を読まずに過ごしてきたんだって思います。(^^;
そして、小学校4年生の段階で、読書にこれだけ触れられてよかったよねって思います。
 
本を読むことが当たり前になり、読書のストレスがどんどん取れていけば、5年生になる頃には、週に2冊くらいは余裕で読めるようになりますよ。(^^)
 
そして、本を読む楽しさを感じ、本を読むストレスを感じなくなれば、生活の中に「いつも本がある」ようになるでしょうね。
 
そしたら本当に、心から「本が好き」って言えますよ。
 
本が好きで、苦もなくどんどん読んで行けて、それがそのまま学力になって、学校の勉強も苦もなくこなして、人生も楽しんでいけるなんて最高じゃありませんか?
 
それこそが、子ども速読講座の目指すところです。
 
 
 
ところで、「フランス料理が好き!」っていう人って、フランス料理を味わうのが好きなんですよね?
 
フランス料理を作って人に食べて喜んでもらうのが好きな人は「フランス料理が好き」って言うのかな? 多分、言わないんじゃないかな。
 
だから、僕はやっぱり「本が好き」とは言わない。
本は読むけどさ。一応。でも、はまり込むほどじゃないし。
「暇があるからって本を読もう」とは思わないし。
 
そんな僕が「本が好きです」とか「趣味は読書」とか言ったら、世の中の本好きの皆さんに怒られてしまいそう。
だから、「本が好き」なんて言わない。絶対に。
 
僕のやりたいこと、好きなことは、あくまで「大人と子どもに本を楽しんで読めるようになってもらうこと」なんですよ。
 
読書はそれほど好きじゃないけど、読書の持っている可能性を信じてる。
自己教育としての可能性を。
 
これからも、それをしっかり伝えていきたいと思うんです。
あなたにも。
子ども達にも。

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