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特定ジャンルの専門家を目指すための学習の進め方

速読受講者さん

もともと、あるジャンルの専門家を目指して勉強中で、速読技術をそこに活用できればと思っていたんですよ。
何かそういう「特定のジャンルの専門家として一流を目指す」みたいな勉強法で気をつけるべきことってありますか?

寺田

専門家としての知性を身につけるという場合は、何を学ぶか(What to Learn)どう学ぶか(How to Learn)の2つを掘り下げて考える必要がありますね!

ということで、具体的に見てみましょう・・・

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何かを学ぶ際に意識すべき2つの要素×2

何かの専門家を目指すのであれば、次のことを意識して学びましょう。
それは、

原理方法

です。
 
これは広告の神様とも呼ばれるJames Webb Youngが彼の著書『アイデアのつくり方』(”A Technique for Producing Ideas”)で紹介している考え方ですが、教育学を学ぶ時にも、ある尊敬すべき先生から「原理と方法を区別して学びなさい」と言われたものです。

“In learning any art the important things to learn are, first, Principles, and second, Method. This is true of the art of producing ideas.”
いかなる技術を学ぶにせよ、学ぶべき重要なことは第一に原理であり、第二に方法である。
A Technique for Producing Ideas

もう一つ、専門家として様々な事例とその裏に潜む法則などを解き明かしていくという意味で、意識しておくべきことがあります。それは、

法則事例

を行き来しながら、自分なりに仮説を立てて、それを確かめるようにしながら学びを進めていくということ。

寺田

この2つのことを頭の中に置いておくと、今後何を学ぶにせよ迷いがなくなると思います!

何を、どう学ぶか? ── 動画講座

+1:アリストテレスから学ぶ「学ぶべきこと」

最後に蛇足にも思えますが、動画で語っていないことで、意識しておいていただくといいかなーと思うことがありますので、補足的に。

アリストテレスの語る「知性的徳」というものがあります。

寺田

「徳」というのは、単純に「よさ」とか勝っている点って考えてもいいかも。
ちなみにこの知性的徳とセットで語られるのが倫理的徳。これについては、また機会があれば!

これは3つの要素から成り立っていて、

  • 1.知識…学ぶことで身につく
  • 2.思慮…現場での体験、経験を通じて養われる(判断力)
  • 3.技術…実践を通じて磨かれる

というものなんです。
 
これって、何かの専門家になる上で、絶対的に重要な要素だと思いませんか?
 
今から2300年ほど前に活躍していたアリストテレスが、すでにこういうことを整理して語っていたってのが素晴らしいなって思います。(^^)
 
ということで、しっかり学び、学んだことを現場で活かしながら、さらに実践的な知恵として磨き上げていってください!


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