こんばんは。読書と学習法のナビゲーター、寺田です。
いよいよ中学生の期末考査が1ヶ月後に迫ってきました。
春休みから連休までは「前学年の復習」に充てさせていましたが、
ここからは完全に「テスト対策モード」です。
うちのテスト対策は、基本的に「型通りに、たんたんとこなす」ことを
重視します。
これは中学校の勉強を「高校以降、本当に自分で勉強しなければ
ならない時にそなえたトレーニング」と位置づけているため。
ここでの学習を通じて、「どうしたら苦手を克服できるのか」という
学習法そのものを身に付けさせたいわけです。
でも、なんですかねー。
成績のよくない子に限って、型を無視して独自のやり方で
勉強したがるんです。
そして、うちの教室に通ってすらなお成績が上がらない…(涙)
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”icon-terada.gif” name=”寺田”] まずは守破離の「守」だよ! [/speech_bubble]
というアドバイスが届かない悲しさよ・・・
自分なりの試行錯誤がダメだと言っているわけでは
決してありません。
もっと自分にあったやり方があるのではないか?
そういう仮説はあっていい。
でも、それは何らか自分なりの計算とか、見込みとか、
長年勉強してきた手応えという根拠があって初めて
許されるもの。
何となくやってもダメなんです。
だって、「自分なりにやって成果が上がらなかった」から、
うちに通っているわけですから。
学校の先生から教わったやり方とか、親から言われてきたやり方とか、
「そのやり方では効果が上がりませんよね?」って。
違うやり方を教えますよって。
それが「ことのば」という「学習法を学ぶ教室」の存在理由なんですから。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”icon-terada.gif” name=”寺田”] 根拠もなく、仮説もない試行錯誤は遠回りだ!
まずは型にはまって努力して、自分なりの手応えをつかめ! [/speech_bubble]
こういう守破離の「守」の段階での試行錯誤は、
基本的にゴールを見据えて、
型からそれない範囲であることが必要です。
それを無視して、適当にやるのは「悪い」試行錯誤。
これに対して、ある程度の「型」を学び、
それを使いながらも、今までとはまったく違うステージを
目指すような取り組みにおいては話が変わります。
例えば、速読をマスターする場合。
速読での活字の受け止め方って、
これまでの読書とはまったく違うんです。
そして、1ページ6秒の読書と12秒の読書も、
まったく違うものなんです。
これはもう、今までの読書を手放すところでしか、
欲しい成果は手に入らないと思った方がいい。
今まで通りのやり方では、似たような成果にしか
たどり着けません。
ちょこちょこっと小手先レベルでやり方を変えてみたり、
ちょっとがんばってみたところでダメ。
そういう「変えるべきところを、小手先の工夫でごまかす」のは、
「悪い」試行錯誤。
本当に違うステージを目指したいなら、
今まで出来ていたこと、今までいいと信じていたやり方を
手放す覚悟が必要です。
まさにシフト!
そういうシフトにつながる試行錯誤は、「いい」試行錯誤。
大人でも子どもでも、試行錯誤させることは重要ですが、
それが学びのどういう段階なのか、目指すのは何か、
そんなことを見定めて「いい試行錯誤」になるように
導いてやりたいものです。(^^)