速読でスピードUpのために考えるべきこと×2

速読&読解関連コラム


 
基本的な速読技術をマスターしたはずの人から、このような質問を受けることがよくあります。

受講者さん
TPOを設定して読んでいるんですが、なかなか思ったようにスピードが上がりません。
スピードアップのために必要なことは何ですか?

 
そして、これは速読技術をマスターしていない人でも、読書のスピードを上げようと思ったら、同じ事を考えるはずです。
 
「読書の効率を上げるために」という視点で提案できるポイントは2つ。
 
あなたの読書をさらに投資対効果の高いものにするために、ぜひ点検してみてください!

その読書、目的は本当に明確ですか?

人生の楽しみとしてでなく、投資として本を読むのであれば、当然「何に投資するのか」という視点を持っておかなければなりません。「なんか役に立つだろう」的な読書は、間違いなくあなたの貴重な時間を奪っていきます
 
投資をしているつもりになって貴重な時間をどぶに捨てるのはある意味自分の人生に対する欺瞞。目先の「読む楽しさ」「分かる喜び」に惑わされないようにしたいところです!

会話術の本を読むのに「会話の技術とポイントを学ぶ」という目的はNG!

フォーカス・リーディングの基本コンセプトの1つに、「TPOの設定」があります。
 
しかし、ここで見出しにあるようなザックリとした目的しか設定できないと、思ったほど読書の効率は上がりません。(トレーニングのための読書であれば、ある意味でやむを得ない部分はありますし、スピードが上がらなかったとしてもトレーニングとしては無駄にはなりませんが。)
 
だって、「会話術」の本を読むんですから「会話の技術とポイント」なんて、わざわざ設定しなくても分かりきっていることです。つまりこれではPを設定したことになりません
 
もっとリアルな目標に設定することで、しっかり取るべき箇所と、流していい箇所が明確になります。例えば、こんな感じ。

P:仲間との読書会での会話を、もっと盛り上げるために必要なポイントをつかむ。

リアルな場面が設定できると、要不要の判断がしやすくなります。書かれているノウハウと、自分の体験済みの場面が重なったところを中心に読めばいいことになります。
 
知識が血肉になり、自分の知恵になるのは、あなたの現場で「体験」し、何らかの「フィードバック」を得た時です。これで2~3つのポイントを血肉にできれば、またその本に戻って読み直した時に得られるものの深さが変わります。何度も体験と読書を重層構造で積み上げましょう。

今の自分の「現状」がつかめていないと、そのP意識も無駄になる可能性が!

TPOの「O(状況確認)」って、意外とおろそかにされてるっぽいのですが、実はこれは投資対効果を考える上で、絶対に欠かせない要素なんです。

O:「下読み」か「本ちゃん読み」か?

というミクロの視点だけでなく、もっとマクロの視点で設定してみて下さい。その知識を本当に自分のものにするために、それとどうつきあうべきか?という視点です。
 
例えば、類書を数冊読むとしたら、最初の1冊なのか、途中の1冊なのか、締めの1冊なのかによって、読み方はまったく変わっていいはずですよね?
 
あるいは、

  • A.その知識は仕事や日常でリアルに必要なものなのか?
  • B.長い目で見て少しずつ自分の中に落とし込んでいけばいいのか?
  • C.いつか必要になった時に再確認できるようにインデックス化しておけばいいのか?

というような話です。
 
これによって読む時に求められる深さと、事後処理(メモの作り方など)も変わってきます。
 
Aのように、リアルに必要な場合は【定期テストメモ】にするぐらいの気合いが必要です。読む時間を大幅にカットしてでも、事後のメモ作りと行動への落とし込みを充実させたいところです。
 
Bなら、さらっと理解度C程度で読み流し、「特設コーナー」に常備しておいてはいかがでしょう? 気になった時や暇な時にちょこちょことつまみ食い的に読むのも1つの手ですね。
 
Cであれば、詳細に読み込むよりも概要にフォーカスして整理しながら読むこと(※)、著者ならではの事例をいくつか頭で体験すること(シミュレーションするなど)が必要です。
 
※この場合、可能な限り1冊を20分以内に処理し終える必要があります。でないと、記憶に残りにくくなります。

本当に速読力を高めるには、さらに2つの徹底的な増強が必要です!

上で解説したのは、あくまで「読書の効率を上げるためのポイント」。
 
この2要素と速読力とをリンクさせることで、あなたの読書の投資対効果を最大化できるのです。

瞬時に「あ、なるほど!」と言える脳内データベースの増強を!

読書のスピードと質は、最終的には自分の「受け皿」の大きさ・深さで決まります。いわゆるスキーマ(知識の枠組み)です。
 
恋愛小説をよく読み人は、恋愛小説スキーマを持っていますので、理解が速い上に正確です。大学の過去問をしっかり解いた人は過去問スキーマが・・・という具合。
 
あなたの知ってるスゴイ読書家たちが超速読家なのは、このスキーマの賜(たまもの)です。
 
そして、スキーマの増強に何が必要かと言えば、速読できない(既存のスキーマで太刀打ちできない)本を丁寧に、じっくり読むこと。上の例A~Cは、あくまで「そのジャンルについて、ある程度、知っている」という前提があります。もし、初めて学ぶジャンルに飛び込むのであれば、効率は捨てて効果性を大事にしなければなりません。
 
焦って無駄に速読トレーニングをするよりも、受け皿を大きくする営みを大事にしてください!

正しい集中力を手に入れ、読書に最適な体の使い方を憶える!

設定したフォーカスにふさわしい読み方を実現するには、読むスピードや質を自在にコントロールする技術があると、さらに効率も効果も高まります。
 
このあたりは、フォーカス・リーディングの書籍をお読みいただくのがいいかと思いますが、ザックリ言えば、1分間に150行程度を追跡できる鋭い集中力と、楽にゆったり1ページ3秒でページをスキャンできる弛緩状態を手に入れられると(共存させられると)読書がかなり変わるはず。
 
ぜひお試しあれ。
 
・・・ということで、2+2の4つのポイントを書きましたが、ベースにあるのは「1回ですべて手に入れよう!なんていう貪欲さを捨てて、もっとクールに必要に応じて本とおつきあいしてはいかが?」って話にまとめられそうです。
 
あなたの投資的読書のお役に立てば幸いです♪

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