速読で本の読み方がどう変わるか?

ビジネス速読フォーカス・リーディング」をマスターすると、本の読み方がかなり変わります。
 
一般的な「右脳」とか「潜在意識」というような速読は、基本的に「脳には入っているらしいが、頭では理解できない」ものなので、私は「本を読む」という範疇には入れて考えません。
 
また「楽に楽しく今の数倍のスピードで読む」とうたうFCを展開する速読流派さんは、「集中しないで読む」ために、受講者が本を読んでいる最中に話しかけたりして、わざと気を散らすそうです。
だから本の内容は頭に入らないのだそうです。(苦笑)
 
そこのインストラクターさんが「ちゃんとした速読をマスターしたいので指導して欲しい」と相談して来られて、半年間ほどご指導差し上げました。その時に聞いた話なので間違いありません。(苦笑)
 
あと「本を触るだけで波動が伝わる」という流派は、簡単にいえば表紙とタイトルからインスピレーションを受けて「こんな話かな?」と想像することを「波動が伝わった=速読をマスターした」としているそうです。これもインストラクターさんから相談を受けたときにお聞きした話です。
 
そういう、通常の読書と違う概念で速読を語るところはまったく別です。
 
 
フォーカス・リーディングは、集中力の使い方をコントロールすることで、精読のスピードも上げますが、基本的にフォーカスを変えて読むことでスピードを大幅にコントロールします。
 
子ども速読でも、一言一句を吟味する読み方から、流れや概要を把握する読み方へのシフトを指導します。
 
細かなことに気を取られずに、場面の移り変わりを把握して、スピーディーに読み進めるのです。
 
国語の長文問題を解くときなどは、一度、ざっと目を通して全体を把握した上で、そこから設問に取り組みます。
設問に関する箇所を探すときも、ざっと全体を読み直しながら該当する箇所をスキャニングします。
 
これはこれで、小学生にとっては高度な技術なので、かなり練習は必要ですが。
 
社会人であれば、本を読むときにもその効果を実感できます。
 
著者によっては、非常に読みづらい悪文を平気で書いて出版する人がいます。
 
わざと難しい(まずい)表現や言い回しを多用して自分の賢さをにじませたり。
説得力を増すためなのか、自分の知識の厚さをアピールするためなのか分かりませんが、引用を多用したり、難しい書籍のタイトルを羅列したり。
あるいは思考が飛ぶのか、文脈に不整合が多かったり、前後の矛盾があったり。
 
(以上、すべて某有名経済評論家の作品の話…)
 
視野を狭くして、じっくり読んでいるときは「なんか難しい文章だな」というくらいしか感じません。
 
しかし、フォーカスを「流れ」に当てて読み進めると、とたんにその人のロジックが浮き彫りになります。それで「なんてひどい文章を、今まで読まされていたんだろう!」と気づくことになります。
 
文脈の不整合が多い本。
ページ数の都合なのか、とってつけたような章が差し込まれている本。
そもそも全体の構造が作り込まれていない本。
 
そういう本は速読で読むと、その価値が如実に分かります。
 
 
そんな能力を買われて、今まで何冊か、出版前の原稿のチェックを依頼され、大幅に手直ししたこともあります。
(そのうち1冊は、それなりに売れた速読の本です…笑)
 
速読って「すごいスピードで一字一句読めて、理解と記憶が上がる」とかそんな魔法ではありません。
 
ですが、こういう「フォーカスを変える」ことができると読書や学習にすごく大きな、いい効果が生まれます。
 
ありえない能力に恋い焦がれるのではなく、フォーカスを変えて読むことで得られるメリットを使いこなした方が断然健全ですね。(^^*

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