速読的「事例」の読み方

事例を読もうと思うと、どうしてもスピードが落ちてしまいます。
うまい読み方はありませんか?

速読を使い始めると、今まで何となく読んでいたものの読み方で迷うことになります。
今まではギアを変える作業など存在しなかったのに、急に「ギアを意図的、主体的に変えて読む」ことになるわけですからね。
 
その代表例が、事例、数値、グラフ、固有人名などの処理。
速読でさらっと流せば何も残りません。
 
かといって立ち止まるのも…?
 
こういう時、難しく考える必要はありません。基本は1つ。
 
TPOに照らして、丁寧に読んだ方が価値が高まると思ったら丁寧に読む。
そうでなければ減速せず突っ走る。

 
あくまで、読書の主人公は「あなた」。
 
「本は読んでも、読まされるな!」です。
 
とはいえ、それをどう現実の読書に適用していくかは悩むわけでして、だからこそ冒頭の質問がよく届くワケなんですね。
 
ということで、その具体的な例として「事例」をどう処理するか、さくっと見ておきましょう!

基本:事例は、速くは読めない。

上に挙げた事例、数値、グラフ、固有人名のいずれも、基本的に速く読めるものではありません。
ストーリーの流れの中で処理できないからです。

理解も記憶も「関係性」の中で作られます。ですから、前後の文脈の中で異物のように存在する事例、数値、グラフ、固有人名は、いちいち立ち止まって確認しなければなりません。
もちろん、自分の持っている知のデータベースで受け止められるものであれば、すんなりと理解できるものです。例えば、事例として自分がよく知っている企業・人物の話が出たとか、国家予算と同程度の金額が出てきたなど。

速読のスピードアップの鍵は「自分のデータベースに参照して高速に処理する」ことと、「トップダウンで処理すること」にあります。(もちろん、それを支える視野、集中力が必要ですけど!)
 
ですから、自分のデータベースに存在せず、1つ1つ事実を確認しながら積み上げて行かなければならない(=ボトムアップで意味・ストーリーを紡ぎ上げる)のであれば、さくっと処理することは不可能だということ。

「どうしたら効果が上がるか?」を検討して、事前に対処法を決めておこう!

ですから、これらの処理をこなす上で大事なことは、「今、それを読み込むことで効果が上がるのか?」を見極めることです。
 
もちろん、その都度判断するのはナンセンス。
 
TPOを明確にした上で事前に決めておかないと、結局ずるずると時間をかけて読んでしまいます。

  • T:どこまではしょるべきか、どこまで踏み込んで確認していいか?
  • P:理論の理解か、具体例の吸収か、何か特別なフォーカスがあるのか?
  • O:下読み(概要フォーカス)か、本ちゃん読みか?
  • 【事例】読書の目的達成には「具体的事例」、「現場で使えるノウハウ」の吸収が必須か?
  • 【数値】ざっくりとした傾向・規模で問題ないのか、細かな確認が必要なのか?
  • 【人名】後の理解に影響があるような存在か、「登場人物A」程度の把握で問題ないのか?
  • 【グラフ・図解】読まないと本文の理解ができないのか、単なる本文の要約・まとめか?

そういったことを複合的に判断するわけです。
 
「判断するわけです」というと簡単ですが、これには経験に基づく自分なりの判断が必要です。
何度も経験し、投資対効果を計算しながら、徐々に効果を落とさない効率アップの攻略法を手に入れていきましょう。

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