ストレスを背負わないための極意を学ぶ1冊

待ち合わせで、相手が遅刻するとイラッと来ますよね。
 
これって「遅刻してきた」という行為にイラッとしているわけではないんですよ。実は。。
 
相手が「ごめん!3分ぐらい遅刻するね!」って事前に連絡をくれたらイラつきませんし。
 
でも、相手が常習犯だったりすると、「この前もアイツ遅刻してきたよなー」とイライラ120%増量キャンペーン発動です。
 
 
このイライラは何から生じるのか?
 
それはあなたの業(カルマ)だと、『煩悩リセット稽古帖』の著者、小池龍之介氏は語ります。
 
『煩悩リセット稽古帖』

 
おつきあいを始めたばかりの恋人との待ち合わせなら、寛容の心で許せるでしょうし。むしろ「何か事故にあったのではないか?」なんて心配してみたり。
 
つまり、イライラってのは自分の心が勝手に生み出しているだけなんですね。
 
イライラの原因ってのは、決して外にあるのではなく、心の中にあります。これを仏教では「三毒」と呼びます。
 
欲望(貪欲)・いかり(瞋恚)・まよい(愚痴)です。
 
 
何かが欲しいと思うから、それが手に入らないとイライラする。
 
相手が「待ち合わせに間に合うように来るべきだ」って思ってるからイライラする。
 
しかも、最初から相手を責めるような気持ちを持っているから増幅する。過去に同じ体験があれば、さらに大増量。
 
このイライラは、心の中にネガティブエネルギーとして蓄えられてしまって、私たちの心の作用に大きく影響を与えるようになるんだそうです。
 
これがカルマ(業)なんですね。
 
 
では、イライラしない生き方を実現するために、何を心がければいいの?
 
このことについて、小池氏はお釈迦様の教えをひもときながら、かわいい4コマ漫画と、ちょっと味のある丁寧に語り口で、分かりやすく教えてくれます。
 
たとえば、イライラしたときに人に八つ当たりをしてみたり、酒を飲んで憂さ晴らしをしてみたりしても、実際のところイライラはおさまりません。
 
むしろ、八つ当たりをした事で怒りのエネルギーは増幅してしまうことがほとんどですし(山彦のようにかえってきてしまいますし)、お酒を飲んでも一瞬は忘れたとしても、結局は後で惨めになってしまうのがオチってもの。
 
普通、エネルギーは使うと消費するんですが、心のエネルギーは使えば使うほどに増幅するんですよ、と小池氏は語ります。
 
 
そして、ストレスを感じたら、それを口に出し、ストレスにラベルを貼って客観視しなさい、と打開策を提案します。ラベルを貼るってのは、不安を感じてストレスになっているなら「不安、不安、不安」と唱えてみること。
 
確かにイライラの原因が明確になると、対処の仕方が分かります。
 
イライラするのは相手に過剰な期待をしているだけなんだ、とか、
 
不安になるのは、考えても仕方がないことを考えているだけなんだ、とか、そういうことが見えてきます。
 
結局、「苦しい」っていう気持ちは「どうにかしたい」とか「もっとよくなりたい」とか思うから起こることなんですね。
 
そういう事実、つまり怒りの源泉みたいなものを理解できると、自然とストレスは消えていきます。
 
つまり、苦しさはそういうイライラの本質を知らないから起こってくるだけなんですね。ストレスを背負わないためには、その原理というか真理を知ることが一番の処方箋になります。
 
そういう人生の真理について、お気楽に漫画と軽やかな説法を通じて学んでみましょうってのが小池氏の『煩悩リセット稽古帖』なんです。
 
著者、小池氏は東大卒の坊さん。月読寺というお寺の住職にして、ウェブサイト「家出空間」の管理人。
 
ちょっと異色なお坊さんですね。
 
 
本の内容はまったく説教くさくなく、それでいてたくさんの「ハッ!」とする気づきを与えてくれます。
 
90ほどの小テーマがあり、どこからつまみ食いしても楽しめるように書かれていますので、ちょっとした暇つぶしにはもってこいです。
 
もちろん、暇つぶしで読んだ後は、それを心に留めておいて、自分の感情と行動を少しずつ変えていくこと。
 
これが実行できれば、何かにイライラすることも、夫婦げんかをする事もなくなるはずです。
 
『煩悩リセット稽古帖』

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