「社会人」は、なぜ「社会」人か?

「君たちは美しい。
 でも、外見だけで中身は空っぽだよね。」

── 『星の王子さま』より(王子さまがバラに向けて言った言葉)

新社会人のみなさん、新しい門出、おめでとうございます。
 
でもさ、「社会人」って、やけに重たい言葉ですよね。
 
私は高校教師をしていましたが、学生さんの教育、成長って「いかに自分を高めるか」が勝負。
 
ある意味で「何者でもない」学生というモラトリアムな存在だからこそ、「何者にでもなりうる」核を育てることに専念していればいい。
 
 
ですが「社会人」というのは、社会に貢献することが求められている人なんですね。
 
社会人の価値というのは、常に「他者からの評価」で決まります。
 
つまり、お客様やチームのメンバー、上司から、どれだけ必要とされているか。
 
 
だから、社会人のプロモーションというのは、「自分の価値を高める」ことと「自分の価値を周囲に伝える」ことの2つの側面で考えることになるわけです。
 
 
 
私たちは元々、自分のことよりも、自分の周囲のことや、自分の属する社会・組織のことを優先して考えるという、とっても素敵な「本能」のようなものを持っています。
 
これは昨年の大震災の中での譲り合い、助け合いの中ではっきりと見ることができました。
 
 
マズローの欲求段階説は有名です。
 
でも、一番ベースが生理的欲求、安全欲求というのは多分間違い。
 
私たちは餓えてでも、自分の尊厳を守ろうとするでしょうし、自分らしく生き、自分らしく死にたいと願っています。
 
そして、多分、それよりももっとベースにあるのが「社会や仲間、組織の発展のために尽くしたい」という欲求です。

 
だから、私たちは「人間」ですし「社会人」なんですよね。きっと。
 
 
冒頭の妙に厳しい王子様の言葉は、誰とも絆を結ばず、ただ美しく咲いているバラに向けられた言葉。
 
あなたが、どんなに美しく咲いていても、その美しさを愛しく思ってくれている誰かがいない限り、その美しさに価値はないよ、と。
 
『星の王子さま』
星の王子さま

 
 
作者のサンが、どういう想いを込めて、このシーンを描いたか、その真意は分かりませんが、きっと、そんなことを言いたかったのではないかと考えます。
 
 
僕らが「成長のために読書をする」意味もそこにあります。
 
「もう、これぐらいでいいや」という考えは、自分の未来を暗くするというよりも、あなたのことを大事に思う人達、組織、社会に対する不義理なんです。
 
 
 
このサイトを訪れたあなたは、きっと
 
「もっと成長したい」
 
「もっと仕事を効率よくこなしたい」
 
「もっと読書を楽しみたい」
 
「もっと家族との時間を作りたい」
 
そんなふうに思っているはず。
 
 
その想いを、少しずつ形にしていきましょう。
 
行動に移していきましょう。
 
その行動の先に、もっと周囲の人に喜ばれる仕事、もっと快適で、もっと幸せな「社会人」としての生活が待っています。
 
 
 
新年度が、いよいよ始まりました。
 
2012年の、この3ヶ月が充実していた人も、そうでなかった人も、今日からの9ヶ月を、しっかりと充実させていきましょう。

おまけ

この不朽の名著『星の王子さま』、本当に一読する価値がある本です。
 
ただし!
 
何となく読んでしまうと「いい本だね」という薄っぺらな感想で終わります。
 
さりげないシーン1つ1つに、どういう意図が込められているのか、そのアナロジーをじっくりと考えてみてください!
 
『星の王子さま』
星の王子さま

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