あなたは本当に自由?─「自由」について哲学するための一冊

「生きる」ことについて深く考えないのはなぜだろう?

ビジネスをよりよく乗り切るノウハウを学ぶことに熱心な人の多さに比して、
人生をより豊かに生きるノウハウを学ぶことに興味を示す人が少ないのはなぜでしょう?
 
人生の大切なこと ── たとえば善と悪、愛と不倫、自由と責任などなど、考えるべきことは、いくらでもあるような気がします。
 
いや、「考えるべき」などと義務当然のような語り口を借りて、自分の主張を隠そうなどという気持ちはサラサラありません。
 
私自身が「考えればいいのにさ」と思っているわけです。はい。 
 
もし、あなたが、よりよく生きたいと願うのであれば、ですが。
 
 
「よりよく」と願う時 ── 「よりよい」という価値判断は、何らかの価値基準があって初めて成立します。
 
だから、本当は「よりよく」とか「より幸せに」と願うなら、「よさ」とか「幸せ」とか、それに付随するもろもろの哲学的な命題について考える必要があるはずです。
 
 
それで、この本です。
 
『ヨシュア―自由と解放をもたらすひと』
『ヨシュア―自由と解放をもたらすひと』

「自由とはなんぞや?」、「ぶれない自分らしさ、自分の軸の源泉は何だろう?」 そんな問いを、深く突きつけられる一冊。
 
速読で軽やかに、効率よく・・・などとケチくさいことを考えずに、じっくり、ゆったりと、思索の時間の波間をたゆたってみてください。

僕らは本当に「自由」なのだろうか?

本書の主人公は、純粋素朴な一人の青年、ヨシュア。
 
彼は極めて自然体でいて、とてもホスピタリティに富んだ振る舞いをします。
 
それゆえ、近所の人達に愛されます。そして同じ理由で、権力者から疎まれます。
 
  
どんな時も気取らず、素朴に、そして真心で相手に接する態度。
 
誰もが彼の、偽りのない純粋さに心打たれ、ファンになり、自分の行為を改めたくなります。
 
── このまっすぐな、私心に囚われない心は、どこから生まれるのだろう?
 
これが第一の深い問いです。
 
 
そして、どんなときでも、正しさと愛を貫くひたむきさ。 
 
どんな権力にも屈しない強さ。その相手が教会であろうと、法王庁であろうと。
 
 
── 「いったい、このヨシュアのひたむきなまっすぐさ、強さはどこから生まれるのか?」
 
これがさらに深い、第2の問い。
 
読書会で、本書を読んだ際に、誰もが異口同音に感嘆の疑問符を発しました。
 
 
 
そう。僕らは知っています。
 
どんなときでも、相手をありのままに受け入れることの難しさを。
 
そして、自分の信じる正しさを貫くことの難しさを。
 
 
 
僕らはいつだって自由です。
 
どうふるまうか、どう思うか、どう接するかは、いつだって僕ら次第です。
 
でも ──
  
本当に、心の信じるがままに振る舞うことができているだろうか?
 
本当に、自分の信念に沿った言動を貫くことができているだろうか?
 
何かをごまかすために、何かを避けるために、時には大事なものを失っていないだろうか?
 
僕らは、本当に自由なのだろうか?
 
このヨシュアの姿を鏡に、自分の日常の振る舞いを見た時、その強さに圧倒された時、自分の弱さ、卑しさ、不自由さを目の当たりにするのです。

自由とは…

自由とは「自(みずか)らに、由(よ)る」と書きます。
 
「自由には責任が伴う」と語られることがあります。
 
そう。自らに由って判断した結果は、すべて自分が引き受けなければなりません。
 
ヨシュアの強さは「すべての結果を引き受ける」という覚悟の現れです。
それは、そのために生き、かつそのために死ぬことすらできるような信念あるいは使命感に裏打ちされています。したがって、そにまっすぐにつながる「生きる軸」もぶれることがないのです。
 
先に挙げた2つの問いは、そのどちらもこの信念がゆえ、と言っていいでしょう。
 
 
かたや僕らは、時として、その結果を背負うことに疲れ、僕らは自由を放棄することを選びます。
 
それを「絆」と呼んでごまかしたことがあります。
 
「思いやり」というやわらなかオブラートに包んで見えないようにすることも。
 
「仕方がなかったんだ」という逃げ口上も、自分で用意してしまいます。
 
 
そこで、あらためて問わざるを得なくなります。
 
── 僕らは本当に自由なのだろうか?
 
そも、自由とはいったい何だろうか?
 
そんな私たちにとって、普段深く問いただすことのない哲学的命題について、深く深く問い直す機会を与えてくれる一冊です。
 
物語を楽しみつつ、ヨシュアの生き方を鏡に、自分の生き方を振り返ってみてください。(^^*
 
『ヨシュア―自由と解放をもたらすひと』
『ヨシュア―自由と解放をもたらすひと』

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