数学・算数の文章問題のような抽象的な思考力はどう育てればいいのか?

「私が読書から得た感動の一つは、
 言葉が、人を時間からも空間からも
 自由にしてくれるということであった。」
── 平野啓一郎「作者として、読者として」
 (岩波文庫『読書という体験』より)

とある教育関係者の方と話をしていた時に
出て来た話題 ──

「算数の文章問題を解くような、
 抽象的な思考力はどうしたらつきますか?」

うーん。これは難問ですよね。
 
ただ抽象的思考力は、具体的な思考力・イメージ力を
鍛えた先にしかないのではないか、というのが、
子ども達の読書指導をしてきた者としての実感です。
 
「今、ここ」という時空を超えて、
作者の宇宙に飛び込み、想像力の世界をたゆたう感覚。
その先に生まれるのが、
くだんの「抽象的思考力」なのではないか、と。
 
 
まさに平野氏の語る「時間からも空間からも自由」な世界。
 
言葉を介して、すでに亡き、数世代前の作者と語り合う喜び。
 
気ままに逍遙を楽しみながら、
時に対話し、時に問いかけ、自説をぶってみる。
 
自分の立つ場所を確認しつつ、時空の渾然たる中を悠然と楽しむ。
こんな読書ならではの楽しみの先にこそ、抽象的思考力とやらが
育まれるはずだ、と。
 
これは、半ば確信に近いものなんです。
 
将来、数学や物理に苦しませたくないと思うなら、
子どもの頃に、とにかくたくさんの小説、物語を
お子さんに読ませてやってください。
 
そして、小学6年生、中学1年生くらいになってきたら、
徐々に論説系の書籍をたしなませてみてください。
 
きっと、先生の話をスムーズに吸収できる子、
抽象的な概念を自然体で受け止められる子に育ちますよ。
 
 
とはいえ・・・という問題もございまして。(^^;
続きは、こちらの記事も参考にしてみてくださいませ。

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