【漫然と読んでない?】一流を目指す人が意識すべき、読書の3つの方向性

以前のエントリー『多読を価値あるものに変える、たった1つの鍵』で、専門家たるためには多読をいとわず、徹底的に知性を厚くする必要がある、ということを書きました。

私は、何人かの方のビジネス上のコンサルティング(コーチング?)をさせていただいていますが、その中でも、「何かのプロフェッショナルを目指すのであれば、専門領域について、少なくとも300冊は読もう」と提案しています。
 
そのくらいの読書量は当然のレベルと考えています。

プロへの階段を駆け上がる「入り口」の段階でのお話です。ステージが上がれば、より価値の高い本を吟味していく必要があることは、言うまでもありません。

3つの方向性を意識してみよう

ただ、それらすべてを同じように読むことはありません。
 
ある本は「情報」「知識」を手に入れるために読み、…【1】
 
ある本は「生き方」「あり方」を学ぶために読み、…【2】
 
ある本は「スキル」「ノウハウ」をマスターするために読みます。…【3】
 
同じテーマ(専門領域)であっても、方向性がまったく違います。
そして方向性が違うと、読み方もまったく違ってくるものなのです。

「知る」ため=To have(持つ様式)を目指す読書

知るためであれば、確認と整理ができればいいので、かなり機械的に速読と重ね読みを繰り返せばいいはずです。
資格試験の学習を思い浮かべていただければいいでしょう。
 
ただし、自分のまったく知らなかった領域について学ぶ場合、単に「知る」にとどまらず、自分の過去の体験や既有の知識と結びつけたり、アナロジー的に分析したりといった作業も必要です。
ここをおろそかにして、学生時代の学習にありがちな、言葉を確認して、単純に暗記して終わらせては、本当の意味での学びは得られません。ご注意あれ。

「生き方・あり方」を学ぶため=To be(ある様式)を目指す読書

自分の生き方を学ぶ場合、例えばロールモデルとするような偉大な人物の伝記や起業の物語を読むかも知れません。
その場合、著者、主人公の視点でもってストーリーを体験する必要があります。
これは心を動かす読み方なので、当然時間がかかります。知識として、自分の外側に持っていても意味がありません。心で体験しておかなければ。
 
あるいは、自分が考えたことのなかった事について、じっくり分析的に考えたり、あれこれシミュレーションしたりといった分析や思索にふける作業も、このTo beの読書の一部です。

「おこない方」を学ぶため=To do(する様式)を目指す読書

ノウハウ、スキルを学ぶ場合、読むのは速読で問題ありませんが、マスターのための実践の機会を見出し、自分の行動を常に評価する仕組みが必要です。

3つの方向性でバランスを考えよう

何か専門的な領域を作ろうとする場合、このような「知識・情報」(To have、持つ様式)、「生き方・あり方/思索・分析」(To be、ある様式)、「スキル(行動・思考)」(To do、する様式)という3つのカテゴリでバランスよく選書し、読書&実践の時間配分ができると、より効果的に、しかも効率的に「もっと価値ある自分」に近づいていけます。

ちなみに、この3つの方向性というのは、学校教育では「知識・理解」、「技能」、「思考・判断・表現」、「意欲・態度」という4つに分類され、何を教えるにせよ、それぞれに指導目標を設定しています。

もし、今の自分にふがいなさを感じていて、もっと高いレベルで仕事をこなしたいとか、もっと余裕のある仕事をしたいとか、もっと仕事と家庭と両方を大事にしたいとか、「今の自分を変えたい!」とお考えなら、まず3つの方向性を理解し、それぞれにふさわしい本を選び、ふさわしい読み方を考えてみてください。 
 
「読書が足りない。きっと量が必要なんだ。
 じゃ、速読をマスターして、じゃんじゃん読もう!」

 
という思考回路は非常に安直で危険だということは、理解できるのではないでしょうか。
 
大切なことは「どれだけ読むか」ではなく、「どれだけ価値ある自分になるか」にフォーカスすること
速読技術をマスターしていたとしても、速読で何とかなるのは、あくまで「To have」の読書だけ。あるいは、読書を戦略的に反復する際の、予習や復習の段階で使うという発想も非常に有益です。
 
たくさん読むことも、速く読むことも手段に過ぎません。それを忘れて、手段に振り回されることがないように心がけたいものです。
 
理想とする自分、ロールモデルとなる人を明確にイメージし、そういう自分になるために、どんな本を、どう読もう? とデザインしてみるといいかも知れませんね!

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