本を読んだ。BLOGに書いてどーすんの?


本を読みながら考え事をした。独り言をつぶやいた。
これ、アウトプット?
本を読みながら行間に書き込んで、意見を整理してみた。
これ、アウトプット?
本を読んだ後、考えをまとめてみた。ブログに書いた。
これ、アウトプット?
読んだ本のことをブログに書きたがる人が、なぜか多い。何のために書いてるんだろう?
書いたら何か得することでもあるんだろうか?
別にブログに書くことを否定する気はありません。
でも、もし、あなたが「学習者」であり、「書評家」でないなら、ブログに書く意味をもう少し考えてみてはどうだろう?なんて思うわけです。
「アウトプット」を形式で考えても意味がない。そのファンクションは何?
確かにブログに書けば、外に向けて発信されるわけだから形式的にはアウトプット。
でも、アウトプットしたら何かいいことあるのか?
そもそもアウトプットは何のためにしてるのか?
そのブログ記事のファンクション(役割・機能・期待するメリット)は何?
そんな問いかけはしておいた方がよさそうです。
特に、あなたが何らか完成されたブランドを持ち、「発信者」のポジションにいるのでなければ。
つまり、あなたが私と同じように「学んでいる人」であり、「成長途上の人」であれば。
学ぶのであれば、学ぶのにふさわしいやり方ってのがあるわけですよ。はい。
たとえば本からの学びのプロセスを考えてみる
本から何かを学ぶプロセスは、およそ次の5つのステップに整理できるでしょう。
1.選書(何を読むか決め、選び取る、あるいは読まないことを決める)
2.入力(内容の受容・理解、狭義の読書)
3.処理・整理(本の理解を自分の知的体系、経験と統合、活用の方向性決定)
4.実践(行動に移す、人に伝える・人とコミュニケーションをとる、思考に使う)
5.反省・フィードバック(失敗や成功の体験を知的体系にフィードバックし再構成する)
広義のアウトプットとは、このうちの4を指します。
ブログに書くという作業を、勘違いしてここに位置づけちゃったかも知れません。
ブログへのアウトプットは、多くの場合、「出力」ではない
たとえば、本で読んだことをまとめたがる人がいます。
「書くことで、問題意識が明確になる」と語る人がいます。
「書くことで、自分の理解が整理され、欠けている部分が見えてきます」と語る人がいます。
だとすると、それは「出力」ではなく、「処理・整理」の過程ですよね?
一度ブログに書いたからと言って、それで自分の血肉になった♪なんてことはありませんよね?
もし、その先に本当の意味での出力(4)がなければ、単なる時間の無駄。サーバーの肥やしにしかなりません。
もしブログのアウトプットが「処理・整理」のプロセスであるならば...
もし、「処理・整理」のプロセスを考えているなら、つまり、あなたが「学習者」という立場で本を読んでいるのであれば、ブログよりも適した方法があるはずです。
というより、ブログはたいていの場合、自己満足以上のものではありません。
蛇足ですが、読んだ本の内容をまとめたものを公開する人って多いですよね。
でも、それをやっちゃうと、あなたは立派な犯罪者(著作権侵害のネ!)なんですよね。
たとえば、マインドマップ
情報を整理して、自分の知の体系の中に位置づける作業なら、A3用紙にマインドマップをかいた方がよほど価値があります。整理の自由度が高い上に、時間的コストも少なくて済みます。
この場合、本の内容をまとめるマッピングが1つのパターン。もう1つは、自分の学びのテーマを中心に、その中に学んだことを織り込みながらマッピングしていくという方法。
あるいは図解
その情報の価値を整理したり、類似情報と比較したりするなら、図解するという選択肢もあるでしょう。これもやはり紙とペンが便利。
私は仕事の机の上には、村井瑞枝さんの『図で考えるとすべてまとまる』という本が、教科書として置いてあります。思考のフォーマットを持つと、労力が無駄にならずにすみますね。
もっとシンプルにタスクリスト化
もし、読んだ本が「ノウハウ本」なら、それは使ってみないと意味がありません。
であれば、ブログにまとめるような、まどろっこしいことをせずに、直接 To Do リストに書き込んで実行した方が価値があります。学びは本来、フィードバックの過程で得られるものですからね。
※詳しくはこちらをどうぞ。>『あなたが作りたいのは、どっちのメモ?』
やはりシンプルに定期テストメモ
自分の思考や行動に取り入れたい場合も、「名言」としてメモするのではなく、「あなたは○○できていますか?」という、自分の行動・思考をチェックする「テスト形式」がベター。
例えば「真摯さとは何か問い続ける姿勢が重要」という言葉と出会ったら、「仕事や人間関係で、真摯な態度で相手や仕事と接していますか?」と書いてはどうだろう?...という話。
書いて発信するという作業は、出力ではなく・・・!
「発信」というのは、自分自身をプロデュースする作業です。
ビジネスでいうと、商品(ビジネスモデル)作りというよりマーケティング。もちろん、商品(ビジネスモデル)=自分。
だからブログに書く場合、自分をどうプロデュースしたいか明確なイメージを持って、それに沿ったかたちで書いていくのが筋。
もちろん、そこで書いているのが「処理・整理」の作業であったとしても。
発信は「何を言うか」+「あなたが誰か」で決まる
先に「完成されたブランドを持ち、発信者のポジションにいるのでなければ」と書きました。
これはとても重要です。
例えば、誰かが「この本は×××だね」と、評価を語ったとします。
その発言がブランドを持った人のものであれば「○○さんが、×××と語っている」と、受け止められます。「語った人」と「語られた内容」がセットで受け止められます。
それに対して、私のような発展途上で、ブランドも何もない人が語ると違う現象が起こります。
そもそもスルーされます。
プラスの評価をした場合であれば、「読んだ人の個人的感想です」と注釈が付く程度に受け止められる可能性はありますかね?
マイナスの評価をした場合も、せいぜい「誰かの感想」ぐらいに流されるか、悪くすれば「お前が言うな」、「お前何様?」的な攻撃が飛んできます。
書評の話ではありませんが、ブランドを持っている人でも、ブランドにそぐわないことを言ってしまうと「はぁ?何言ってんの?」と失笑を買ってしまうこともあります。>【実例】
自分が、読んだ本の何を語ったら一番価値があるか考えてみよう!
もし、学びの一環、処理・整理のプロセスであれば、そもそもブログに書くべきかどうか?という問い直し作業が必要です。
出力するのはいいことですが、「本当の出力」につながるような適切な方法をどうぞ、と。
せっかくだから、学びとプロデュースをセットでやろう!という、そんなあなた。
何を語ったら「誰かの個人的感想です」という受け止められ方をせず、「○○さん、すげー」と受け止められるか考えてみてはどうでしょう? 書評なんて難しいことは書評家に任せちゃって、あなただから語れることを探求するといいかも知れません。
このあたりは長くなりそうなので、また別の機会に。。。
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いただいたコメント
すいませんm(__)m漠然と流れで読ませて…覗かせていただきました。 …何事も経験が一番だと思ってる愚か者です。
自分らしく語るのは賛成ですo(^o^)o
投稿者 みゆき : 2012年3月14日 16:30
昨日は、速読セミナーありがとうございました。
最近の本を見ると、アウトプットのためにブログを書きなさいとよく書かれています。
その影響を受けてブログを始めた一人です・・・。
読書ブログを書いているものの一人としては、胸が痛い記事です。
確かに、最初にブログを書き出したときに引っかかったのが、本の引用というのが著作権に引っかかるのではないかということです。
始めるにあたって、他のブログを見てみると著者との交流もあったりと決して否定されるだけのものではない(かもしれない)と思っています。
最近のフリーの思想がもっと広まるといいなあと考えています。
ブログに書くという行為が、処理整理と実践のどちらかという切り分けは微妙なところかと思っています。人に話す、説明するということとブログに書いて説明するということは似ていると感じます。
実際の仕事にフレームワークを適用したや、資格試験の勉強法を適用して勉強したというのは明確な違いがあると思います。
学びについてですが、ノートに書く、あるいはブログに書くつまり文章化してそれを眺めるというだけでも、学びは発生していると思っています。心の中で考えただけでは難しいのですが、文章化することで「ああ、なるほど俺はこう思っていたのか」とか、うまく文章化できないときは、まだ落とし込まれていないと考えもう一度本を読む、この過程で学ぶ事も多いと思います。それは人に話し説明するときと同じ感覚です。
最後の、あなただから語れることというのは追い求めて行きたいと思います。
難しいですが、そこにしか価値はないのかもしれません。
本の内容と自分の経験や考え、立場との組合せから生まれるものということかな?
また、続報を心待ちにしています。
投稿者 しんちゃん@京都OP : 2012年3月14日 16:32
>みゆきさん
こめんと、ありがとうございます♪
「経験が一番」というのは同意です。あまり気構えなくてもいいじゃんっていうのも「あり」だと思います。
私は「体育会系のノリで成長を考える」というスタンスなんで、結構、堅苦しく語ってます。はい(^^;
>しんちゃん
さっそくのコメントありがとうございました!
著作権の引用が許されるかどうかは、そのブログの主体がどこにあるかにかかりますね。
よかったら、こちらの記事をどうぞ。
http://sr20.iza.ne.jp/blog/entry/1666276/
>>最近のフリーの思想がもっと広まるといいなあと考えています。
フリーにするかどうかを決める主体は著者です。他人が「フリーの時代にケチケチするな」というのはアイディアやノウハウを作った人に対して、その権利を踏みにじる行為なんで気をつけたいところです。
その他の話については、また新しい記事で書いてみようと思っています。
なにしろ、引き続き交流させてください!
●●
投稿者 てらだ : 2012年3月14日 16:32
「その書評ブログ、犯罪ですぞ」読ませて頂きました。
勉強になります。特に、書籍の引用であるということが明確になるようにすることと、より自分の考えを書くということに気をつけようと思います。
また、フリーに関してはその通りですね。「今はフリーの時代だ」という傲慢な考えはもっていないですが、寺田さんの言われるような認識が少し欠けていたかも知れません。
ちなみに、最後の「●●」は何を表してるのですか?
差し支えなければ、お教えください。
ではでは、ありがとうございました。
投稿者 しんちゃん@京都OP : 2012年3月14日 16:33
ども。
まぁ、どこまで堅い話をすべきか悩むところではありますが、「筋」論として、ですね。
>>最後の「●●」は何を表してるのですか?
これは「ドキュメントの終わり」を表しています。
本来は「ピリオド2つ」が正式なんですよ。15年ぐらい前、インターネットがなかった時代のパソコン通信では、メールの末尾にピリオドを2つ文章に書くと、それが「送信」の合図になっていました。それで、まだ推敲途中なのに送信されたらヤバイってことで、ピリオドの代わりに●を使うようになりました。
あと、モールス信号の世界でも通信の最後に「トントン」と短い音を2つ入れます。
そういう妙にマニアックな話です。
●●
投稿者 寺田 : 2012年3月14日 16:34
●●の解説ありがとうございます。
知らない事ってたくさんありますね。
寺田さんにお会いしなかったら一生知らなかったかも・・・。
投稿者 しんちゃん@京都OP : 2012年3月14日 16:34
いや、世の中、知らなくていいことがたくさんありますので。(笑)
情報化社会になって、なんかいろいろ情報が飛び込んでくる分「知らないともったいないの?」という意識になりやすくなっています。
そして、最後は判断を捨てて「とにかく浴びるようにたくさん」的なグーグル先生やブロガー様への投身・・・。(ーー;
ぜひ、自分ならではのスタンスとTPOを持って、主体的、積極的に情報と向かい合っていきましょう!
●●
投稿者 寺田 : 2012年3月14日 16:35
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