速読修得に「音声化」は悪? このエントリーを含むはてなブックマーク 

「速読は音声化しない読み方だ」と語られます。「音声化をなくしましょう」とか。「音声化が残っているとスピードが上がらない」とか…。(--;
 
これらはすべて妄想です。実際には、1ページ5~6秒のペースまでは音になります。「確かに読んでいる」という感覚が残るものなのです。
 
こういう都市伝説がはびこる原因としては、おそらく次のような2つが考えられます。
 
1.速読できない人が推測とノリと思いこみで語っている。
2.音声化しないで理解できる超ハイレベルな人が「今の自分の状態」を語っている。

 
2の人が本に書いたり、ブログに書いたりして、それを読んだり聞いたりした人が拡大再生産しているのが現実かと。
 
もし速読教室がそんなことを主張しているとしたら、それは「できる人」の現象だけを見て、目の前にいる、できるようになるためにトレーニングをしている人を置き去りにしてしまっているのだろうと思います。
 
大事なことは「頭の中で読み上げないと理解できないという固定観念を捨てる」ということだったり、「過度に音声化しない」ということだったりします。これは「意識」の問題ですので、コントロールとトレーニングが可能です。
 

音声化しない理解はどうしたら手に入るか?

脳内の音声化という仕組みは、人間が言語を音(音声)として使ってきたという歴史がある以上、なくしようがありません。(これはコントロールもトレーニングも不可能です。)
 
もちろん、読書における速読と同じように「一瞬で把握・理解する」シーン(人)はたくさんあります。
 
・数学の問題の答えが一瞬でひらめく。
・トイレの看板を見たら、トイレのある方向(場所)が瞬間的に理解できる。
・プロスポーツ選手が、一瞬で的確な判断、アクションをする。
・将棋の名人が一瞬で差し手を何通りも思い浮かべられる。

 
これらに共通することは何か?
 
それは「しっかり見て、考えて、理解する」という経験とトレーニングを踏まえて初めて可能になるということ。
何度も何度も繰り返して、反応の回路ができてしまった状態ですね。いきなり「ひらめき」の練習なんかできっこありません
 
よく語られる右脳(潜在意識)で処理/理解するというのもこういう状態です。
 

ちょっと自分の体験談に入って申し訳ないのですが、私はやや数学のセンスに欠ける少年でした。高校の1学期の中間考査、2週間ほど前に中間考査のプレテストのようなものがありました。結果は・・・30点。
 
「100点に足りない点数÷10」の枚数分、同じ試験問題を解いて提出するように言われました。つまり7枚やってこい、と。
#クラスでも最底辺のグループにいました。(つまり枚数が最大の部類ですね。)  
機械的に書き写してだしてもよかったのでしょうが、まじめに解いていたために、まったく進まず、あっさり提出期限を過ぎてしまいました。1日遅れるごとに1枚増加・・・。結局、最終的に12枚を解いて提出しました。
 
その結果どうなったか?
 
中間考査、200点満点(100点のテストが2つ)の197点。多分、学年でもトップだったのではないかと思います。(それっきりでしたが。)
 
同じ問題を12回も解いていれば、そのうち、問題文を見ただけで答えが浮かぶようになります。そして、おもしろいことに、当日の試験は当然数字も出題形式も違うのですが、やはり問題を見ただけで数式というか答えが、一瞬で浮かぶんですね。その結果、余裕をかまして解き終えることができたんです。

 
最初から「文字を見て、音声化せずに理解する」練習は超ナンセンス。ミニバスケの小学生が最初からノールックパスの練習をするようなものです。
 
まずは、読書の経験値を積み上げ、その上で徐々にストレスを取り除いたり、無駄に音に頼ったりといった「悪い癖・習慣」を取り除いていきましょう。
(この記事は2006年6月14日に公開したものを加筆・修正したものです。)

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