読書の時の「本の高さ」

スピードを重視して読む時は、胸の高さぐらいが、
文字を楽に受け止められる感覚があります。
レッスンでは「顔の高さ」との指導を受けましたが問題ありませんか?
このご質問は、受講者の方からいただいたのですが、実際、本をどう保持するかによって、本を読む感覚がまったく変わります。
一般論として語りうる「本の保持」と読みやすさ
以下、あくまで一般論として「本の保持」について説明します。
もちろん、人によって「心地よく読める」、「快適に読める」という感覚は違いますので、いろいろ試した上で自分にとってしっくりくる読み方を探るのが筋ですので、参考意見としてどうぞ。
スピードを上げたい時
1.驚かれるのですが、本を顔の高さで、視野の極端に左端で読むようにすると、それだけでスピードが上がります。
2.左端にしなくても、目の高さよりも高めに保持すると、速く読める、楽に読める感覚がアップします。
3.『速習!フォーカス・リーディング講座』の最終章では、視線に平行に近い角度で保持するようにお薦めしています。
以上のスピードアップについて、理由は3つ考えられます。
1つは心理学的な見地から。
仮説というか一つの説に過ぎませんが、眼よりも若干高い位置というのは、処理が速くなるそうです。ボクサーの視線の使い方と言えばイメージしやすいでしょうか。
2つめ。
行末というのは、なぜか処理が大変なんです。「なぜか」といいながら、この処理が大変(通常の約5割り増しの負荷)な理由は、たしかフォーカス・リーディングに説明していたような・・・。
なにしろ、その大変な行末が楽に視野に入ってくるような位置関係になるので、眼の使い方が楽になるということではないかと考えています。
もう1つ。
顔の真正面だと、行頭から行末までの(処理に必要とされる)視野角が非常に大きくなります。これが上、下にずれることで同じ視野角に多くの文字がおさまります。そのために読みやすさが上がるのではないかと。
もちろん、距離を離せば同じ効果が得られますが、距離を離すと文字が小さくなり、違うストレスが発生してしまいます。
ゆったり、落ち着いて読みたい場合
心理学者によっては「リラックスして、ゆったり本を読みたい場合は、テーブルに本を置いて読むと良い」と語ります。
視線が下に落ちる状態というのは、心理学的に考えると、ゆったり落ち着きやすいのだそうです。
速読コラムなので、ゆったり読む話はこれぐらい。(^^;
あ、そうだ。追跡トレーニングで「視野が広がらないな~」と思っている人は、追跡フォームをテーブルの上に置いてやると、リラックスして視野が広がりやすくなるという方も多いんですよ。試してみて下さい。
どういう高さが理想なんだろう?
ご質問の件について言えば、どの高さが心地よいと感じるかは、その人の主観によるものです。あまり「あるべき論」を考えない方がよろしいかと。
そして、実は高さだけではなく、距離、本の角度などの要素も絡む問題ですので、一概に「この高さがいい」とも言い難いところです。
上に挙げたような話を参考にして、自分なりのスタイルを作ってみてはいかがでしょう?
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