[11]速読における「速さ」考(2) このエントリーを含むはてなブックマーク 

 速読の「速さ」が生きてくるのはどういう場面でしょうか?そして、もっとも「効率の上がる」速さとは?そんなことを実例を踏まえながら考察してみました。

 前回の書き込みで「速さってのは絶対的なものでも、善いことでもないんですよ」と書きました。


 「速さ」は効率を上げるために考えるべき1つの要素だという考え方です。効率を考えるときは、速さと質・深さの積で考えるべきですよね。そしてそれは読書の目的との関係で決まるものです。


 速さがとりわけ生きてくるのは、ゆっくり読んでいたらとても最後までたどり着かなさそうなボリュームである場合や、とりあえずその本の概要をつかんでおいて、しっかりと読むべきかどうかはその後で判断するという場合などです。


 私は最高で(ベストエフォートというやつです)1ページ2秒程度で読むことがありますが、それを使うのは非常に限定的な場面です。


 1つはアマゾンなどの書店で大量に本を仕入れて来て、「とりあえずどんな本かつかんでおこう」という場合。アマゾンから届いたら数冊程度ならその日のうちに「処理」してしまいます。「買ったことを後悔する」ような本なら15分で読んだ上で「積ん読」扱いです。本棚の下の方にしまいこみます。


 それなりに読むべきと感じた本は徐々にスピードを落とし(前に戻って読み直します)1冊を40~60分かけて読むことも多いです。さらに「これは!」と感じたら本棚の「これから読むべき本」のコーナーに並べます。


 私は「これは!」と感じた本は、2~4回読み直します。3回目以降は3色ボールペンと付箋を片手に線を引き引き読み進めます。特に感銘を受けたり、記録すべきと感じた本はマインドマップで記録に残します。記録に残しながら、内容を整理し自分の血肉にしてしまおうという取り組みです。


 本当に自分のものにしてしまいたい本なら、私は1冊に40分から1時間半かけます。それ以下の時間で読んだとしても、どうしてもその後で読み直さなければならない場合が多いので、結局効率が悪い気がするのです。
 40分というのは、1回で40分かけることもあれば、2~3回読んで40分ということもあります。それは本によるわけです。


 集中レッスンを受講してくださった方から、次のようなメールを頂戴しました。



さて、その後ですが、一進一退というところですね。一日一冊近い読書は出來ていて、だいたい三色ボールペンを使って読む感じです。だと、だいたい新書一冊一時間というところですかね。やっぱり、線ひいてると遅くなりますね。当たり前でけど。
 速く読む感じ、は立ち読みレベルで一冊15分くらいなのでだいたい、5000から6000くらいですかね。うまく入れるときとそうじゃない時がありますね。入れる本とそうじゃない本とか。たまに、というか出來るだけ、一日1回複数行把握トレーニングをするようにしています。だんだんわかってきた感じはあるきがするけど、あと一歩って感じです。一万は厳しいのかなぁ。イケると思って、やってますけど。


 この方も「1冊1時間で3色ボールペン式」というわけです。さらっと流す本が15分程度というのも私と同じ感じですね。実はこのスピードというのは1万文字レベルです。ただその質が上がらないから、もどかしさが残っているのでしょう。


 線を引くということは、その文章についての価値判断をしているわけですから、そんなに簡単・スピーディーというわけにはいかないですよね。


 結局のところ、その本を読む目的に照らして一番効率の上がる読み方をすることが大切であり、1冊の本の中でも状況に応じて、スピード変速のギアを切り替えながら読むのが快適な読書につながるのではないでしょうか。


 それができてから、1万文字を超える速読術の夢を追うということでいかがでしょう?
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