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お薦め書籍【『高校生のための論理思考トレーニング』 by 横山雅彦】

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『高校生のための論理思考トレーニング』
【著 者】 横山 雅彦
【出版社】 ちくま新書
【出版時期】 2006年6月
【ボリューム】 26文字×26行×215p


伝わるコミュニケーションの基本を身につけませんか?

よく分からない情報にまどわされるのも…
必死で語った(or 書いた)プレゼンテーションが、さらっとスルーされるのも…
 
きっと、あなたの中に、相手を説得するにたる論理が欠けているから。
 
ロジカルシンキングとかロジカルライティングとか、巷には「ロジカル」をうたう、分かりづらく読みにくい本があふれています。
 
それらの本で、ロジカルな思考法を身につけられなかったあなたにお薦めしたいのが本書。
 
プレゼン、説得、チラシ作り、ブログ執筆などなど、人とロジカルなコミュニケーションをとらなければならない人は、ぜひ本書で「ロジカルに考える(語る)」極意を手に入れましょう。
 

日本人には「ロジカル」がない?

著者、横山氏(予備校の先生)によれば、日本の文化には論理という発想がないのだとか。
日本の文化では、ストレートに意思を伝えず、「察する」ことを相手に要求する、と。
 

【主張】なし⇒「心で分かってよ!」?

まず、日本人は明確に意思表示、主張をしません。
その例としてこんな話が挙げられています。

 たとえば、デパートで父親の誕生日のプレゼントを買ったとしよう。あなたが一言、「これは父の誕生日のプレゼントなんです」と伝えるだけで、日本人の店員ならば、即座に「どのようにラッピングいたしましょうか」と応じるはずだ。
 しかし、このやりとりは、アメリカ人にはまったく理解できない。

── 同書 p.19

 
そういえば、「電気、点けっぱなし!」とか「ゴミが落ちてる!」とか、事実を指摘して相手に何をすべきか理解させるという躾が、日本では当たり前です。
 
これについて、横山氏は「日本人のコミュニケーションは、アメリカ人にとっては文字通りテレパシーなのである」と語ります。
 
事実を踏まえて「だから何なのか?」を明確に意思表示することが論理的な主張。
そこを完全に省略して「心で分かってよ」と訴える文化では、自然には論理的思考は身につかないのです。
 

【根拠】なし⇒「心で分かってよ!」?

相手に察してもらう文化は、自分の意見を言うときにも顔を出します。
 
「キムタクってカッコイイよね!」
 
これに対して、「なんで?」とか「どんなふうに?」なんていう野暮ったいツッコミは野暮。
「そうだよね」が求められる相づちのすべてです。
 
根拠も説明もないけど理解して欲しい。
身内ならいざ知らず、これで見知らぬ相手を説得できるはずがありません。
 

「ロジカル」を基本から学ぼう!

主張には根拠が必要です。根拠とは、相手が納得できる事実と論理で構成されています。
 
そこで重要になるのは、「何が事実なのか?」ということ。
 
ひょっとすると、「主張(意見)」と「事実」の違いすら、意識したことがなかったという人もいるかも知れません。
 

#これは本来、高校か大学で学んでおくべきことなのですが。(--;
なにしろ、ロジカルに語る上で基本となることを、まったく学ばずに来ている可能性が高い!

 
たとえばこちら。

  • このラーメンは塩味だ。
  • このラーメンは塩辛い。

 
この2つの文のうち、どちらが意見でどちらが事実かは、それほど悩む必要はないでしょう。
 
では、次の文は?
 

  • 私は子どもの頃、サンタが実在すると信じていた。
  • 私はサンタが実在すると信じている。
  • 私の息子はサンタが実在すると信じている。

 
ちょっと悩むでしょうか?(答えは書籍でご確認ください。110p~)
 
 
「意見・主張」には、必ず「根拠が必要」になります。(「論証責任が伴う」という言い方をします。)それに対して「事実」は「確認すれば分かること。論証責任なし。」なのです。
 
私たちが人とコミュニケーションをとりあう場合(つまり意見や主張を理解してもらう場合)、相手が悩まなくてもいいレベルまで事実に落とし込んでいかなければなりません。
 
その大前提が、この主張と事実の区別なのです。
 

意見を言う。反論する…。その論理と展開の基本が理解できる!

本書では、この「意見」と「事実」を明快に区別する方法が非常にシンプルに語られています。
 
私も著者と同じく予備校で小論文の指導をしていましたが、ここまでシンプルかつロジカルに説明できていませんでした。そして、もしこの本を高校教師時代に知っていたら、間違いなく生徒に「必読書」として読ませていたでしょう。
※今、社会人向けの文章講座で「必読書」と指定しています。(^^*
 
 
また、3つのロジックパターン(演繹型、帰納型、反論型)や展開の8つのレトリックパターン(エピソード、列挙、定義・分類、因果関係、引用、時系列、対比・対照、比喩)なども、非常に分かりやすく解説されています。
 
これを身につけていれば、たいていの「伝わる文章」は書けるはず。
 
同時に「発信する(書く、話す)」場面だけでなく、他人のメッセージを受け取る場合にも、どこを疑い、何を同確認すればいいかも明確になります。つまり「惑わされない情報力」の基本を作ることになるわけです。
 
この本の素晴らしいところは、ただつらつらと解説するだけでないところ。しっかりワークで確認作業ができます。
しかも、気持ちが萎えるような面倒な「文章で書け」的なワークではなく、ちょっと頭で考える頭の体操的なワークが基本。このあたり、さすが予備校の先生という印象です。(^^*
 
 
伝わる文章が書けない、
論理的な話ができない、
説得力のある話ができない、
お客さんを上手に誘導するチラシが作れない、、、
など、「論理的な話・文章」に問題を抱えている方は、ぜひ本書で基本的なトレーニングをしてみてください!



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2011年06月20日 このエントリーを含むはてなブックマーク 


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