【もう1度】その本、読んでどーすんの?


速読を身につけた人、学ぼうとする人の陥る落とし穴に「速く、たくさん読もう」と思ってしまいがちになる、ということがあります。
・スポーツカーを買ったからどこでも速く走りたい
・包丁を買ったから何でも切り刻みたい
・速読を学んだから何でも速く読み飛ばしたい
なんか妙ですよね。子どもっぽいというか…。
そもそも「速く、沢山読んでどーすんの?」という問いが抜けてます。
読書にとって「速さ」というのは1つの要素に過ぎないわけで、したがって、速読というのは1つのオプションのような存在です。
それは「色ボールペンで線を引く」ことだったり、付箋を貼ることだったり、そういうことと同じで、「読書の価値を高める」ための道具なんですね。
では、速読をどう使えばイイのか? 読書をどう積み上げたらいいのか? 読むべき本をどう選べばいいのか? 基本に戻ってお話をしてみたいと思います。
TPOを明確にして読もう!
同じように、「質の高い読書をどうするか?」という場合にも考えなければなりません。
一番大切なことは自分自身のTPOを明確にすること。
その上で、「今、自分に必要なことは何なのか」を考え、それにふさわしい読み方をすること。
ま、当たり前ですか…。
例えば、自分の仕事上、あるいは生活上の・・・
■「当面の課題」は何か?
■「最大の優先課題・テーマ」は何か?
そんなことを明確にした上で、それを充実させるような読書を考える、と。
これがP=目的(Purpose)ですね。
そしてO=状況(Occasion)。
当然、20代の若者と、40代以上の熟練世代で、同じ本を同じ読み方で読むわけがありません。
例えば、仕事上の、あるいは発信のためのネタを仕入れる場合でも、20代であれば、まさに言葉通り「仕入れ」になるように、しっかり読み込む必要があるでしょう。
ですが、40代なら本はあくまで化学反応の触媒に過ぎないことも多いはず。
自分で気付いていなかった視点や発想に刺激を受けて、自分の内側に眠る情報を掘り出してくるだけの作業ですね。
つまり、同じ目的で、同じ本を読むとしても、熟読し重ね読みすべきか、さっと流し読みをして確認するにとどめていいかが変わるわけです。
TPOの前に「心技体」の確認を!
仕事を充実させようっていう目的でも、ハウツーを読むべきか、哲学系の本を読むべきかって考えなければなりませんよね。
特に40代ともなると、他人の視点に刺激を受けるのはいいことですが、他人の小手先の「技」を借りてばかりじゃ、ちょっと悲しい。。。
これも「O」の問題ですが、その前提として「心・技・体」をどう磨くか、考えておかなければなりません。
特に「心」の部分が最終的にはとても重たくなってきますね。それが確定して初めてライフデザインが見えてきますし、体・技について、何をどう磨くべきかが見えてきます。
人としてのあり方や、自分自身の生き方を、仕事のあり方を見つめる読書。
これをどうするのか?
ひょっとすると歴史小説や古典を読むことで得られることかもしれませんし、『7つの習慣』『プロフェッショナルの条件』などを読む作業かも知れません。
#これまた、自分の人生のステージをどうとらえるかで、全然違うはずです。
いずれにせよ、こういう読書で「効率」を考えられません。 どれだけ自分の思考・行動の一部としてインストールしてしまえるかが問題です。
こういう読書で速読が活きてくるのか? まぁ、ストレートには活かせませんね。
・「疲れない、自然体の読み方」を作るとか、
・下読みで1時間ぐらいかけて流すとか、
・何度も重ね読みする時の効率を上げるとか・・・
「速読」というオプションを持っていることで、攻略法の工夫ができるぐらい。
#これでもスゴイことだとは思っているのですが・・・
本を手に取る前に「そもそも何のため?」、「TPOは?」と考えましょう!
体・技を手に入れる読書は、読むことよりも実践して振り返ることが大事ですし、心を鍛える読書は、数をこなすことよりも、自分の中に落とし込むことが大事。
そういう具合に「そもそも、読書は何のために?」という根本的な問いを読書を考えるベースに置いておきましょう。
そして、自分のTPOを踏まえて、今、何を読むべきか?と考えてみてください。
人のお薦め、キャンペーン情報ばかりに飛びついてしまうのは、本当の読書家を目指すあなた、読書でもっと自分の価値を上げたいと思うあなたには、ふさわしくありません。
ぜひ、人のお薦めに手を伸ばす前に、キャンペーンに飛びつく前に、「この本は本当に必要か?TPOは何?」と考える癖を付けましょう。
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