ビジネス新刊書を読んでどーすんの?


ビジネス書って、仕事上の悩みを持つ人にとって本当に救世主のような存在ですよね。
ビジネスの第一線で活躍する人の、現場で培ったノウハウを格安のお値段で教授してもらえるんですから!
・・・なのに、世の中の人の大半はビジネス書をほとんど読んでいないんですよ。実は。。。
ということは、読んでいる人は「ライバルと差を付ける」ような、すごいアドバンテージを持っているんです。
そのはずなんですが!
でも、現実を見ると、そうなっていないように見えるのは、私の気のせいか?(--;?
ひょっとして、あなた。
ビジネス書、ちゃんと読めていないなんてことはありません?
ビジネス書は読んでも、読まされるな!という格言があったりなかったりしますが、主体的に読んでますか?
ちょいと確認してみてくださいね。。。
あなたは、ビジネス書を読まされていませんか? 4つのチェックポイントで確認しましょう!
毎日300冊を越える新刊書が出版される今、どうしてもビジネスカテゴリの選書は「新刊書」が中心になってしまいます。そもそも3年ぐらいたつと(早い本では半年で)書店からも流通からも消えてしまいますからね!
でも、この「ビジネス新刊書」がヤバイ!
本当に魅惑的で、ついつい読まされてしまうんですよね。
でもダメですよ。「なぜ読むのか、どう読むのか」という主体性を見失ったら!
以下、残念な読書をしてしまわないための4つのチェックポイントをご紹介します。
1.人のお薦めにしたがって、「とりあえず読んで」ませんか?
楽しむための読書を別として、実用的な読書には明確な目的が必要です。
「そもそも、なんのために本を読むの?」という超基本的な問いがあって初めて「じゃ、何を読もうか」という具体的な選書が可能になります。
なんとなく本を読んで学ぼう・・・とか、とりあえず本を読もう・・・なんてのはNGです。
それをやっていいのは20代前半まで。その時の選書は実用書、つまりビジネス新刊書を避けて、小説、名著、古典の乱読に向くべきところです。
それを越えた年齢の人は、「とりあえず」という発想が、すでに間違っていることに気付かなければなりません。
「とりあえず学校に行こうか」と思う人はいませんよね? 中学生じゃあるまいし!
であれば、読書も同じだって考えましょう。
だから「薦められたから」というのは、まったくもって読む理由になりません。買うのはいいと思うのですが…(いつか役立つ時がありそうだってことで)。
読む時は主体性を発揮し、明確な目的を持って読む。「どう活かすか」まで視野に入れて読む。これが基本。
2.確実な学びを実現するために、同じ本を何度も読んでいますか?
これはいつもの繰り返しになりますので簡単に。
1度しか読んでいない本の価値は「暇つぶしの道具」レベルです。
確実に実践的スキルとして手に入れたければ、少なくとも3度、4度と読み返し、実践してみなければなりません。
なにしろ実用書は「実践の教科書」ですからね。知識を身につける理科・社会的学習にせよ、スキルを高める国数英的学習にせよ、1度読むだけでOkなんてことはありません!
3.卵を立てて安心していませんか?
ノート術を読んでノートをとるのが上手になった!
フォーカス・リーディングを読んで、読書が効率的になった!
それはそれで素晴らしいことです。
が、それだけでいいんですか? ノートを工夫したことで、あなたのビジネスがどう変わったのか?投資に値するリターンは得られたのか?そここそが重要なポイントですよね?
コロンブスの伝記を読んで、ゆで卵を立てて「おー、確かに立つわ!」なんて喜んでいたら残念だと思いませんか?
ビジネスの現場でぶつかった難問を、これまでの常識を越えた視点、「そもそも、卵を立てるということは」というようなそもそも論で乗り越えられてこそ、コロンブスの卵を学んだ価値があるってもんだと思いますよね!
4.目指したゴールと、達成した成果を比較し、次の読書・行動につないでいますか?
目的がどの程度達成できたか検証する仕組みがなければ、多分、すべてが「なーなー」になっているはず。
お役所のお仕事ってそんな部分が多いんですよ。「企業みたいに損益で計れないんだ!」なんてうそぶいている限り、役所の仕事は効率化されませんし、税金の無駄もなくなりません。
そんなお役所仕事と同じレベルの読書はまずいでしょ。。。ね?
実践した上で、その結果からフィードバックを受け、次の読書や実践に活かしていかなければ成長はありません。
じゃ、具体的に新刊書とどうおつきあいするの?
結局のところ、新刊書であれ、既刊の書籍であれ、「そもそも何のために本を読むの?」ということを常に考えましょう、というヒトコトに尽きてしまいます。
ビジネス新刊書は、いくら読んでも国語力は上がりませんし、言葉も語いも豊富になりません。だからこそ、量を求めるのではなく、成果を求めるべきなんですね。
それでも敢えて新刊書を読む、しかもランキングとかお薦めに従って読む、「実用的教科書」という用途を離れたところで読むとしたら、
1.自分の世界を広げるために読む。今どきのトレンド、時代の波、流れを知るために読む。
こういう目的があれば、四の五の言わず、どんどんベストセラー書を読みましょう。
ただし、速読で概要にフォーカスして。
そして、amazonだけではなく都心の大型書店でも物色すること。
2.刺激を受けて、自分の内部の未整理の情報を言語化して引っ張り出すために読む。
ブログに書くことを前提にするといいですね。
ただし「読んだことを書く」のではなく「読んだ時に、自分の中に生まれた気づきを書く」のが筋。
脳内の未整理の情報に対してgoogleの検索キーワードを投げ込むようなイメージですね。
「あ、オレ、こんなこと考えていたんだ!」という発見が得られるはず。
ビジネス新刊書とのおつきあいってのは、基本的にこの2つかな、なんて思います。はい。
おまけ&お薦め書籍
最後に、読書本の古典、ショウペンハウエルの『読書について』より、突き刺さるような一節をお届けします。
「いつでもそのへんに掃き捨てるほどいる作家の新刊ものを、
しょっちゅう彼らは読まなければならないと思っているのである。
そのかわり、史上に残る稀有の天才の作品は、ただ名前だけをしっておけばよいとしている始末である。」
── ショウペンハウエル著 『読書について』より
☆お薦め書籍
「そもそもこの本を読む意味・価値はどこにあるの?」── こういう「そもそも」を問える思考法を身につけておくと、無駄をなくしたり、さらに価値のあるものを手に入れたりすることが容易になります。
あらゆる How to の方向性を決める大事な発想法ですが、こういう思考法を「ファンクショナル・アプローチ」と呼びます。
このファンクショナル・アプローチは、あらゆるビジネス思考の基本として学んでおくことをお薦めします。
そして、これこそまさに先週出たばかりの新刊書ですが、ファンクショナル・アプローチの日本における第一人者で、今年初めに「情熱大陸」に出演して世間に大注目された横田尚哉さんの本です。
前作も同様にファンクショナルアプローチの本だったのですが、今回の本の方が、その発想を身につけるには優れています。
ぜひ、「そもそも」と、本質にたどり着ける思考力を磨くテキストとして活用しましょう!
◆横田尚哉著『問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門』
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