ビジネス速読術講座レッスンレポート

中級者集中レッスン(4)

 2月におこなった集中レッスンについてのレポート第4弾(最終回)です。

 その3から1ヵ月もたってしまって、今さらなんですが、集中レッスンについての報告を完了させたいと思います。

 午前中までに複数行把握トレで「目づくり」が終わっていますので、2日目の午後は「読む」、「理解する」につなぐ作業になります。

 まず復習というか、本に慣れる意味を込めて、ズッコケ(小学生向けの本)をつかった複数行把握トレーニングをしておきます。これで活字へのストレスを除去しておこうというわけですね。

 その後、ズッコケを使った擬似的速読トレです。ただし、この擬似的速読トレはちょっと変わったやり方をしました。

 同じところを3回ずつ読み、1回ごとに読むスピードを指定します。

○本のデータ「ズッコケシリーズ」(37文字×14行×0.7=350文字/ページ程度)
1回目:1ページ10秒のペース(約1800文字)
2回目:1ページ5秒のペース(約3600文字)
3回目:1ページ3秒のペース(約6000文字)

 もちろん、このペースは「目安」であり「目標」でしかありません。メトロノームを使ってペースを作るというようなことはしません。メトロノームを使ってカウントしてしまうと、「リズムに合わせる」という方に意識がとられたり、無用なストレスを作ってしまったりして、理解度がまったく上がらないからです。

 あくまでそのペースを作るのにふさわしい視野の広さやリラックス度を、コントロールして実現するというのが大切です。実際、読んで頂く際に、1回1回、視野の広さやリラックス度についてのアドバイスをしています。

 その結果、

○10秒ペースを意識した読書での実際の測定値=1900~2100文字、理解度=A~C

○5秒ペース・・・3450~3600文字、理解度=B~C

○3秒ペース・・・4800~5400文字、理解度=D~E

という具合になりました。

 10秒ペースは「精読」に近い読み方になってくることを期待し、3秒ペースでは広い視野でさらさらと読んでいくような読み方になってくることを期待しています。そして、ほぼ期待通りの結果になっています。
 とはいえ、まだまだ「実践レベル」の「コントロールされた状態」にはなっておらず、理解度にぶれがありますね。まぁ、当然といえば当然なのですが。

 この擬似的速読を数回おこなったあと、同じ本の初見部分を、同じように3段階のスピードで読んでもらったのですが、ほぼこれと同じ結果になりました。つまり、この擬似的速読トレによってスピードのコントロール、ひいてはリラックス度と視野の広さのコントロールができてくると、それは初見でも活かすことができる(できた)ということですね。

 その後、3日間の総まとめとして「本読みバリエーション」のトレーニングをおこないました。

 まずは理解度を指定して、その理解度で読み、その時どれくらいのスピードが得られるかを測定します。

 その結果、理解度A~Bを意識すると2000~2500文字(読んだ内容についての想起単語数は14~17語)、理解度Dを意識すると4000~6000文字、理解度Fを意識すると7000~8000文字に落ち着いていました。

 さらに、視野の広さと意識のフォーカスのさせ方を指定して読んでもらいました。

1.意識を1行にフォーカスし、行単位でしっかりと読んでいく読み方
2.行から行へのなめらかな連結を意識した読み方
3.ページ見わたし的な、視野をふわふわ移動させる読み方

の3種類です。これは、上の理解度を意識した読み方を、「視野」という側面に意識を置いて読んでもらっただけなのですが、やはり「理解」と違うことに気をとられたのか、理解度、想起単語数ともに落ちてしまった上に、結局、スピードも落ちてしまいました。

 まぁ、いずれにせよ、いろいろな読み方を体験することで、実践レベル、実用レベルで「この読み方なら使えるな」という手応えをつかんでもらえればと考えています。
 最終的には、読書の目的や制約(時間や成果など)に応じて、理解度・記憶・視野の広さ(リラックス度)を上手にコントロールしながら、最適な読み方を自分なりに選択していただければ、と思っています。まさに、道のコンディションや状況に応じてギアをチェンジしながら、快適なドライブを楽しむような感覚ですね。

 ということで、間があきすぎて間抜けなレポートになってしまいましたが、SRR中級者・上級者向けの集中レッスンレポートを終わります。

 なお、3日間のトレーニングを踏まえて、後はオンラインでのフォローということになっているわけですが、最近のレポートで以下のようにコメントしてくださってます。


■本読みバリエーション
何も考えずにやると理解度 A>1600 C>3000 F>4000となります。
理解度中心で少し速さも考えた場合 A>2000 C>4000 F>7000になります。
ただ、速さも考えたA理解は、何も考えていないA理解より理解できていない気がします。
C,Fは大差ないと思うのですが……

 まだ「視野を広げる」ことに少しだけ恐怖感(?)を持っていらっしゃるようです。もう少しページ見わたし的な視野の使い方ができれば…と思います。(^^)

 ということで!
●●

投稿者 てら : 2005年04月20日 21:20 

中級者集中レッスン(3) ビジネス速読術講座トップへ戻るカテゴリ:ビジネス速読術講座レッスンレポートのトップへ2005年夏までの成果

コメント

コメントしてください




保存しますか?