ビジネス速読術講座レッスンレポート
中級者集中レッスン(2)
中級者向け集中レッスン(3日間×6時間)のレポートその2です。スムーズ追跡トレーニングの質を高め、スピードを上げるためにどのような取り組みをしたかご紹介します。
(1)に引き続き、3日間の集中レッスンのレポートです。初日の午後のトレーニングから、2日目の午前にかけておこなったレッスンをご紹介します。
スムーズ追跡トレーニングをやりながら(メトロノームで4拍で1行というペースからやりなおしてもらいました)、スムーズ追跡の問題点を探り、質を高める取り組みをおこないました。
まず、行の後半で目が大きく飛び(跳躍運動)、見ている視野の上半分と下半分が不整合を起こしている(跳躍時抑制が起こっている)ようでした。また、かなり高速になっても、どこか読んでいるのか見ているのか判然としない…という問題も抱えていらっしゃいました。
この2つの問題は誰もが抱える問題です。そして、実は気にしなければ最終的には解決してしまい、気にならなくなる(問題も生じない)ようにカリキュラムは作られています。・・・なのですが、やはり「解決した」という安心感が得られると、それはそれで達成感がありますので、次のようなことに注意してもらいました。
○跳躍運動によって生じる不整合は、視野を広げること、上から下にとぎれずに視点が移動していく独自のイメージを作ること、の2点で解決する。したがって、追跡トレのときも、SRRの文字追いかけトレのように広い視野の中で、意識で追うイメージを作る。さらに「文字が本から浮き出して目に飛び込んでくる」、「セロハンテープが行の上を転がり、文字がその輪っかにくっついて、はがれてくる」というような(あくまで具体的な例)イメージを作り、行頭から行末までスムーズに流れるよう工夫する。
○ただひたすら「視点がどこを通過しているか」という点にのみ注意を払い、ひたすら「見るに徹する」という気持ちを持つ。
そして、まずは「広い視野」を作るために、2段組の本を、目を動かさずに読むトレーニングをおこないました。(SRRのStep 6でおこなう「1行読み」)
脳の中で「音声化」の作業が行われているかどうかは、本人にはわからないわけですから(脳科学で使うような測定器を使わないと分からないんですからね)、とりあえず「広い視野で読む」ことだけに留意します。こうすることで「読む」という行為の質を変えていくわけです。「音声化するな」といわれても、どうなったら音声化していないのか自分には分かりませんからね。
このトレーニングで、広い視野の中を意識が走るというイメージ、視野を絞り込まずに文字を追うイメージを作ってもらいました。
次にスムーズ追跡トレーニングを徹底的におこないました。ここでのトレーニングは、まず1行の文字数が45文字もある難易度の高い本(「パパラギ」)を使っておこない、その後、1行が40文字程度の普通の本でおこないました。
たった4~5文字しか違わないのですが、ストレスはずいぶん違います。そして、通常の本に切り替えると、リラックスできるため視野が広がる感覚をつかみやすいんですね。
45文字ある本では、どうがんばっても1分間180行を越えることができなかったのですが、通常の本では、すぐに300行に到達することができました。
ただし、この300行は「確かな実感」をともなうものではなく、私が無理矢理、あの手この手で引っ張り上げた数字ですから、本物ではありません。(ですから、3日目までスムーズ追跡トレーニングは続けていきました。)
このスムーズ追跡トレーニングを1日目の午後から、2日目の午前中までかけて、たっぷりおこないました。
チェックポイントは、
1.行が1本につながって感じられるか
2.リラックスできているか
という2点です。一応、300行まではスピードを上げていきますが(メトロノームで)、「行を追う」ことがメインであり、行と行が無理なくつながり、すべての行が、よどみなくつながってくる・・・という状態は先の課題ということにしています。
何はともあれ、自分で、自分の視野に敏感になってセルフチェックできるようにしてもらいました。そのために、テンポを変えるごとに実感を聞くようにしました。
「もう全然、意識もイメージもついていきません」というところで1分程度ひっぱっておいて、その後でストンとスピードを落としますが、その時に「深呼吸をして、リラックスして視野を広げ、ゆったりとイメージで(意識で)追う」ようにしてもらいました。
このやり方はページ見わたしと同じですね。徐々にスピードを上げていき、ぎりぎりのところで上げたり下げたりしながら、最後はどんどんスピードを落としていく。そして余裕を作っておいて、理想の状態を作るということです。
訓練の過程で、スピードを単調に上げていくだけではなく、ある程度「壁」と思われるところまで上げておいて、いったんスピードを落として余裕を作り、精度を高めておいて、再び上げ直すというのもページ見わたしと同じやりかたです。
ここまでの内容は2日目の午前中、前半3分の1ぐらいの内容です。かなり長くなりそうなので、スムーズ追跡トレーニングのレベルアップについては、その(3)で。
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