速読術関連コラム

[23]速読教室をどう選ぶか(3)

 速読教室をどう選ぶか?というテーマでお届けするコラムの完結編です。体験レッスンや体験版ソフトで3倍になった!なんて浮かれていたら、無駄な時間とお金を垂れ流すことになりますよ・・・。ご注意!

★体験レッスンで3倍!の謎


 速読はそんなに簡単に身につかない、と言ってるけど、体験レッスンに行ったら3倍に伸びましたよってな話をよく聞きます。あるいは、ソフトによっては体験版が入っていて、それで伸びを実感できたら製品版を開封してください、なんていう粋な計らいのものもあるそうですね。(^^)


 でも・・・それはあなたがだまされているだけですよ!間違いない!


 読書というのは「目的」を持っておこなうモノですよね?試験問題を解くため、楽しむため、仕事のため…。いろいろあります。そして、目的がヘビーになると、スピードが落ちていきます。質を高めようとするとスピードが落ちる。これは必然です。


 ところで、体験レッスンに行った目的は?-そう。「速く読めるようになりたいから」。そこでは「目的」が「速く読む」ことになってしまっています。「速く読めるようになるらしい」という期待を持っていきますから、暗示にもかかりやすいですね。目的が「速く読む」ことだから、スピードが上がって当然でしょ?


 でも、確かに「あれあれ?速く読める」という実感があった、と。あなたは思うでしょう。それは「高速道路から降りてきたときに、一般道路ではスピードが遅く感じるでしょう?あれと同じですよ!」っていう説明を受けたかも知れません。でも、思い出してください。だまされないでください!10分もたたないうちに、その感覚は消えてなくなるはずですよね (^^;


 某教室で「高速道路から降りたときに、スピードがゆっくりと感じられるとしたら、あなたは速読を修得する素質を持っています」というようなことをいっているそうです(伝聞)。チョット待った!その理論で行くと、「もしあなたが10分後に普通のスピード感覚に戻るとしたら、速読はやっぱり身につかない可能性が高いですよ」って、なりません?


 しかも、その時の理解度って、かなり低いんです。でも、するすると意識が走っていく感覚が嬉しくて、理解度が低いのを無視してしまうんですね。上に書いたような理由もあって。


 でも翌日になれば(いや、その1時間後には)元の木阿弥です。速読は正しいトレーニングをコツコツ続けられた人だけが修得できる技術です。これは絶対に間違いありません。安易に「できますよ」なんて夢を見せるのは、誠実な教室のやることではありません。


 目の動かし方、意識レベルの保ち方、視野の移動のさせ方、そういうことをブラッシュアップするための計算し尽くされたノウハウが必要なんです。しかも、あなたが小学校時代以来、長年続けてきた習慣を劇的に変えることになるんです。そんなに簡単に変えられるわけがないっていうのは、感覚的に納得できませんか?
 というわけで、体験レッスンには行くべきですが、そこで3倍に伸びたからといって、浮かれてしまわないことです!体験レッスンでおこなうべきは「指導力のあるインストラクターであるかをチェックすること」です。実演を要求してくださいよ。絶対。


 では、健闘を祈ります!


※1%程度の確率で、たった30分弱のレッスンで、本当の速読術を修得する人もいます。しかし、それはいろいろな条件が、たまたまそろっただけのこと。(条件ってのは、すんごい読書家であることとか、意識レベルの調節の仕方が絶妙にうまくいったことなどですね。)
●●

投稿者 てら : 2006年06月14日 19:07 

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