速読術関連コラム

[13]速読術、事始め(2)

 速読術が「読書」である以上、まずは「読書」の回路をしっかりと作っておく必要があります。活字と記憶情報とが結びついて初めて理解が生まれるわけですが、この結びつく回路が弱いと加速できないんですね。速読トレに取り組む前に、あるいは速読トレと並行して、ゆっくりと丁寧に読む読書の基本を作っておきましょう!


 (1)で、2~3倍の速読術でもしっかりとしたトレーニングが必要ですよと書きました。まぁ、2~3倍なら「速く読もう」と思えば、すぐに実現できるものなのですが、じゃぁ試験の時とか仕事の資料とかを読む時に「速く読もう」と思えるかどうかということですよね。


 読書は目的を持って行うものです。速読訓練で行う測定は「速く読む」ことを期待していますし、「読むための読書(読むという行為それ自体が目的)」ですから、スピードは上がりやすいわけです。


 しかし、普段の読書は、理解・記憶・感動などの要素こそもっとも重要な要素になることが多いですからね。それらの要素をうまくバランスをとりながら、それでいてスピードを維持するというのは、やっぱり簡単なものではありません。


 速読教室は、どうしても「手軽に」「誰でも」を強調することで集客しようとします。ですが、実際のところ手軽に手に入れたものは簡単に消えるものだし、「誰でも」の前には「毎日、正しい訓練を、しっかりとこなせた人なら」という条件がつくものです。
 実際、そんなに簡単に身につくものであれば、速読できない速読インストラクターなんてものがいるはずもないし、世の中に速読術修得者があふれかえっていてもおかしくないですよね。


 なのに、「天然で速読できる人」はいるのに「教室に通って速読を修得した人」が非常に少ないという現実があります。そういう現実をしっかりと見た上で、現実的に、それでいて夢を描きながら取り組んでいきましょう。


 SRRの速読術は、第1段階の目標が分速2000文字前後、第2段階の目標が分速4500文字前後になっています。他の速読教室に比べると非常にレベルが低いように見えますが、だからといって簡単に実現できるものでもありません。


 それから、すご~く当たり前の話なのですが、読書経験が少ない人は、トレーニングをしたからといって速く読めるようにはなりません。また、日常から雑な読書をしている人は、一度緻密な、しっかりとした読書を経験しないと密度の高い速読になりません。


 速読術はあくまで目からの情報入力と処理の効率を落とす要素を取り除くことでスピードアップするだけです。もともと持っていた能力を最大限に引き出すんですね。


 もし、読書量が足りていないなとか、雑な読書をしているなという自覚があれば、まずはゆっくりと、丁寧に読む習慣を作ることから始めてみてください!急がば回れといいますが、読書・速読も同じことですよ。(^^)


 これまでにたくさんの方が集中レッスンを受講してくださったのですが、6日間×6時間のレッスンで、お一人だけ思ったような成果がでなかった方がおられました。


 この方は読書をしないわけではないということなのですが、「読む、読まないをはっきり選別し、読まないでいいと判断したところは飛ばして読む」という方法を採用しており、文字を見ても無視する(読まずに通り過ぎる)癖が強くあったようです。


 結局、目の動きは完璧にでき上がったのですが、読書スピードという肝心の部分では2倍にしかならず非常に不本意なものに終わってしまいました。
 ですから、まずは文字追いかけトレなどで「丁寧に文字を追い、理解する」癖を付け、丁寧な読書を習慣化できるように、トレーニングを続行してもらいました。

 その後2ヶ月間のオンラインサポートを経て、補講レッスンをおこなったのですが、見事に2000文字を越える質の高い読書を手に入れていただくことができました。ご本人も本当にがんばっていらっしゃいましたので、こちらとしても安心しました。(^^)


 今から取り組む方は、まずは自分の「読書」の点検作業からするようにましょう!
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投稿者 てら : 2006年06月14日 18:26 

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