速読術関連コラム
[09]速読の実演
レッスンの時はよほどのことがない限り、速読の実演をおこないます。インストラクターが速読できるからといって、あなたの修得を保証できるわけではないのですが、この「実演を見る」というのは、とっても重要なことなんです。教室に通っているあなたも、ぜひ自分の教室のインストラクターさんに「本を読んで見せてください」って、本を持参して要求してみてくださいね。
東京で2.5日の集中レッスンを定期的におこなっているわけですが、ネットでのオンライン個別指導と違って、インストラクターと向かい合ってのレッスンというのは非常に密度が高くなります。
通常なら1~3ヶ月かけておこなっていただくトレーニングを、たったの2.5日に凝縮して取り組んで頂きます。当然、前の成果が薄れる前に次のトレーニングを重ねていきますので、「感覚が薄れる」ということがありませんので、幾何級数的に成果が上がっていきます。
また何より、自分がおこなっているトレーニングが正しい、進んでいる方向が正しいという安心感を持って取り組めるというのも大きいですね。インストラクターの目の動きを見ることで「理想の目の動き」もイメージできるようになりますし。
実はこの「理想の目の動き」を見るというのは非常に重要だと考えています。
眼や脳は、「こう動かしたい」と思っても、なかなか思ったように動いてくれません。いや、動かそうとすればするほど、ストレスで言うことを聞かなくなります。ですから、眼や脳を動かすのは「イメージ」に頼るべきだと考えています。正しい動き、目指すべきカタチをイメージすることで、りきむことなく眼と脳をコントロールできるようになるというわけです。
スムーズ追跡で200行を超えるスピードを実現するのも、実はイメージ頼みです。目を必死で動かしても、せいぜい150~180行なんですね。だから「広い視野の中で、行の上を意識が超高速に走るイメージを作る」ようにして、目標の300行を目指します。こうすると、360行ぐらいまでいくものです。
そういうわけで、私のレッスンでは必ず初日に眼の動きを見て頂いています。まずはスムーズ追跡トレーニング100行のペースの目の動き、続いて200行ペース、300行ペース、そして2000文字レベルでの読書の目の動き、4000文字レベルでの目の動き。
速読の実演もかなり重要だと思っています。目の動きも確認できますし、そして「本当に速読できるんだ!」「あんなふうに速読できるようになりたい!」という強い想いにつながるはずです。これって大きいですよね。
「指導する」ということは「権威」が必要です。その権威は指導の場面での言葉の一つ一つで作られていくものでもありますが、実演することで「目指すべきすがた」を体現して見せ、受講者にとっての権威になることができると考えています。
もちろん、読書なんてものは、1度読んだからといって内容を完璧に記憶するわけではありません。読めない本だってあります。ですから、それを踏まえてもらった上で「生の速読」をお見せするわけですね。
これまでに何度も「失敗」したことがあります。2年前の東京でのレッスンでも江戸の小咄集を渡されて焦りまくり、結局「読んでもよく分かりませんでした」と敗北宣言を出しました。(その後で、他の方からお借りした本2冊を読んで名誉回復をしましたが!^^;)
今回のレッスンでは、ビジネス系の本で実演をした後、休憩の時に大学生の方がご持参なさった情報系学部の教科書(といっても新書)を渡されて「これを1章でいいので読んでください」と依頼されました。
いやぁ、かなりドキドキしました。(^^)タイトルが「情報デザイン云々」というもので、まったく未知のジャンルっぽかったんです。
結局、新書ということもあり、1ページを2~5秒程度で(当然、内容によって=ページによってペースは上がったり下がったりします)数十ページ読み、内容を語ることで納得して頂きました。(その前のビジネス系の本でも同じことをしたのですが、その方にとっては自分を鼓舞するためにも自分の本での実演が欲しかったのでしょうね。)
まぁそういうわけで、SRRのレッスンでは「実演」というのは、非常に重要な要素だと考えています。これは、野球の先生がバッティングフォームを見せるのが当然で、英語の先生がきれいな発音を聞かせるのが当然だというのと、まったく同じレベルです。
本当に速読ができる人が自分の力量の範囲で、虚飾のない「素のままの速読(読書)」を見せることが、とっても価値のある指導になるはずです。
今、速読教室に通っている方は、ぜひとも自分の達成イメージを描くためにも実演してもらってくださいね。「目をどう動かすか」というのは、速読術を修得する上で非常に重要な問題ですからね。速読を教えている人にとって、速読の実演ぐらい簡単なことのはずです。もちろん、完璧な記憶や国語のテストのような問答を求めたらだめですよ。(^^;(それが可能といっている教室なら、それができて当然ですが。SP速読学院などは「細部まで記憶できる」とうたっていますから、求めていいのかも・・・!?)
逆に、実演を拒否するようなインストラクターは「速読の修得イメージを見せられない」ということですから、信頼に値しません。
今、速読教室に通っている方は、是非インストラクターさんに実演してもらい、速読できるというイメージをしっかりと作りましょう。もし、それを拒否するようなインストラクターさんなら、その教室は早めに辞めるのが賢明です。
ということで、達成イメージを描きながらがんばっていきましょう!
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