速読術関連コラム
[08]なぜ挫折したんだろう?
多くの速読教室は「誰でも」「簡単に」って言っているのに、なぜか速読術を修得した人と出会わないんですよね。天然でマスターしている人は、著名人の中にはいるのですが。ひどい話ですが、私が知っている某教室のインストラクターさんは、公認インストラクターにも関わらず速読できません。彼らは「指導法」の指導を受けただけで、自分たちは速読のトレーニングはしたことがないらしいんです。研修会でもボスに「私だって速読できないんだから、君たちができるわけないだろう。指導法だけ学びなさい。」と慰められたそうです。・・・やれやれ、ですね。
なぜあなたはこれまで、速読が身につかなかったのでしょうか?
各種の速読教室は「誰でも」「手軽に」とうたっているのに、なぜか挫折者ばかりが目に付く速読業界ですが、あなたはいかがですか?
なぜ速読でみなさん挫折するのかということなのですが、一番大きいのは、『ちゃんとしたノウハウが広く認知されていない』ということではないかと考えます。
どういうことかといいますと、例えば野球や柔道なら「基本はかくあるべし」というものが確立し、広く認知されています。もちろん、時代とともに少しずつ変わっていくものですし、コーチによっても言うことは様々です。
しかし、基本をはずした指導はありえません。野球の経験者で、それなに野球の上級者といえる人が指導するからということも大事な要素かもしれません。
ひるがえって速読を考えると、まず「実際、どれが正しいの?」と言いたくなるほど、メソッドが乱立しています。
そして、ここからの話が一番困ったことなのですが、ちゃんと指導して成果を上げている人ではなく、挫折者を大量生産している人が、堂々と本を書いています。流派によっては、インストラクターや総本山のボスすら速読できないのに「誰でもできますよ」なんていっています。
しかも、出版されている本には、指導法の一部だけを公開し、もどかしさを極限まで高めておいて「身につけたかったら、教室へどうぞ」と、商売根性丸出しの内容になっているものがほとんどです。これは、あくまで商売ですから、ある意味しかたありません。そのような本は学術書ではなく、単なる「本の体裁をした広告」でしかないんです。それをわきまえておかないといけませんね。
多少、メソッドが間違っていても、その全貌と細かなノウハウが公開されていれば、それをもとにして、他者が判断し修正・改訂をおこなうことも可能なのですが、一部しか公開していないため、何をどう判断していいかわかりません。
そして、その小出しにされたメソッドが、どこの流派も何となく似ていて、それでいて位置づけがまったく違ったりするものですから、速読本を数種類買って読んだ人は、自分なりに(勝手に)解釈して間違ったトレーニングをしてしまう危険性があります。
日本にあるあらゆる速読は(NBSをのぞき)基本的にキム式から始まっていますから、似ていて当然なんです。しかし、やっぱり流派によってアレンジの仕方が違う。それを踏まえずに、ただ「やっていることが似ている」というだけで、勝手な解釈をしてしまうわけですね。
SRRへの質問でも時々あります。明らかによその流派の本で学んだ内容をベースにして質問をしているんです。せめて、メルマガのバックナンバーか、速読入門(本・ソフト)に解説していることをしっかりと読んでから質問して頂ければ、話はスムーズにいくのですが・・・。
まぁなんにせよ、速読が純粋に商業ベースで展開しているから、いろいろな誤解とか混乱が生じているというのは確かですね。
それから、これまた商業ベースで展開していることから生じる悲劇なのですが、「誰でも簡単!」ということと「すごいスピード、理解度、記憶力!」ということが信じられているフシがあるんです。
「でも自分は速読できない。なぜだろう?」って。不安になり、自分をさげすむ人すら現れます。
でも、「利用者の喜びの声」なんてものは、何千人もいる人の中の、ほんの一部の声ですよ。私の経験でも、1%程度の割合で、本当に簡単に、しかもすごい速読を身につける人は存在します。そんな人の喜びの声を一般論と思ったらだめ!!
期待が大きいと、挫折感も大きくなりますし、「かんたんに、誰でもできる」と思うから、着実な努力を放棄してしまいたくなります。これも、速読の修得率を低くしている大きな要素です。商売にのせられ、あおられた人たちの「過剰な期待」ですね。
SRRは、基本的にお客さんの喜びの声を出していません?レッスンのデータでは「喜びの声」もありますが、それを否定してあまりある詳細なデータが掲示されています。
『お客様の喜びの声を全面に出しなさい』ということが、ビジネスの指南書には必ず書いてあります。ある意味で、一般の速読教室はそのセオリーに従って商売をしているだけです。が、それが大きな誤解を生み、速読という有益な技術の健全な理解を妨げているという事情があります。それがイヤで、SRRでは喜びの声ではなく、冷静かつ客観的なデータを提示するようにしています。
もし、これから速読に取り組もうと思っている人がいれば、あるいはこれまで速読に何度か挫折した経験があって、今度こそ!と思っている人がいれば、次のことをしっかりと認識しておいてください。
○ダイエットも速読もスポーツも、日々の確かな取り組みの上に、些細な成果が積み重なり、継続によってのみ、大きな成果につながっていく。
○「劇的な効果!」「誰でも簡単に!」をうたう業者に、まともなところはない。これもダイエット業界と同じ。
○「本当に効果があるなら、証拠(実演)みせろ」と迫る気持ちが重要。
○本当に身につけたかったら、毎日、確実に取り組みましょう。しかも、正しいやり方、正しい指導のもとで。
実演で思い出しましたが、東京にある某速読教室に体験レッスンに行った方が実演をお願いしたら断られてしまったそうです。「実演をしてみせることに意味がない」という理由で。
でも、ここで負けたらだめですよ。「実演をしてもらえれば、やる気が出る。速読がインチキでないという証明になる。そういう意味があるからやってください。」と言わなければいけませんね。でも、やっぱりダメかな。難しいですよね。「じゃぁ、あなたは来なくていいです」と言われるのがおちですし。
ちなみにその教室は超高速に精読でき、しかも記憶に残せるとまでうたっています。しかし、これまで数件の例では、一切実演をせず、しかも「1ページ数秒という読書は読み慣れた得意なジャンルの本しか読めない」と、インストラクターが断言しています。
そういわれたら「あぁインチキ教室につかまらなくてよかった」と思うことにしましょう。そして他を探しましょうね。あ、もちろんSRRでもOKですよ。(笑)ただ、実演は有料のレッスンでしか、やってませんが。オフ会とかやればお見せできるんですけどね。2年前、2chのオフ会があったんですが、結局参加したのは私も含めて3人…。1人は自分でも速読できるから実演を見る必要はないという人。もう1人は、別の機会に私の実演を見たことがあった人。そういうわけで、その時はわざわざ本まで用意していったのに実演を要求されませんでした。
あなたが野球を習いに行きたいと思ったとき、その教室の監督やコーチが「素振り(またはキャッチボール)をお見せすることはできない」なんてことは言いませんよね?正しいフォーム、理想のフォームを見せるのは指導者の大事な役割です。しかも、目の前で速読できるところを見せれば、宣伝効果絶大ですよね。それを拒否する教室は間違いなくインチキです。
というわけで、なぜ自分が今まで速読術を修得できなかったのか振り返りつつ、まちがった取り組みで時間とお金を無駄にしてしまわないように、しっかりと下調べと教材(メソッド)選定をおこなってくださいね。
●●
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.office-srr.com/mt/mt-tb.cgi/270




![[22]答えはあなたの中に(2)](http://www.office-srr.com/image/con_back.gif)


![[09]速読の実演](http://www.office-srr.com/image/con_next.gif)





