ビジネス速読術講座
[54]言語技術でサッカー?
「[53]静筋を鍛える」で、宮里藍ちゃんや不動裕理さんのお二人が読書家として有名で、それも強さの1つの秘密だってことを書きました。
実は、スポーツに言語の力を!的な発想がサッカー界にも採用されているのだそうです。
2007年冬に出版された「『言語技術』が日本のサッカーを変える」という、日本サッカー協会専務理事を務める田嶋幸三氏の著書で、そのことが語られています。
氏はヨーロッパの大会にU-17のチームを連れて行った際に、ヨーロッパ諸国のチームと日本チームの歴然とした差を目の当たりにし、愕然としたそうです。
そして、その差は「帝王学」、「エリート教育」の有無にあると感じたのだそうです。
エリート教育を日本サッカー界に導入する。その1つの大きな軸が「言語技術」の向上プログラムだったのです。
これは何ともすごい発想ですね!(^^)!
なぜ言語技術の習得がサッカーに活きるのかというと、
-ここから引用(同書P38)
「
瞬間的に状況を分析して、的確に判断するためには、サッカーの場面だけの言語を習得するだけでは十分とはいえません。そこで、あらゆる状況に置かれたときでも論理的に考えて分析し、判断ができるように「言語技術」を学んでいかなければならない、と考えたわけです。
」
言葉をなおざりにして、曖昧に済ますことなく、お互いに明確に意志を伝え合える関係を作る。その際には明確な根拠と論理を持って伝える。
そういう日常的な思考と言葉のトレーニングを続けていくことで、試合の際の瞬間的なプレーでも活きてくるというわけですね。もちろん、練習でもお互いに意見を交換し合って、判断を磨き合い、そして共有し合う訳です。
なんともすごいですね。(^^)
でも、この考え方は私たちにも絶対に必要なことなんです。
私が「じっくり読む読書も大事にしましょう」っていうのもそれです。
本をじっくり読む。ワークがあれば、これまたじっくり取り組む。時には自分に引きつけてシミュレーションしてみる。
そういう思考のトレーニングが、手本のない事態に遭遇した時の、瞬時の的確な判断力を養います。
未来はいつだって、誰にとっても未経験です。
誰かの書いた本に答えが書いてあるなんて考えない方がいい。
であれば、本を読んで何を手に入れるべきかというと、「本を読まなくてもいい自分」なんですね。
そういう「頼れる自分」がいるから、本を読んで手に入れた情報が活きてくるわけです。
サッカー界が導入した「言語技術」のトレーニングを、あなたの生活やビジネス、あるいは教育に採り入れてみてはいかがでしょうか?
☆『「言語技術」が日本のサッカーを変える』(光文社新書)
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