ビジネス速読術講座

[05]効果的・効率的であること

 速読術を修得する目的は何か?と聞かれたら、それは「読書や文書処理を効果的、効率的なものに高めること」だと答えられるでしょうか。そのメリット「読書に対して最小のエネルギー投資で、最大の効果を得られるようになること」です。

 そして「効果的・効率的」というからには「何に対して」かということが問題になります。もちろん「目的(Purpse)に対して」でしょう。そう考えると、スピードばかりを追い求めることが善いことだとは言えなくなります。難しい文、文章も、気にせずに読み進めて全体の理解を優先していい場合もありますし、徹底的にこだわって確実に読みこなさなければならない場合もあります。初めて知る概念や理論は、思考を巡らし、創造力を働かせながら読まなければ理解できませんのでスピードを上げることは不可能ですが、軽く流していくことで前後関係から分かってくることもあります。後はその本を読む目的と、その部分の重みの問題であり、それをどう扱うかは、本の攻略法に関わる問題になります。同じ本でも、与えられた時間(Time)、状況(Occasion)が変われば違ってくるはずですよね。結果として、どう読むのが効果的なのか、効率的なのかということなのです。

 つまり大切なのは単に「スピード(速さ)」ではなく、「スピード(速さ)と質をコントロールできる能力」なのです。また、ビジネスや学習では「確かさ」を損なわない、逐次理解が可能な読み方が求められます。
 ですからSRRの速読術では、まず読書の質とスピードを落としている要因を明確にし、それを取り除くトレーニングを行っていきます。これによってスピードを高めながら、同時に質も高めようというわけです。実際、SRRの集中レッスンの受講者の多くが「スピードも上がったが、何より質が高まったのを実感できる」という感想を書いてくださいます。
 具体的には、取り除くべきは「集中力の欠如」と「視野の狭さ」、「視点のジャンプ」、そして「速さへの恐怖心」、「安心志向の気持ち」です。言葉にすると非常に簡単ですが、これまで私たちがおこなってきた読書の習慣や眼の使い方を劇的に変える取り組みですので、思ったほど簡単ではありません。

 SRRのメソッドは「なぜ速読が可能か?」という視点ではなく、「なぜ速読が可能といわれているのに、私たちは速読ができないのか?」という視点からメソッドを構築しています。ちょっとした考え方の違い、発想の逆転にすぎないのですが、このことによってアドバイスの質が大きく変わってくるものなのです。SRRにとって大事なのは宣伝用のセンセーショナルな「速さ」ではなく、実用上必要十分な速さを「あなたが修得できること」なのです。

 あなたの持っている読書の癖や眼の動きの癖を矯正し、体育会系のトレーニングを積むことで「眼の動き」と[集中力」を読書に最適な状態にします。これによって、ミクロレベルでの処理スピードを上げていきます。ここで目指すのは、これまでの経験(実績)上、誰もが無理なく目指せるレベルです。
 それに加えて、「意識のコントロール(リラックスと集中のバランスコントロール、弛緩集中状態)」を身につけることで理解度をコントロールし、マクロレベルでの攻略法を身につけていきます。そこまで到達できて初めて、その上の段階である「1ページ6秒─4000文字/分の快適な速読術を目指して頂きます。最高スピードを上げることによって、スピードのコントロールの幅が広がり、読書の効率が格段に高まるのもまた事実です。しかし、このレベルはあくまでオプションであり、2000文字レベルの速読術が十分に身に付いていることが大前提です。

 「速さは目的でも、善でもない」ことを前提として、地に足のついた目標とメソッドによって、「TPOに応じたスピードと理解度をコントロールして、読書の効率・効果を最大限に高める」ことを目指すのがSRR流の実践・活用型「ビジネス速読術」です。
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投稿者 てら : 2006年05月06日 16:07 

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