ビジネス速読術講座
[42] ロングテールの読書
ビジネスの世界では「ロングテール市場」というのが話題になっています。ロングテールというのは「恐竜の長いしっぽ」のことです。
だいたいビジネスの世界では「自社商品の売れ筋2割が、全体の売り上げの8割を生み出している」と言われています。その売れ筋商品から売れていない商品までをずらっと並べて商品別売上高をグラフにすると、一番左端の売れ筋商品の棒グラフがグンと高くなり、右端に近くなるにつれ(つまり売れていない商品になるにつれ)本当に低~いグラフが並んでしまうというわけです。
このグラフの形を恐竜にたとえているわけですね。左端の部分が恐竜の頭で、それは急激なカーブを描いて落ち込み、後は長~いしっぽのように続いていくというわけです。
これまでであれば、このロングテールの部分の商品というのは、在庫を抱えているだけで経費がかさんでしまい、やがて店頭から姿を消してしまっていました。
しかし、商品管理システムの向上と、ネット販売という販売システムの変化によって商品管理(在庫)のコストが極端に下がり、これまでなら店頭から姿を消していた商品が売れるようになったということなんです。
あんまり劇的には売れないんだけど、コアなファンがいる商品とか、古い名著だとか、街のショップには置いてなくてもネットショップには置いてあるわけです。アマゾンというネットショップはこのロングテール商品の売り上げが非常に大きいっていうはなしですね。
さて、読書や情報収集という部分でも、この「ロングテール」という発想が必要ではないかって思うわけです。特に「オンリーワン」で「ナンバーワン」を目指すビジネスパーソンであれば!
今、雑誌類を含まない新刊書だけでも年間7万冊以上が出版されています。1日に250冊ぐらいです!
まぁ大半は人の眼に触れることなく消えていく運命にあるのですが、それでも、販売数10万部を越えていわゆるベストセラーになるような本は毎週々々出ています。
そういう「売れ筋」「話題の本」を追いかけるだけでもヒーヒー言ってしまいそうですよね。
こういう「誰もが読む本」すら読めないようでは、情報化社会を勝ち抜いていくことはできないと思いますが、こういう本だけに目を奪われていても、やはり情報化社会を勝ち抜くことは不可能です。
分厚い「名著」「名作」と呼ばれるものに、どれだけ手を伸ばせるか、あるいはさりげなく光る埋もれた名作をどれだけ掘り出せるかが勝負になってくるわけです。
そもそも、今や情報ソースは本・雑誌・新聞などのメジャーなマスメディアだけでなく、メール、メルマガ、メーリングリスト、ブログ(RSS)のようなパーソナルメディアにまで広がっています。
本当に「腐るほどある」しかも「大半は腐っている」ような情報の中から、本当に価値のあるものを選びとり、自分の知恵に変えていく営みをしていなかければならないんです。
では、どうすればいいのか?ってことです。
これはもう、答えははっきりしています。ロングテール型のビジネスが成り立っているのと同じコトを情報収集でも行わなければなりません。
徹底的なコストカットですね!
その大きな力になるのが速読術であることは言うまでもありません。
が、「全部、理解度Bで読んで吸収するぞ~」なんて思っていたら、絶対に途中で破綻しますよ!
取捨選択型の読書を採り入れた徹底的に絞り込んだ読書が必要になります。これは「読書」と考えずに「情報の処理」と割り切らないといけないでしょうね。「読む」と考えると、ついつい欲が出てきてはまりこんでしまいますから。(^-^;
ここで一番大切なのは「TPO」という発想です。
情報収集(処理)の「時間(Time)」を設定し、カウントダウン型の読書スタイルに切り替えましょう。そして、「何のための情報収集か」という「目的意識(Purpose)」と、さらには自分の血肉にするための情報収集作業であるという「状況(occasion)」とを明確にして取り組むことです。情報収集作業であるというということは、読み流すだけではなく、アンテナにヒットした情報にしっかりとアプローチするためのツール(3色ボールペンや付箋)も必要になるはずです。
ぜひともロングテールの中にさりげなく光る良質な情報を手に入れて、自分の情報力を高めていきましょう!
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