ビジネス速読術講座
[37]効果的な読書
読書というのは目的のある行為です。
速読も「TPO」に合わせて実践しましょうって、何度も書いてきましたよね。与えられた時間、目的、状況を考えて、もっとも効率的な読み方をしましょうってことでした。
今、「効率的」と書きましたが、効率を上げるためには「速さ」と「質」のバランスを考えなければなりません。ある程度までなら質を落とさずに速さを上げることも可能ですが、それでもスピードを取るということは、何かを犠牲にすることになってしまいますからね。
しかし「効率的」というのは、あくまで「速さ」が求められる状況においての話と考えた方がいいでしょう。文書を処理するとか、話題の本に目を通すとか。
そういう状況でもスピードを上げることが効率を落とすことになるっていうのはご理解いただけますよね?「どのくらいの情報を手に入れたいのか」ということを考えなければなりません。
スピードを落としすぎてもマクロの理解がおろそかになったり、結局最後まで読めなかったり、効率を下げますが、スピードを上げすぎても大事なことを見落としたりする可能性があり、必ずしも効率的とはいえません。
さて、そういう「処理」とか「確認」とかの読書と違い、学ぶための読書は「効率的」という考え方ではなく、「効果的」という考え方を持つ必要があると思います。
名古屋のレッスンで「私はその本に書かれていることを、しっかりと吸収したいと考えているから、スピードを上げられない」とおっしゃる方がおられました。
ここで考えなければならないのは、「では、今の読み方は本当に効果的なものになっているか」ということです。
「スピードを上げると質が下がる」これは上述の通り、ある意味で真実です。しかし、それは「もし、これまで通りの読書スタイルを変えないとしたら」という話です。
読書スタイルをシフトして「最低でも2回読む」ということを前提とすれば、マクロをつかむことだけに力点を置いた速読は、「下読み」としては非常に効果的です。
そして、2回目で理解度を高く読む。もちろん、2回目ですから(速読トレーニングをしていさえすれば)通常の倍のスピードで読むことも可能です。
さらに3回目。1~2回読んだだけでは記憶には残りにくいという前提で、さらに理解をまとめ、深めながら線を引き、付箋を貼っていきます。
ここまでできると、読書は本当に「効果的」なものになります。
私もしっかりと読みたい本は、1冊を60~90分かけて読みます。それは目的にあった、効果的な読み方を求めるからです。
もちろん、その一方で15分で終わる本もあります。下読みだけして「もうおなか一杯」っていう気分になる本ですね。(^^; これってすごく効率的でしょ?下読みで終わる本もあり、さらに本ちゃんの読書に突入することもある。無駄がありませんよね!
しかもその時は「まぁいいや」と思っても、後で「このことは、あの本に書いてあったな」っていう感じで取り出して読みたくなることもあります。単なる「積ん読」ではないから、自分の知識の一部になっているんですね。(頭の中にはないので、外部記憶装置って感じですが!)
で、、、あなたは効果的な読書ができているでしょうか?
速読を修得したての頃は、ついつい必要以上のスピードを求めてしまいがちです。でも、スピード感に慣れ、自分の新しい習慣として定着してきたと思ったら、次は「効果的な読書」を求めてくださいね。
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