ビジネス速読術講座
[26]行間に書け!
メルマガ124号(2005.08.18号:速読は役立たず?)で、読書の目的次第では紙に書くなどの方法は必要というような話を書きましたが、今回はもう少しそのあたりのことをつっこんでみようと思います。
速読術の価値は「読書のスタイルに幅を付ける」というところにある訳ですが、やはり「スピード」という部分が大きな魅力であることは確かです。たった3倍になっただけでも、これまで3時間かかっていた読書が1時間で済むようになります。1時間ということは、15分の隙間時間を4コマ用意すれば読めるということです。人や電車の到着を待っている時間やコーヒーを飲みながらの時間を積み重ねることで1冊読み終えられるんですからねぇ、これってすごいことですよ!
が!です。そこで得られる「多読」というものは一体何のために必要なのでしょうか?
やはり「目的」をしっかりと認識しておかないといけませんね。
「とりあえず話題のネタに目を通しておこう」
「また、あの作者が本を出したから、一応押さえておこう」
みたいなことかも知れません。
人に「おれは読んだよ」と話すことだけが目的なら「とりあえず読んだ」という実績が残れば満足かも知れませんが、これってももったいないですよね。(でも、そういう読書って多いような気がしませんか?)
目を通しただけの本というのは、おそらく忘却の彼方に消えていく運命です。これはゆっくり読もうが、速く読もうが結果的には変わりないと思っていいでしょう。1回の読書は1回の読書、確認しただけの読書は確認しただけの読書。
読んでいるときに「これはこういうことだよな~」というような思索・思考をしたのであれば、それは書き留めておかないと「あれ~、読んでる時は何か気づいたことがあったんだけどな~」というようなことになりかねません。線を引いただけでも然りです。
※学習では最初のプレ・スタディの段階では「ほんの少し積極的に取り組む」ことで「記憶の深いところにかけら(印象)が残ればいい」と考え、むしろ「がんばるぞ」というストレスから解放させることを大事にすることが重要だと考えられます。これは「後で何度も繰り返し学習する」という前提があるからですね。詳しくは寺田・玉城共著「英会話音読練習帳」をどうぞ。
ですから、ぜひとも線を引く+付箋を貼るということに加えて「行間、余白に書き留める」という作業をしてください。「書く」ということは、その段階で書き留めた言葉は「あなたの言葉」になっています。
この「書く」という行為は、ある意味で著者との会話です。もちろん、双方向でやりとりが続くわけではありませんが、聞きっぱなしにならず自分の頭で考え、自分の意見として表明したんですからね。その後は自分の頭の中で深めて行くもよし、広げて行くもよし。この段階で、情報が知識に変わり、知恵へと昇華されていくのです。読書が単なる「情報の入力」という行為で終わらず、「情報の処理」「情報の出力」に変わっていくのです。
私はその中でもさらに掘り下げたいもの、発想を広げたいものはノートに拾い上げて簡単なマップを作成します。メルマガを読んだ後、音声版メルマガを聞いた後でも同じことをします。
是非とも速読を薄っぺらな多読の技術に終わらせず、自分を育てる幅と深みのある読書の技術に昇華させましょう!
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