ビジネス速読術講座

[15]2000文字レベルの速読術

 速読といってもいろいろな主張や流派が存在します。1分間2000文字を目標に掲げる流派はSRRぐらいのものですが、仕事や学習に使える実践的な技術を目指すSRRでは、このレベルの速読術こそ本当に価値のあるものだと信じています。
 目標は高くないように見えますが、じゃぁ修得は簡単かといえば、それほど簡単ではありません。あなたがこれまでおこなってきた読書の習慣を変える覚悟が必要です。簡単ではありませんが、それが修得できたら、それによって得られるメリットは計り知れないものがあります。
 ぜひとも、まずは2000文字の充実した読書を目指してがんばりましょう!

 SRRが目指す速読術の第1段階は「これまで通りの読書の質を損なわずに2000文字前後のスピードで読む」という速読です。

 まぁスピード狂のみなさまには「そんなの速読じゃないよ」というお言葉をちょうだいすることも多いのですが。(笑)

 ですが、読書においてスピードというのは「絶対」でも、「善」でもありません。大切なのは、目的に応じて適切な読み方をすることですし、速読術をマスターすることによって本、つまりは情報を身近に感じることがなにより重要です。

 そういう意味では、私は「2000文字レベルの速読術」というのは、必要にして十分なスピードだと思っています。まぁ、それを使いこなせるようになった上で、さらに情報処理型の読書術を極めたいと思ったり、もっと快適に、幅の広い読書スタイルを楽しみたいと思う方だけに4000文字レベルを目指して頂ければと思っています。

 そして2000文字レベルの速読術は、それほど修得は難しくないと考えています。しかし、「それほど」といいながら、自己流で取り組んでいらっしゃる方の中には、やはり2000文字すら難しく感じていらっしゃる方もおられます。自己流でなく、オンラインレッスンを受講していらっしゃる方の中にも1000文字すら越えられない方もおられます。

 2000文字というスピード(実際には1700±300文字程度という幅があります)でも、通常の読書の2~3倍に相当しますから、それを簡単ですよと言ってしまうのは乱暴なのかもしれません。

 2~3倍と聞いて「たったそれだけ?」と思ってしまうとしたら、それは業者の宣伝に慣れてしまっているだけですよ。(笑) プロ野球でイチローの記録ばかり聞いているうちに「えっ?○○選手って年間150本も安打してないの?」なんて感じてしまうようなものです。150本安打って実はすごい記録なんですけどね。
 考えていただきたいのですが、音声の再生スピードを3倍にするだけですごく速いと感じますよね?高速道路で150キロだしたらとんでもないスピードですよね。

 いくら脳の機能が高い、視覚からの情報は量が多いといっても、やはり意識で受け止める作業ですから、3倍というのは速いんです。(右脳活用とかいっている速読は無意識を活用するわけですから、比較にならないぐらいのスピードと量で情報を受け止めることができる可能性があります。ただ無意識で受け止めた情報を「意識する」ことができるかどうかという非常に大きな問題が残りますが…。)

 ですから、さんざん書いてきたように、3倍といってもかなりの覚悟と意識改革が必要なんです。

 まず大切なのは読む意識を変えることです。

 「しっかり読むぞ」という気持ちを捨て、「リラックスして内容を受け止める」読み方に変えるのです。

 「しっかり読む」という意識は脳にストレスを与えます。そうなると、脳の情報処理スピードは極端に落ちると言われます。ですから、まずはリラックスして読むという姿勢が必要です。

 これは、「それで大丈夫なんだ」という覚悟が絶対的に必要です。

 今の読書の姿勢とか状態をきっちりとキープしたままスピードだけ上げようとしても、たんに雑な拾い読みになってしまいますし、そのような読み方でえられた情報は、瞬時に忘却の彼方に消えていきます。まさに「言語明瞭意味不明」状態です。「読んでる時は分かっている気がしたんだけどなぁ~」って。

 それから、そこまで極端でなくても、リラックスしないと長時間読めません。3分しか持続しない読み方では意味がないですよね。逆に2000文字のスピードで1時間読めば 2000×60=120000文字。1ページ500文字の本(通常の文庫本程度)なら240ページ読める計算ですよね。これなら1冊読み終えることが可能です。

 ずばりこの「覚悟」によって作られる「リラックス状態」がすべてと言ってもいいぐらいなのですが、どうしてもスピードを意識すると目の動きが雑に(大きく)とびとびになってしまいます。

 それを補うために2つの方法が考えられます。もう今までに何度も紹介してきたことですが。

1.目の動きをなめらかに保つ

 ずばりスムーズ追跡トレーニングですね。スピードが上がっても、自然に文字を無理なく、無駄なく、確実に追っていけるようにすることで、スピードを上げていく時に生じる雑さを取り除くことができます。
 これは「目が動くと、脳は目からの情報を遮断する」という視覚の特性を避けるという意味もあります。

 ただ、このトレーニング自体が難しい。

 でも、がんばってトレーニングを続け、1分間に50行を越えるぐらいのスムーズ追跡ができるようになると読書の質が上がってくるでしょう。(目標は100行ですが、50行を越えるまでが大変なのであって、それを越えたらすぐに目標達成できるでしょう。)

2.視野を広く保つ

 いつも書いている「リラックスと集中のバランスをとる」トレーニングをすることで、スムーズ追跡なしでも2000文字なら到達できます。

 これを実現する一番のトレーニングが文字追いかけトレーニングです。(SRRの画面を眺めるトレーニングですね。)

 スピードが遅い時は「読む」つまり「集中する」ようにし、スピードが上がってくるに従って、徐々に「見る」つまり「リラックスする」ようにします。スピードの上がり下がりに応じて、意識の状態をコントロールし、スムーズに読め、しかも質を損なわない意識の状態、視野の広さを探るわけです。

 このトレーニングだけで(1時間×3日以上という厳しい条件が必要ですが)2000文字をゆうに突破したという方が何人もおられます。これはリラックスと集中のバランス感覚が身に付いたということと、意識の効率的な流れ(行頭から行末、そして次の行頭へという流れ)が体にイメージとして染みついたから、という2つの要素(原因)が考えられます。

 いずれのトレーニングも「簡単ですよ」というほど簡単ではありませんが、これまで長い間続けてきた習慣を変えるわけですから、ある程度の努力が要求されるのは仕方ありません。

速読術修得は簡単じゃない。
しかし、それによって得られるメリットの大きさは格別だ。


と考えてください。これは実践者である私は、すごく感じています。今も泣くほど忙しいですが、新聞を読んだり、アマゾンから届いたばかりの本に目を通したりすることが苦痛ではありません。(だいたいまとめ買いをするのですが、10冊届いたとしたら、4冊をその日のうちに読んでしまいます。)

 修得に必要なのは、適切なトレーニングです。適切なトレーニングをするためには的確なアドバイスが必要です。的確なアドバイスが得られない場合には、じっくりと腰を落ち着けて試行錯誤をする必要があります。

 ぜひこのBLOGの中身をひもといてみてください。あなたの欲しい情報は、ほとんどが手に入るはずですよ。その内容について、さらにつっこんだ話や、自分自身の状況についてのアドバイスが欲しい場合には、ラボに入会してどんどん質問してください。

 快適な読書を手に入れて、本を気軽に手に取れるようになりましょう!1分間2000文字の速読術は、本とあなたの距離をぐっと近づけてくれますよ!!
●●

投稿者 てら : 2006年06月14日 17:21 

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